TYO magazineトーキョーマガジン

Archive

 

rss 2.0

tokyo feature : September 28, 2024 @ 20:17

トーキョーシティポップス Vol.140──Moon and Peace



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけたのしくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2024年9月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「月と平和」です。


2001年9月11日のアメリカ同時多発テロから23年。


それから世界はいい方向へと向かわず、戦争、紛争、テロ、経済不況とゆっくりゆっくり悪い方向へ進んでいます。

先日からのイスラエルのヒズボラへの攻撃も、レバノンではなかり激化している模様。

この流れ、なんとかならないものでしょうかね?

なんとかしたいとは思いながらも、あまりの規模の大きさに個人ではどうにもならない状態です。

まあ、コレが戦争というモノなんでしょうけれどね。

平和になってくれるコトを祈るばかりです。


そんなワケで、今回は、月がキレイな9月だけに、月をゆったりまったりと眺められるようなサウダージ雰囲気中心で、ワタクシにとっても、アナタにとっても気持ちよすぎな平和な選曲となっていただければ、コレ幸い。

ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。





September『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.140 -Moon and Peace-』






01. 「Hello (ハロー/いとこの来る日曜日)」Flipper’s Guitar『Color Me Pop』


2024年に”コーネリアス”こと”小山田圭吾”がデビュー30周年というコトで、
関係あるのか関係ないのかわからないけど、
“小沢健二”とのそもそものグループである”Flipper’s Guitar”が、
1991年にリリースしたアルバム『Color Me Pop』から、この曲を。
秋というよりかは、
初夏的な雰囲気のこの曲なんですけれど、
あの時代よりも気候が変わってしまったので、
なんとなくいまのナウなさわやか気候の方が合う感じがしての選曲。
ナイスなガレージ感といい、やはりオシャレですわー。



02. 「Pastime paradise (Single Edit)」CENTRAL『Pastime Paradise』


日本屈指のサルサバンド、”CENTRAL”による”スティービー・ワンダー”の名曲カヴァー。
疾走感あふれるビートに、
重厚感あるホーン隊、
そして、軽ーいノリとウネるようなグルーヴがすばらしすぎ!
オリジナル以上にオリジナル感ある、ナイスなカヴァー。



03. 「HISのテーマ」HIS『日本の人』


“細野晴臣”、”忌野清志郎”、”坂本冬美”の3人による異色?ユニット”HIS”。
そんな”HIS”を紹介しているだけ、というこの曲。
フラメンコ的なスパニッシュサウンドのイントロから、
一気にドンブラコ感へと(笑)。
さすがのサウンドグルーヴです。
ナゼかの学生服ユニホームも、いまや懐かしい。
しかし、”忌野清志郎”が亡くなって、もう15年経つとは。
時代の流れが早すぎて。。。



04. 「Mission of your laugh」Alter Ego『Where will we go?』


中国地方を中心に活動するピアノトリオ”Alter Ego”。
彼らの6枚目となるフルアルバムから、「Mission of your laugh」。
君を笑わせる方法、、、とでも訳しますか。
アメリカ同時多発テロから23年。
そこから平和がおとずれることもなく、
いまや世界的に不安定な状態がつづく2024年。
どうやって笑うか?が、重要な問題になってきている気がしています。
タイトルとは打って変わって、
セツナイピアノメロディに、
鳴きのサックスは”庸蔵(tsukuyomi)”氏によるもの。



05. 「Rainy Runway」KIRINJI『Steppin’ Out』


“堀込高樹”のソロ・プロジェクトとして活動中の”KIRINJI”。
急激すぎるゲリラ豪雨の多い昨今だけに、
なんともこの歌詞がココロに響きます。
疑いようのない”KIRINJI”感たっぷりのシティサウンドが、
また良いのです。



06. 「温泉」□□□『everyday is a symphony』


ちょっと涼しくなりはじめた初秋だけに、
なんだか夏の猛暑の疲れを落としに温泉に行きたくなってしまうのは、
ワタクシだけ?
そんなわけで、温泉のフィールドレコーディングを切り貼りしてつくられた口ロロによるこのサウンドを。
チャポン、ザザー、露天風呂に聞こえるウグイス、滝?の音。
嗚呼、、、温泉に行きたい!



