TYO magazineトーキョーマガジン

Archive

 

rss 2.0

Daily Life w/ Music : November 18, 2020 @ 18:04

FILE 462 Furukawa Sarah 『THE RANDOM BIRD』


ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。




FILE 462 Furukawa Sarah 『THE RANDOM BIRD』


シンガーソングライター”Furukawa Sarah”が、ファン待望の1st アルバム『THE RANDOM BIRD』をデジタル&サブスクでリリースした。


さまざまなアーティストへの楽曲提供、ヴォーカルへの参加などをしながら、シングルをリリースしつづけるなど、自身の活動を徐々にひろげてきた”Furukawa Sarah”。


今作は、いままでリリースしてきたオリジナル作品を10曲、十色の羽を持った歌鳥たちを収録した、まさにアルバム名の『THE RANDOM BIRD』というコトだそう。


フォークを中心としたオルタネイティヴなサウンドに、日常にあるさまざまな毒を、彼女なりのコトバで生み出された歌鳥たち。

ソレらは、ワレワレのカラダに容易に浸透し、時にはクスリとして、時にはドクとして作用する叙情詩なのだ。


オススメは、「AMAI」。
その名のとおり、”甘い”歌なのかと思いきや、
コレが”甘い”けど”辛い”。
つまり、甘くないってコトなんだけれど。。。
アシッドで軽快なフォークサウンドに乗って、
いろいろな感情が交差する、
甘くはないけど甘い飴のようなコトバの歌でアル。


先日、先行シングルでデジタルリリースされた「秋の月」。
コチラは、ドチラかというと苦い苦い秋の歌w。
寂しすぎる歌詞と、
彼女のアンニュイすぎる声。
このひと肌恋しい季節に聴くと効きすぎてしまう、
涙がとまらないバラード。


そして、つまりにつまったオンナの毒の歌「Soloom(Acoustic ver.)」。
もともと配信でリリースしていた「Soloom」のバージョン違い。
オリジナルバージョンよりも、
すさまじい彼女のギターの上達具合を感じる。
しかし、コレがねー、ホントにココロに響く詩。
いろいろな経験をして、オトナになるってコトなんだろうなー。
って、すっかりオジさんのワタクシが言っていいのかはアレだが。
肌寒い秋の夜。
バカヤロウ!と叫びながら、歌いたくなる一曲。


しかし、彼女の声がね、アンニュイすぎてホントにすばらしい。

肌にネチョっとカラみつくけどサラッとしている上質のシルクの生地のような、
シットリしているのにカラっと、、、
相反する感覚が共存している不思議な声。


そんな彼女の声にふんわりヌルッとつつまれたながら聴く、
彼女のさまざまな時代の感情がつまった10曲十色な渾身のアルバムなのでアル。






Furukawa Sarah
『THE RANDOM BIRD』




価格:1,800円(税抜)
レーベル:microscope records

発売日:2020年11月18日


□トラックリスト
01. AMAI
02. 迷い花
03. 世界は変わらないから
04. WE ARE HERE feat. Nakamuramasa
05. I wanna be
06. Random Bird
07. 秋の月
08. 寝ても覚めても
09. Soloom(Acoustic ver.)
10. ai


DL&サブスクはコチラ:https://friendship.lnk.to/TheRandomBird

“Furukawa Sarah”オフィシャルサイト:https://www.sarah-music.jp/
instagram:https://www.instagram.com/sarah_furukawa/


Comments are closed.

Trackback URL