劇作家で演出家、そして役者の”野田秀樹”率いる「NODA・MAP」が、9年ぶりとなる『THE BEE』の日本上演が決定した。


先日、公演された新作『フェイクスピア』も話題沸騰中の”野田秀樹”氏。

そんな彼が、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件に触発され、筒井康隆の小説『毟りあい』を題材に、2003年に書き下ろした英語戯曲が『THE BEE』である。

初演は2006年にロンドンで。
その後、2007年にニッポンにて日本語版が初演され、ニューヨーク、香港、エルサレム、パリなど10カ国14都市で上演されきた。


氏の代表作にして最大の衝撃作、いや笑撃作品『THE BEE』が、2021年秋に新キャストをむかえ、あらたに生まれかわるコトが決定。

新キャストには、阿部サダヲ、長澤まさみ、河内大和、川平慈英の実力派俳優4人が集結。

ちなみに、これまで『THE BEE』全公演に出演してきた野田氏だが、今回は演出に専念するとか。


どんな内容かは自身の目で観てたしかめてほしいが、何度か拝見しているワタクシが毎度感じているのは、ミョーな爽快感とムナクソの悪さが共存する、なんとも不思議で不可解で、ドコからともなくナットクのいくようないかないような感情の猛襲をうける。

コレは余談だが、客入れBGMが”尾藤イサオ”の「剣の舞」を使用していて、数年経ったいまだにが耳から離れず、期せずして尾藤氏にお会いした際に、そのお話をしたところ「野田さんから使用の連絡をいただいた」と嬉しそうにお話されていたのを覚えている。

もちろん観るヒトによって作品の感じ方はちがうのはアタリマエダなので、あしからずぅ。


たかが4人、されど4人の俳優がブツかり合う感情の嵐、いや荒らし。

ブラックなユーモアたっぷりの笑撃すぎる社会風刺作。

その70分あまりの瞬間を目撃せよ。





NODA・MAP番外公演
『THE BEE』東京・大阪公演





演出：野田秀樹
原作：筒井康隆　～「毟りあい」(新潮社)より～
共同脚本：野田秀樹＆コリン・ティーバン


□ストーリー

家路を急ぐ平凡なサラリーマン “井戸”が我が家の前で遭遇したのは警察とマスコミの喧騒だった。
脱獄囚”小古呂”が井戸の妻子を人質にとり、井戸宅に立てこもっていたのだ。［井戸］は妻子を救出しようと、どこか頼りない警察と共に行動を起こすが、事態は思わぬ展開へ…。


□出演

阿部サダヲ（井戸）
長澤まさみ（小古呂（おごろ）の妻／リポーター）
河内大和（百百山（どどやま）警部／シェフ／リポーター）
川平慈英（安直（あんちょく）／小古呂／小古呂の息子／リポーター）


□公演日程
・東京公演：2021年11月1日(月)－12月12日(日)　東京芸術劇場シアターイースト 2021年10月24日(日) チケット一般発売!
・大阪公演：2021年12月16日(木)－12月26日(日)　ナレッジシアター（グランフロント大阪北館4階） 2021年12月5日(日) チケット一般発売!

※当日券：全公演、販売。詳細は主催へお問合せください。
※高校生割引： 1,000円（全席指定・税込／事前申込制／要学生証）販売に関する詳細は、順次HPにて。

野田地図 オフィシャルホームページ：https://www.nodamap.com/



□プロフィール

演出／野田秀樹（Hideki Noda）

劇作家、演出家、役者。
東京芸術劇場芸術監督。
76年東京大学在学中に「劇団 夢の遊眠社」を結成。83年『野獣降臨』で第27回岸田國士戯曲賞を受賞。92年解散。ロンドン留学を経て 93年に演劇企画制作会社「NODA・ MAP」を設立。『キル』『赤鬼』『パンドラの鐘』『THE BEE』『ザ・キャラクター』『エッグ』『逆鱗』『足跡姫~時代錯誤冬 幽霊~』『贋作 桜の森の満開の下』『フェイクスピア』など、かずかずの話題作を発表。20年『「Q」:A Night At The Kabuki』で第27回読売演劇大賞最優秀作品賞、優秀演出家賞を受賞。歌舞伎やオペラの脚本・演出も手がける。海外の俳優との共同制作など国内外問わず精力的な創作活動を行い、これまで日本をふくむ11カ国17 都市 で上演。世界を駆け巡り、意欲的に活動している。
09年10月、名誉大英勲章OBE受勲。09年度朝日賞受賞。11年6月、紫綬褒章受章。



お問合せ:
・NODA・MAP
TEL. 03-6802-6681（平日 11:00-19:00）
https://www.nodamap.com/

・キョードーインフォメーション
TEL. 0570-200-888（11:00-16:00／日曜・祝日は休業）