ブラインドからのぞき見た世の中 : February 23, 2011 @ 22:38
ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.35『つぶやきの責任』
先日、某大学4年生が「レイプは女が悪い。別に悪いと思わない」とツイッターで発言し、大炎上を起こした事件?騒ぎ?問題?がありました。
最近は、例の大桃美代子vs麻木久仁子 不倫つぶやき以来、ツイッターでのちょっとした発言が世間を巻き込む大問題まで発展する例が増えていますね。
しかしながら、そういった意見の交換というか、ヒトのつぶやきに対して批評するというのは、そもそも、もともとあったことなのですが、このところさらに激しくなってきたような気がします。
おそらくツイッターがそれだけ一般化しはじめているというところなんでしょうね。
もちろん通常の(実際に会っての)会話に関しては、目の前の相手に対してコトバに気を使うのは普通のコトなんですけれど、顔も見えない不特定多数にむかって、ましてやネットメディアではコトバにまったく気を使わないヒトの方がおおいのは事実です。
匿名性という部分もあるのでしょうが。。。
コトの発端は、この男子学生と同じ大学の生徒がOLを集団レイプし逮捕されたという事件。
それに対しての彼の意見として、軽い気持ちでつぶやいちゃったというところだったのでしょう。
彼は自身のつぶやきに対する弁解を、後日つぶやいていたのですが、すでにあとの祭り。
ミクシーなどから個人が特定されて、写真やら、趣味やら、内定先まで公開され、ネット上では、彼の内定取り消しの抗議の電話をしようという呼びかけがはじまったり、取材といつわり内定先の広報との電話のやり取りを”USTREAM”で生放送する者まで現れたみたいです。
しかし、ココまで来てしまうとなんだか、村八分的な”いじめ”にも近いような気がしますけどね。
たしかに、そういった内容を”軽はずみ”につぶやいてしまった彼にも問題はある。
放ったコトバの責任が自分にあることを、まずは理解すべきでしょう。
そんなことは、学校で歴史の授業で教わっているので、それくらいの知識はもっているハズ。
あまたの思想家が、本やチラシ、テレビなど、あらゆるメディアで発言したり、自身の考えを述べることで、世間から非難されたり、バッシングを受けるという歴史的事実があるワケですよ。
ソレがまさか自分に起こることはないと思うのは、ちと考えが浅はかです。
そして、まずは自分のつぶやきに対して、誤解を解きたいのか、解きたくないのか。
弁解をしたという彼の行動からは誤解を解きたかったのだとうかがえるので、誤解を解きたいのであれば、発言に対しての責任をしっかりととらなかったのは良くなかったです。
とにかく、なぜそうつぶやいたのか、自分の考えをキチンとわかりやすく釈明する必要があったと思いますね。
そして自分の発言で気分を害した方へ、謝罪するなどのケアとか。
一方的にアカウントを削除してしまって、あとは知りませんという態度はマズいと思います。
もちろん、140字というコトバ数の中でいろいろと説明するのは、よほどの編集スキルがないと難しいですが。。。
それが自分の発したコトバに対して、責任をとるということなんだと思いますよ。
ネットメディアの特性である匿名性のお陰で、責任のないコトバが多くなってきている昨今。
コトバは、ヒトを幸せにもするけれど、傷つけたりする。
それくらい取り扱い要注意なものだと思います。
とにかく自分のコトバには責任をとってほしいものですね。
それがオトナってもんでしょう。
K DUB SHINE「大人の責任」
旅路 良
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