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ブラインドからのぞき見た世の中 : May 31, 2020 @ 13:50

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.323 『コトバは守られる?』



えー、さてー、緊急事態宣言が全国的に解除され、街にはヒトがドドドッともどりはじめた2020年も5月末のトーキョーの今日このごろ、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?


日本の緊急事態宣言が解除されたからって、
コロナッチが世界から減少したワケではありませんからねー。

全国的な感染者数もまたチョイチョイ増加の傾向もありますし、
局地的感染爆発、院内感染なども発生しているようですから、
両手ばなしでよろこべるような状況ではないのはたしかですな。

今後、ゼロリスクはありえないとはいえ、
ワクチンが開発されないかぎりは、
なかなかキビシい状態がつづくコトでしょうねー。


ちなみにWHO(世界保健機関)が2020年5月22日に発表した、
「Draft landscape of COVID-19 candidate vaccines」によれば、
現在、世界では100品目以上のワクチンが開発中で、
現状10品目で臨床試験が実施されているのだそう。

しかし、開発されたとしても、
末端のワレワレの手にとどくまではかなりの時間がかかるのはたしか。

とりあえず、当面のあいだ、、、いつまではわかりませんが、
ステイセーフな感じをつづけるしかないでしょうなー。


そんななか、例のプロレス選手の木村花さんの死を受けて、
三原じゅん子議員と高市早苗総務相が中心となって、
SNS上での誹謗中傷における規制の声があがってきています。

コレ、それに乗じた言論統制が行われるのでは?
と、個人的にはかなり危惧しているんですよ。


先日、アメリカでのトランプの親ビンのツイッターでの発言が、
ツイッター社側の勝手な判断で、
暴力的な内容と認定され、一時非表示になり、
親ビン大激怒!みたいな出来事もあり、
世界的にちょっと話題にはなっているモノゴトではあります。

親ビンの発言に関しては、
たしかに人間的にはどうかとおもいますが、
その書き込みに関しては
とくにそれほど暴力的?だったとはいえないものだったようでアレですが、
やられた本人はたまったものではないワケですよ。

つまり、誹謗中傷というコトを、
ダレが、ドノ形で決定づけるのか、、、
という点がこの話の焦点になる。


今回の日本の状況においての三原&高市案では、
どうもいまのところ行政側、政府側の判断という形になってしまいそう、
という部分が憂慮すべき点。

これって国にとって不都合な内容というだけで
ワレワレのコトバが規制される可能性が生まれるワケで、
もしかしたら正当な批判が単なる誹謗中傷と判断され、
書いた本人の個人情報がムリヤリ開示され、
告訴される可能性だって生まれます。

それを妄想だといわれれば、現状それまでではありますがね、
しかし、「言論の自由」がなくなる可能性だってあるのはたしか。

しいては「基本的人権」を脅かす状況にすら、
おちいることだってあり得るワケです。

分かりやすいトコでいうと、
現状の中国の状態ってコトですな。

それはちょっとマズいのでは??

ただ、状況的にはまだどんな方向に固まるのかは未確定ではありますけどね。


結局南極、ナニが言いたいかといいますと、
解釈を勝手に変更してしまうような政府に対しては、
確定ではないにしろ可能性が含まれる方向にもっていかれないように、
ワレワレはつねに国や政府のやるコトに関してキチンと監視をすべき、
というコトなんですね。


そんなわけで今回の件、
ワタクシは、
気がついたら”言論の自由”を奪われてる事態に陥る可能性があるんじゃないの??
と思いましたが、
みなさんは、どのようにかんがえますか?



Sarah Furukawa「Soloom」




旅路 良



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