Movie Life : March 11, 2020 @ 19:47
MOVIE LIFE 162『Fukushima 50』
ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。
いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画を中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。
(評価は5段階、☆の数で示されます)
MOVIE LIFE 162『Fukushima 50』
映画だから語れる真実。
□ストーリー
2011年3月11日、午後2時46分に発生した東日本大震災。
マグニチュード9.0の地震の直後、
福島第一原子力発電所は巨大な津波に襲われ全電源が喪失し、
原子炉の冷却が不可能な状態に陥る。
原発内にとどまった所長の吉田や伊崎ら地元出身の作業員らは、
事態の収束にあたるのだが──。
□オレ意見
評価:☆(満点は5個)
アレから9年目をむかえた日本。
とくにアンダーコントロールさえもできていない、
福島第一原発の事故の現状。
“門田隆将”によるノンフィクションを”モト”に、
発電所内にのこったヒトビトのすがたを描いたという本作。
それにしてもワタクシのまわりの方々の前評価が、
あまりにもワルいために、
観てないで批判するのアレだよなー、、、なんて思いと、
“映画だから語れる真実。”なーんていうコピーも気になり、
とりあえず観てみるコトに。
結論から言うと、
よく出来たドラマ、、、かな。
のこった作業員の方々の動きが
時系列的に描かれているので、
それはそれで再現ドラマとして、
事故時の緊迫した状況を知るにはイイかも。
もともと偏見でしかモノゴトを見れないワタクシ。
とくにこの件に関しては、
どうしてもそれ以上のナナメ目線で観てしまう、
という点があるのだけれど、、、
やはりヒロイズム的な流れになっている感じが、
個人的にはドーモね。。。
先の政権の描き方も、
ナンだかなー、、、というのもあるし。
特にソコに肩をもつ気もないのだが。。。
オリンピックのためのアピール映画?
ヘタなプロパカンダっぽく感じてしまったのは、
ワタクシだけかな。
そんな日本イチオシの東京オリンピックも、
例の新型コロナウイルスでの開催自体が危うい現状ながら、
聖火リレーもこの辺りを走るみたいだし、
そこだけガンバって下げた放射線量を世界的に「大丈夫!」と、
アピールする場にしたい雰囲気も感じつつ。。。
おそらくこの作品で、
「日本人、ガンバッタアルヨ!」という、
アピールなのかなー。
んー、、、ナンだろ、モヤモヤしかのこってないのが残念すぎる。
ちなみに、この”Fukushima 50″というコトバは、
事故当時に海外のメディアが、
キケンをかえりみずに原発内に残った少人数(50人くらい?)の作業員へ、
敬意を込めて呼んだ愛称というか、コピーというか。
実際は、もっといたという話なんだけれどね。
ただ、事故当時に原発内で作業された作業員の方にはホント、
感謝しかありません!
んが!
“真実”なんて謳っちゃって、
ちょっとしたドラマチックにしちゃったから、
変なモヤモヤがのこっちゃった感じ。
この作品自体は”モト”にしたドラマというか、
フィクションとした方がよかったのでは?
ただね、
この作品を観たコトで、
今後の原発の問題にすこしでも考えてくれるヒト、
もしくは興味を持ってくれるヒトが増えるのであれば、
ソレはソレでつくった意味はあるのかなー。。。
という感じだ。
2020年3月6日より全国ロードショー!
『Fukushima 50』
監督:若松節朗
出演:佐藤浩市/渡辺謙/吉岡秀隆/緒形直人/火野正平/平田満/萩原聖人/堀部圭亮/小倉久寛/ほか
原作:門田隆将
脚本:前川洋一
配給:松竹/KADOKAWA
©2020「Fukushima 50」製作委員会
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