ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。

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FILE 488 akiko 『Ukulele Lady 2』

ジャズシンガーの”akiko”が、2021年にデビュー20周年のスペシャルプロジェクトとして発表したウクレレ弾き語り作品の続編として、こんどは日本のスタンダードナムバーをカヴァーした『Ukulele Lady 2』をリリースした。



名門ジャズレーベル「Verve Records（ヴァーヴ）」初の日本人女性シンガーとして2001年にデビュー以来、ジャズを中心にしながらも、ロックやポップなどもおりまぜた幅ひろい音楽活動をつづけている”akiko”。


今作は、ダレもが知る昭和の名曲、そして、小説家でありミュージシャンである”町田 康”書きおろしの日本語の歌詞で歌うジャズスタンダードなど、すべて日本語で歌う、彼女のキャリア初となる全編日本語カヴァーアルバムだ。

また、今回はウクレレの名手”富永寛之”も参加し、ツインウクレレに。
コレがまたイイのよ！


というコトで、
オススメは、
「熱き心に」でおなじみの”小林 旭”が1962年にリリースした、
「ダヒル・サヨ」。
もともとはフィリピンの子守唄らしく、
1959年に日本のハワイアン歌手”エセル中田”がリリースしたバージョンも
あったりするけれど、
“小林 旭”バージョンの方が有名ですかね。
ぜひとも、波打ち際、満月の夜に
“akiko”ちゃんの声でユターリ、マターリと聴いて、効いてほしい曲。


そして、
泣く子も黙る！
“安全地帯”の「ワインレッドの心」。
コレ、ウクレレバージョンで、
しかもakikoちゃんの声だと、
思った以上にココロに響きすぎて、、、
黙って泣きながら聴いちゃうヤツ。


そしてそして！
暑くなった、いや熱くなったこの季節に聴きたい！
“サザンオールスターズ”「Ya Ya（あの時代を忘れない）」のカヴァー。
コレ、個人的には7インチ化キボーw。


さらに、
“エラ・フィッツジェラルド”の「All The Things You Are」。
ジャズのスタンダードナムバーとしておなじみですが、
コレ、日本語カヴァーがまたイイです。



そのほか、ニッポンのイイ曲が、イイ感じのウクレレサウンドで13曲。


ちなみに、今作もブックレット仕様で、
カバーアートはDJで画家の”RIO UMEZAWA”による書き下ろし。



晴れた日曜の午後にぼんやりしながら、
ユルっと聴きたい！

そんなナイスなカヴァーアルバムなのだ。







akiko
『Ukulele Lady 2』


レーベル：ability muse（PMCJ-1002）
価格：3,000円（税込）
発売日：2022年6月30日


□トラックリスト
01. やさしさに包まれたなら
02. ダヒル・サヨ
03. SWEET MEMORIES
04. ワインレッドの心
05. 黄昏のビギン
06. リンゴの木の下で
07. 人魚
08. 夢の途中
09. 接吻
10. All The Things You Are
11. Ya Ya（あの時代を忘れない）
12. 風をあつめて
13. 星影の小径



“akiko”オフィシャルサイト：https://akiko.official.ec/

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□akiko「Ya Ya（あの時代を忘れない）」