Movie Life : January 26, 2011 @ 01:54
MOVIE LIFE 046 『冷たい熱帯魚』
ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。
いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画と過去に見たDVDなどを中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。
(評価は5段階、☆の数で示されます)
MOVIE LIFE 046 『冷たい熱帯魚(英題:COLD FISH)』
この素晴らしき世界。
□ストーリー
小さな熱帯魚店を営む社本(吹越満)の家庭は、娘・美津子(梶原ひかり)と若い後妻・妙子(神楽坂恵)の確執から不協和音を奏でていた。
ある日、社本は娘の万引き事件を助けてくれた愛想の良い村田(でんでん)と、その妖艶な妻・愛子(黒沢あすか)と知り合う。
村田の高級熱帯魚の輸入を手伝うこととなった社本はやがて、想像を絶する破滅へと導かれて行く──。
□オレ意見
評価:☆☆☆☆☆(満点は5個)
あの温厚な役柄でお馴染みの”でんでん”が、あまりにもシリアスすぎる役で登場。
『愛のむきだし』、『ちゃんと伝える』など、数々の体当たり的映画を撮る”園子温(そのしおん)”監督の最新作。
頼りがいのない父を演ずる吹越満はハマリ役。
ああ、いるいるこういうお父さん!
とにかく”でんでん”がスゴい。
“でんでん”というと、のほほんとしたオジさんとか、ダラっとしたオジさんとか──むしろ、温水(洋一)的な役どころが中心なのだが、今作では息もつかないほどの狂気的な演技に、おもわずコメディか?と笑いさえ出てしまうのだが、やっていることは背筋も凍るほどの恐ろしさ。
極悪非道とはまさにこのことを言うんだろうなー。
怖い、、、怖すぎる。
いやー、スゴい。
と、スゴいしか言っていないのは、ボキャブラリーがないといういうのもあるかもしれないが、コレがホントにスゴい演技なのだ。
こんな”でんでん”見たくない(笑)!
しかし、、、人間って、やっぱりSかMかしかないのね。
2011年1月29日より、テアトル新宿ほか全国順次ロードショー!
『冷たい熱帯魚』
監督:園子温
出演:吹越満/でんでん/黒沢あすか/神楽坂恵/梶原ひかり/渡辺哲
プロデューサー:千葉善紀/木村俊樹
脚本:園子温/高橋ヨシキ
撮影:木村信也
照明:尾下栄治
美術:松塚隆史
音楽:原田智英
衣装:荒木里江
配給:日活
PG, R指定:R-18
公式HP:http://www.coldfish.jp/
©NIKKATSU
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