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Editor's Eye : January 4, 2021 @ 18:57

信念のご挨拶──”曇りなき眼で見定め,決める”2021年




みなさま


新年、あけましておめでとうございます。

旧年中は、いろいろと、大変、まったくもってお世話になっちまいました!


みなさまのおかげで、なんとかこの『コロナショック 2020』(完全に超B級映画のタイトルっぽいですが(笑))をブジに、そしてムダに過ごせましたコトを、 アツくアツーく御礼申し上げます。

毎年恒例の『信念(新年?)のご挨拶』でございます。


いや、しかし、2020年、、、すっかりロスト ワン イヤー的な、バトルロワイアル的な1年になってしまいましたなー。

もともとの不況(?)からの、世界的なコロナショック。

もうナニが不況で、ナニが不況じゃないのかもわからない状況ですなー。

もちろん、いまもなお状況はつづいております。


個人的な活動の部分でいうと、弊誌「TYO magazine/トーキョーマガジン」が発刊10周年、ニッポンのいい音楽を紹介するプロジェクト「Japanese Soul」が15周年というコトもあり、やりたいコトもいろいろあった、”ヤリたがり2000″な1年だったハズなのですが、結局南極ナニもできず、、、フリーランスとして「どうやら年貢の納め時がきやがった、、、」と”ルパン三世”(『カリオストロの城』より)なみにかんがえた1年でした。

とはいえ、そんな2020年もナンとか、カンとか生きのびるコトができたワケですが、「戦後はつづくよ、ドコまでも」的な感じで、まだまだ終わりのみえない状況。


そんなワケで、2021年は、、、

「曇りなき眼(まなこ)で見定め,決める!」

という、感じでしょうかねー。


このコトバ、”宮崎駿”監督の映画『もののけ姫』にて、主人公の”アシタカ”が”エボシ”に「(腕の)呪いの原因を見つけてどうするのか?」 と問われたときに答えたコトバです。

ちなみに、このマガジンを立ち上げて1年目。
約10年前に書いた、初めての『信念のご挨拶』で掲げた目標のコトバでもあります。

フリーランスになって12年、メディアを立ち上げ10年、プロジェクトを立ち上げ15年、、、めぐりめぐって結局初心にかえる!みたいな(笑)。


ウソも、ホントも、確定したモノも、不確定なファクターも、さまざまな情報がメディアを縦横無尽に飛び交う現代社会。

結局南極、モノゴトを見定めて決めるのは自分です。

言ってしまえば、決められるのは自分しかいないってコトなんですけれどね。

より自分の判断力が必要になる年になるのかなーと、ぼんやりかんがえております。


先日、某NHKの番組『SWITCHインタビュー 達人達』で、「スタジオジブリ」プロデューサーの”鈴木敏夫”さんと日本のサブカルチャーの生みの親で編集者の”津野海太郎”さんの回をたま〜たま拝見したのですが。。。

津野さん曰く、日本の出版不況と呼ばれる現象のはじまりの年が97年で、その年から本の売り上げが緩やかなマイナス傾向へとなりはじめたと。
そのときに言った津野さんのコトバが印象的でした。

「これは自分たちにとっては不況だったと思うけれど、じつはそれが普通のことだったんですよ」。

つまり、それまでの売れていた時代というのはたまたまスペシャルな出来事で、じつは売れなくなりはじめた状況の方が普通で、ノーマルだったのだと。

「我々はそれを普通だと思って生きていくべきなんです」と津野さん。

言い方はちがうかもしれませんが、言っていた内容のニュアンスは一緒なのでおゆるしを(笑)。

ナニが言いたいのかというと、視点を変えれば、このコロナッチに支配されている状況がじつはノーマルで、いままでがたまたま特別だったというコトです。

そう思わないとやってられないから言っているのではなく、たまたまの時代にしがみつく必要はないというコトなんですけれどね。

ワレワレ人間はいつの時代も時代に翻弄されてきていたワケですし、いまさらジタバタしても仕方がない。

それを決めるのも自分。

そんなこんなで、2021年は、”曇りなき眼”をもって世の中を”見定め”、 そして”決めて”いく年なんだろうなーとかんがえております。


というワケで、今年もムダさはたもちつつ、たのしいコトはたのしい、オカシイコトはオカシイ、、、この10年つづけてきたコトを、コレからも変わらず誠意をもってキチンとみなさまにつたえていきたいとかんがえておりますので、 2021年も「TYO magazine/トーキョーマガジン」にご期待ください!


本年も、ナニとぞ!ナニと〜ぞ御贔屓のほどを、どうぞよろしくお願い申し上げます。



「TYO magazine/トーキョーマガジン」 編集長
カネコ ヒデシ



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