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ブラインドからのぞき見た世の中 : December 18, 2020 @ 16:12

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.336『時期尚早』



えー、さてー、急激な強い冬型の気候となり、世間では急激にGO TOトラベルが全国的に一時中止となって、GO TOトラブルな感じになっている昨今ですが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?


東京では一日の感染者数がそろそろ1000人に迫ろうかという感じで、
夏すぎくらいに専門家が予想していた感染拡大の状態が、
現実となってしまったニッポン。

それにしてもGO TOの対応が遅いというか、
対応してないに等しい状況ですなー。

状況への読みが甘いと言うか、
読んでもいなかったと言う感じなんでしょうね。

そりゃ、ナンの対策もとらずにGO TOなんて事をやっていたら、
ただただウイルスを全国に拡散してるだけですから、
この状況になる事は予想していたハズなんでしょうケド。。。

さて、ココからどーすんの?ってところなんですけれど、
現状、飲食店の時短営業要請のみで、
ナンの対策も発表されていないって事は、
夏くらいとおなじ行き当たりバッタリ感でススムくんなんでしょうねー。

クワバラクワバラ。。。

と言う感じで、
コロナッチ関連は引き続き注視していかないといかんですなー。


それにしても、
このコロナ禍においてのニュースで
ムダに衝撃(むしろ笑劇?)が走ったのは、
「福島に家族で移住なら200万円支給」と言うニュース。

2021年で原発事故から10年を迎える福島第一原発ですが、
その周辺12市町村対象に移住する人に最大200万円の支援金を政府が出すと。

思わず二度見ですよ!


そりゃねー、アナタ!
ボランティアやさまざまなヒトたちによる除染の努力によって、
空間線量は下がってきてはいるとはいえ、
それでも森や山などまったく除染できていない地域の近くは、
高いところで平均0.3〜1.0マイクロシーベルト/hくらい。
これは測れる場所での話で、
測れない場所だと、
まさに測り知れない数字になるハズ。

これは個人的に信頼のおける方が、
毎年、毎日キチンと測っている数値です。

ぶっちゃけ国や行政の数値は、ちょっと信頼できないカモ。
もちろん個人的な話なので、
それを信頼するか、しないかはアナタ次第ですけれどね。


それにしても事故当初は今後40年、、、
なんて言われていたワケですから、
たった10年じゃ、まだまだじゃね?

ちなみに、現状的には事故処理はまだまだこれから。
炉心内の奥深くに残されたデブリの取り出しの、
その準備すらまだ終われていない状況ですよ。

その後、デブリを取るっつったって、
何年かかるのやら。。。

参考として、
アメリカはスリーマイル島原発のメルトダウン事故処理では、
デブリを取り出す準備に事故から6年、
そこから99%くらいまでのデブリを取り出し終えるのに5年の歳月で計11年。


福島原発事故の場合、
状況がスリーマイル島原発の一基の事故よりも複雑で、
1〜4号機のすべてでメルトダウン(予想)。
現状、事故から約10年の状況で、
炉心の中がどうなっているのかすらも、
実際は予想の範囲を超えていない状態。

そして、まだデブリを取るための準備作業すら終わっていない、
むしろはじまっていない段階です。


ちなみにスリーマイル島の事故は1979年。
いまから約40年ほど前で、
そこからの技術も発達しているにも関わらず、
そんな状況なワケですよ。


ワレワレは、
放射性物質すらコントロールできていないのに、
「10年経ったからいいでしょ?」的な考えなのか、
あまりにも浅はかなんじゃ、アーリませんかね?

しかも、
家族で移住するならって、
子どもも巻き込もうとするのはいかがなものかと。

なぜ、そこの住人たちが避難して、
戻らなかったのか?と言うコトをもうちょっと考えた方が、、
いやそんなコト考えたコトすらないのかもね。


なんだったら、その広大な土地を政府が買い上げて、
国会をそこに移転させた方がよくね?
当初の候補地だったワケですし、
そっちの方がいろんなモノゴトが、
もっと早く終わるんじゃないの(笑)??

あまりにも甘利な、
ムリヤリ感あふれる政策にちょっとソレってどーなのよ!?と、
思ってしまった次第。


そんなワケで、今回の件、
「急いては事を仕損じる」なんてコトワザがありますがね、
いくらなんでも時期尚早なんじゃないの??と、
ワタクシは思いましたが、
みなさんはどのように考えますか?



福原希己江「いつも何度でも」




旅路 良



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