ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。

---

FILE 460 ONEGRAM 『Beginning』

レゲエやジャズ、ファンクなど、さまざまなジャンルを網羅したボーダレスなサウンドを発信するシティなバンド”ONEGRAM”が、待望のセカンドアルバム『Beginning』をリリースした。


シンガーの”Sakko”を中心に、さまざまなバンドで活躍しているメンバーで結成している”ONEGRAM”。

世界が注目する音楽の街「シブヤ」を中心に活動し、レゲエをベースにジャズやソウル、ファンク、ディスコなど、さまざまなサウンドを自分たちのカラダのなかに取りこんで、独特のヴァイヴレーションを展開しているバンドだ。


そんな彼らの待望のセカンドフルアルバムが登場。

ちなみに、もともともっと前にリリースする予定が、例のコロナッチショックの関係でのばしのばしに。

「ファンのみなさま、大変おまんたせいたしました！」的な、いやむしろ本人たちにとっても待望の！いや切望したリリースとなった本作。



オススメは、
知る人ぞ知る！”カトリーナ&ザ・ウェイヴス”の1985年のヒット曲、
「Walking On Sunshine」のカヴァー。
オリジナルは、もともとロックというよりはスカ感？
いや高速モータウンビートをとりいれた60年代ソウル感。
そんなグッドミュージックをすこしテンポを落としてサザ〜ンソウル感というか、
ギターのカッティングが気持ちいいグランドポップス感へとナイスアレンジ。
それにしても、、、途中のギターのリフが、
おそらくアレはまちがいなく、、、
“SUGAR BABE”の「DOWN TOWN」？のイントロに聞こえてしまったのは、
ワタクシだけか？？
気持ちよさにくわえて、
そんなツウな聴き方もできてしまうグーッドヴァイヴス。


そして、やさしく肌に触れられるような”Sakko”のヴォーカルがすばらしい「Drama」。
おもわずカラダをユラしてしまうステッパーなリズムに、
鼓膜に練り込まれるようなホーンセクション。
フワフワ浮いているようなウワモノがなんとも気持ちいい、
夜のダビーチューン。


さらに、”Alton McClain & Destiny”の大名曲「Crazy Love」を
鬼グルーヴィなミディアムチューンの南国風アダルトチューンでカヴァー。
コンガと80’sエレクトリックなキーボードからの〜、
ブリブリなベース＆クチャクチャなギターへという間奏の流れがたまらなすぎ！
とにかく、オリジナルといっしょ、
いやもしくはそれ以上のハンパないエモ〜ショナルグルーヴにヤラレるベストカヴァーだ。



ちなみに、初回限定盤には、
「Crazy Love」の日本語バージョンと、
「Diggin」のインストを収録した7インチアナログレコードがつくという、
レコードファン、レコードオタク、いや和モノファンには要チェックな特典も。

数量限定らしいので、いまから「Flower Records」のWEBを要チェックや！


そんなワケで、カレらの”いま”が存分にタップリと溢れんばかりにつまった、
コレがホントにホントの渾身のいちまいなのでアル。








ONEGRAM
『Beginning』



価格：2,700円（税抜）
レーベル：Flower Records（DQC-9053）

発売日：2020年10月7日


□トラックリスト
01. マジック・スパイス
02. Walking On Sunshine
03. Diggin’
04. Seaside Driving feat. RUEED
05. Drama（Album Version）
06. Steal
07. Aeo
08. Crazy Love（Full Length Version）
09. wanna back
10. Peek-a-boo
11. Ooo La La La（Album Version）
12. woman
13. Walking On Sunshine（DJ Koco a.k.a. Shimokita edit）※Bonus Track



「Flower Records」オフィシャルサイト：https://www.flower-r.com/

音源はコチラを要チェックや！>>>https://ssm.lnk.to/Beginning_ONEGRAM