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ブラインドからのぞき見た世の中 : February 9, 2011 @ 23:23

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.34『八百長か、それともリアルか』



大相撲の八百長問題。
春場所がついに中止となってしまいましたね。

中止は65年前にも一度あったらしいですが、その時は戦争という理由が理由だけに仕方がないとして、今回は言っちゃなんですが、あり得ないでしょう。

横綱白鵬も力士会会長として、謝罪会見を行っていましたね。


そもそもは、例の野球賭博事件から端を発した今回の件。

まさかソコからなんて、ダレも思ってもいませんでしたが、ケータイの記録って消去してもけっこう残っているもんなんですね。


ちなみに協会の外部有識者委員もつとめた漫画家のやくみつる氏は、「八百長は知っていた」と発言。
「相撲には興行という側面もあるから、それ(八百長)をいうのは”やぼ”という気持ちだった」ということらしいです。
2ちゃん系には、「”やぼみつる”だ!」との非難の声もw。

とはいえ、やく氏の「相撲には興行という側面もある」という意見に、じつは個人的には賛成な部分もあってですね。。。


やはり、ああいった勝負ゴトでお客さんを喜ばせる世界は、プロレスと一緒だと思うんですよ。

興行である以上は、入場数だったりでお金の収支的な部分がどうしても生じるワケだし。
引きつけつづける”何か”が必要となります。
言ってしまえば、タイガーマスクのようなヒーローを作り上げることも必要になる。
(実際のタイガーが八百長というワケではありませんよ!)

アマレスは勝負の世界だが、プロレスはショウビズの世界。
映画や舞台と一緒なワケですよ。
だから、いい意味での八百長があってナンボな感じもあったりします。

もちろん、それに付随しておこる賭け事も想定内。
結局は興行なんて、893家業なワケですよね。


ただ、ダレかが儲かるための八百長であれば、それはよくない。詐欺ですから。
今回の八百長事件で重要なのは、なんのタメの八百長だったのか?ソコなんだと思いますよ。
もちろん、ソコにも捜査のメスが入るとは思いますが。。。


あとは、『国技』という言い回しは取った方がいいと思います。
『プロ相撲』とかにしてしまえば、今後は八百長もこれほどまでに騒がれることもないでしょう。
それに相撲×カラテ的な異種格闘技戦なんかも夢ではなくなるワケでw。。。

賭け事にするにしても、競馬やサッカーの”toto”のようなシステムを導入すればいいと思います。
とりあえずは、そういったシステムの整備をした方がいいですね。

という感じで、完全にショウとしての『相撲』にしてしまうことが良いかどうかはわかりませんが、最終的に、客が望むのは”リアル”か、”希望”かというところ。

大半は、意識的には”リアル”を望み、無意識的には”希望”を望むと思いますが。。。


世の中の目にうつるものほとんどが、じつは広告だったりします。
もちろんそうじゃないモノもありますけれどね。
自分が望まずとも、無理矢理にそういったまやかしの世界に引き込まれているワケです。

つまり、いま、この瞬間もどこかでいい意味でも、悪い意味でも”八百長”は行われているということ。

なぜなら、世の中すべてはショウなのです。



RCサクセション「ロックン・ロール・ショー」


旅路 良



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