Daily Life w/ Music : November 4, 2020 @ 18:58
FILE 461 T字路s 『BRAND NEW CARAVAN』
ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。
FILE 461 T字路s 『BRAND NEW CARAVAN』
“タエちゃん”こと”伊東妙子”と”篠田智仁”による、粋でイナセなグッドヴァイヴスなサウンドを奏でる2人ユニット”T字路s”が、約2年ぶりとなるアルバム『BRAND NEW CARAVAN』をリリースした。
2020年で結成10周年を迎えた彼ら。
そんな彼らの待望のサードアルバムが届いた。
今作では、前作までの一発録りのリアルスタイルではなく、約3ヶ月半もの間、メンバー二人っきりでスタジオにこもって、じっくりとコトコトと、丁寧に煮詰めたフォンドボー的な、デミグラスソース的な、それなみにグツグツと制作されたという。
このコロナウイルスで中止せざるを得なかったライブなどの活動へのエネルギーを、レコーディング方面に費やした感じだ。
そんなコトもあって、濃厚で芳醇、ドロっとコッテリなアルバムへと仕上がったのでは。
オススメは、
いろんな意味でフワフワフワリンな世情をフワッと歌った「宇宙遊泳」。
壮大で、暗くて、ふんわりぼんやりな宇宙空間。
押されたら押された方向に動きっぱなしの”質量保存の法則”を、
この世の出口なしの人生に例えた、
ライフ・イズ・ワンウェイ的な、
ロードソング的なナイスヴァイヴレーション!
そして、ハマッチまったら終わりだぜ!的な「沼」。
彼ら特有で醍醐味でもある、
人生間違っちまったぜよ!感あふれる歌詞と、
ズシッと野太くて重いベースの音。
聴いているだけで効いてくるw。
もうコレ以上でも、コレ以下でもないドロ沼サウンド。
さらに、爽やかなカントリーサウンドに、
ヒトの世のはかなさをうたった「シャバダバ」。
クリスマスと正月の間にぼんやり聴きたい、
そんなシャバダバソングなのだ。
そんなワケで、彼らが3ヶ月間こもってつくりあげた、
ユートピアでディストピアなこの世を歌った渾身の12曲。
この状況下で聴くと、ホントに効きすぎちまういちまいだぜ!
T字路s
『BRAND NEW CARAVAN』
価格:3,000円(税抜)
レーベル:Mix Nuts Records(POCS-23008)
発売日:2020年11月4日
□トラックリスト
01. 夜明けの唄
02. 宇宙遊泳
03. 震えるたましい
04. クレイジーワルツ
05. JAGAIMO
06. 幕が上がれば
07. 涙のナポリタン
08. とけない魔法
09. 沼
10. ロンサム・メロディ
11. 向かうは荒野
12. シャバダバ
“T字路s”オフィシャルサイト:http://tjiros.net/
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