07. 「夢の夢の夢の夢」かせきさいだぁ≡『かせきさいだぁ≡』


1995年にリリースされたラッパー”かせきさいだぁ”によるデビューアルバムから。
寝ても寝てもなんだか眠い季節。
寝ては夢を見て、寝ては夢を見る連続するパラドクス。
そんな季節感とこの陽気でスノッヴなサウンドが、
なんとなく、、、リンクしてしまうのです。



08. 「夢の途中」akiko『Ukulele Lady 2』


夢つながりで、
ジャズシンガー”akiko”が、
ウクレレ2本で歌ったコチラ。
“薬師丸ひろ子”のデビュー曲で、
1981年公開の映画『セーラー服と機関銃』のテーマ曲のカヴァー。
オリジナルは”来生たかお”ですね。
個人的には、薬師丸バージョンのイメージが強いのですが。
なんともサウダージ感溢れるナイスカヴァーです。



09. 「恋は桃色 / My Love is Peach-Colored」Sam Gendel『HOSONO HOUSE COVERS』


“細野晴臣”さんが、
1973年に発売した1st album『HOSONO HOUSE』を、
リリース50周年を記念して、
古今東西、さまざまなアーティストが収録曲をカヴァーするという企画盤。
コチラは、現代音楽家の”Sam Gendel(サム・ゲンデル)”が「恋は桃色」を、
アンビエントアレンジでカヴァー。
ちょうど良い気候で聴いていると、効いて、寝ちゃうやつです。



10. 「帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)(The Imperial March)」栗コーダーカルテット
『ウクレレ・フォース〜スター・ウォーズベスト・カバーズ〜』


コチラは、2004年にリリースされた、
映画『スター・ウォーズ』のサントラをウクレレでカヴァーするという企画盤。
なかでもこの”栗コーダーカルテット”がアレンジした「ダース・ベイダーのテーマ」が秀逸。
このチカラの抜けすぎ、ふぬけすぎ具合が、
とんちんかんな現代の帝国主義感というか、
共産主義感というか。
えー!ナニしとんじゃー!!という感じが、
なんだか合っているんですよね。
もう、サイ&コーすぎるユルユルカヴァー。



11. 「seaside/cafeteria    」おかもとえみ『gappy』


最近、さまざまなバンドにヴォーカルフィーチャーされ、
メキメキと頭角を表しているシンガーソングライターの”おかもとえみ”。
コチラは、彼女が2019年にリリースしたファーストアルバムから。
この歌唱力といい、
メロウ&グルーヴィーなポップ具合といい、
もうすばらしいです。



12. 「VENDER WOH!」U-zhaan × mabanua『VENDER WOH!』


“U-zhaan”と “mabanua”によるニュープロジェクト、
いやニューでもないんですけれどね、のセカンドシングル。
タブラとドラムの2人が “たたく事で産み出したメロディ”と題された本サウンドは、
疾走感ありすぎるドラムンベースビート。
90年代のUKジャズドラムンベースシーンで活躍していた”Talvin Singh(タルビン・シン)”的な、
高速アーヴァントラック。



13. 「LOVE TRIP (feat. Hannah Warm)」Tokimeki Records『LOVE TRIP (feat. Hannah Warm)』


1980〜90年代の歌手のカバーを手がける音楽ユニット”Tokimeki Records”。
彼らが”間宮貴子”の1982年名盤 『LOVE TRIP』から、タイトル曲の 「LOVE TRIP」を、
アーヴァンブギーアレンジでカヴァー。
ハスキーヴォイスのいい声ヴォーカリストは、
ここ数年、いい動きをしているシンガーソングライターの”Hannah Warm(ハナ・ウォーム)”。



14. 「月の梯子」ウワノソラ『夜霧』


新世代シティポップバンド”ウワノソラ”が、
2019年に放った名盤『夜霧』から、
「月の梯子」をチョイス。
ピアノサウンド中心のまったりメロウなサウンドが気持ち良すぎ。
月夜の晩に聴きたい、効きたい、グッドバラードです。



15. 「ラブ・イズ・エヴリシング」Various Artists『ルパン三世 ~テーマ・ヒストリー』


“大野雄二”によるラグジュアリーサウンドがすばらしすぎる「ラブ・イズ・エヴリシング」。
ルパンが夕日に燃えるオレンジ色の空のもと、
波打ち際の砂浜をバイクで走っているサウダージ感。
ヴォーカルは”木村昇”こと”ハーリー木村”。
じつは、さまざまなアニメソングを歌っているのですが、
この方、ホントに歌がうますぎる。
愛はすべて、、、世界の平和を祈って。




※選曲は、基本的にアナログレコードやCD、ダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


Comments are closed.

Trackback URL