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ブラインドからのぞき見た世の中 : July 18, 2021 @ 15:36

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.350 『不寛容の憂国』



えー、さてー、ウガンダの選手のひとりが行方不明になっているという前代未聞の事件?出来事??職探しの旅???で幕を開けそうな、コロナッチ第5派とともに盛り上がっている、トーキョーパラオリ2020(?)ですが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?


しかし、現在、トーキョーで開幕中のKJS(緊急事態宣言)における酒提供停止の混乱の件。

ちょっとヒドいですねー。

内閣的にはすべて西村大臣のせいにしたそうですが、
どうも組織ぐるみであったことが明らかに。。。

アソーのタローちゃんなんか、
担当大臣が「商売を知らない」を言い訳にしてましたが、
「そんなヤツを大臣に任命すんなよ!」ってのが、
ワレワレ国民の本音なんですけれどねー。


それにしても、
ワクチン摂取のおカゲで、
いろいろ解禁しはじめたはずのアメリカやイスラエル、イギリスなんかをはじめ、
世界的にもすでに再パンデミックの兆候がみられますな。

そんななか、
IOC会長のバッハ〜はヒロシマに旅行に行っているし、
ガースー氏なんかはAPECでノンキにパラオリの決意表明なんかしとるし。

感染爆発第5派がはじまりかけているときに、
そんなことしている場合かよ!?って、
政府関係者、およびメディアはダレも言わないのね。

ナンなんだよ、この国のジャーナリズムは、、、と、
ワタクシがイライラしたところでナニも変わりはしないとは思いますが、
なんとなくココに書きのこしておくという意味で(笑)。


そんなこんなで、
今回は、例の”小山田圭吾”氏の問題について。

コトの発端は、1994年と1995年に某雑誌に掲載された、
学生時代に障害を持つ同級生をイジメていたというインタビュー。

この内容が五輪憲章に反するというコトで、
炎上しちゃっているワケですが。。。

これさー、たしかにヒトとしてはやってはダメなコトですけれどね、
でも、”いまだにそういうことをやっている”というニュースであれば、
タタかれてしかるベキ問題なのですが、
彼が学生時代の話で、
それもいろいろ分別のついていない10代、20代の話で、
40年ちかく前の話よ。

しかも、小山田氏はSNS上で謝罪までしてって、
ナンカ、、、オカしくないですか??

当時、イジメていた被害者の方に対して直接謝罪ならともかく、
しかも、SNS上で、しかもダレに向かって、
ナンに対して謝罪しないといけないのか、、、
世間様??まったく分かりませんし、
むしろこれって言ってしまえば当事者同士の問題で、
それ以外のヒトが必要以上に大騒ぎしているコトに関して言えば、
「余計なお世話だ、バカやろう!」って感じなんですけれどね。

騒ぐのであれば、
このインタビューを掲載した雑誌の方にも非がありますから、
そちらにも問題提起すべき。

ただ30年くらい前の話ですからね。
当時の時代感なんかもあるワケですが、
まだ人権に対しても発展途上の時代でしたというのもあります。


話は違いますが、
なんとなく”松本清張”の小説『砂の器』的な、
“森村誠一”の小説『人間の証明』的な、
そんな感覚を覚えましたよ。

どんなに人生を変えようとしても、
結局は過去がついて回る、、、という意味での感覚です。

ふたつともサスペンスなのでストーリー自体は、
まったくそういう話ではありませんのでね、
詳しい内容は小説を読むか、
“野村芳太郎”監督の映画、
もしくは”佐藤純彌”監督の映画を観ていただくとして。。。


それにしても、
今回もっとも感じたのが、
社会的包容力の無い、
幼稚な社会です。

我が国のムラ社会感があふれでた、
かなり残念な部分が明確に出てしまったとしかいいようがありませんな。


ちょっと息苦しくないですかね??

産まれながらにして、
聖人君子みたいな人生を送っているヒトなんて、
どのくらいいるのでしょうか??

過去の間違いや失敗があってこその修正や成長があるワケで、
現時点での犯罪行為ならともかく、
カビの生えた過去のそれこそ若気の至り的なものかと。

まあ、こういうコトを書くと、
キマって「そういうコトを許すのか?」みたいな意見を返してくるヒトがいますが、
そんなコトはありませんし、
「若ければナニをやってもいいのか?」という話でもないのでね、
あしからず。


パラオリの仕事に関しては、
IOCなのか、JOCなのかに対応は任せるとして、
氏にはこれをふまえて、
次なるいじめの被害者を生まないための活動をしていただくのがいいと思います。


ただ小山田氏を責めるのであれば、
現状、お金をもらったのに平々凡々と政治家をつづけているヒトだったり、
株を買ったにもかかわらず、納税もせずにのうのうと大臣をつづけているヒトだったり、
説明責任を果たさない責任者も責めるベキでは??


今回の件をウケ、
いったいいつになったら、
もうちょっと寛容的な成熟した社会になるのかなー、、、と、
ワタクシは不安になってしまいましたが、
みなさんはどのように感じましたか?



Shintaro Sakamoto「By Swallow Season」




旅路 良



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