TYO magazineトーキョーマガジン

Archive

 

rss 2.0

Movie Life : March 23, 2011 @ 22:22

MOVIE LIFE 050 『イリュージョニスト』


ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。

いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画と過去に見たDVDなどを中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

(評価は5段階、☆の数で示されます)





MOVIE LIFE050 『イリュージョニスト(原題/英題:L’llusionniste/THE ILLUSIONIST)』




これが最後の手品(イリュージョン)


□ストーリー

ロックやTVが世界を席捲し、時代が激変しつつある1950年代のパリ。

時代遅れのマジックを披露する老手品師タチシェフは、かつての人気をすっかり失い、場末のバーでドサまわりの日々。


ある日、スコットランドの離島に流れ着いた彼は、やっと電気が開通したばかりの片田舎のバーで、貧しい少女アリスと出会う。


手品師のことを何でも願いを叶えてくれる“魔法使い”と信じ、島を離れるタチシェフを追うアリス。そして、彼女に生き別れた娘の面影を探すタチシェフ。


やがて2人は言葉が通じないながらも、エジンバラの片隅で一緒に暮らし始めるが──。





□オレ意見
評価:☆☆☆(満点は5個)


『ベルヴィル・ランデブー』のシルヴァン・ショメと、脚本にジャック・タチというスゴい組み合わせのアニメーション。

ロックとマジック。
真っ向対決に挑む、初老のマジシャンの”のほほん”とした日々を描く。

アニメではあるが、かなり現実感のある内容だ。
主人公の”タチシェフ”がクライアントと酒を飲み過ぎて、寝坊して怒られ、仕事を失ったり、そういった部分には自分と重なる部分があり、すごく共感を覚えるw。

脚本といいつつもほとんど台詞はなく、音楽、音楽もほとんど色つけ程度で、生活音がメインの如何にもフランス映画っぽい感じ。


ストーリー的にはあまり起伏がないので、若干眠くなる可能性はあるが、細かい部分がググっとくるのはさすがのフランス映画。


子ども向けというよりは、むしろ日々忙しくしているオトナに観てほしい。





2011年3月26日より、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー

『イリュージョニスト』


監督:シルヴァン・ショメ

声の出演:ジャン=クロード・ドンダ/エルダ・ランキン/ダンカン・マクネイル/レイモンド・ミャーンズ/ジェイムズ・T・マイヤー/トム・ユーリー/ポール・バンディ

製作:ボブ・ラスト/サリー・ショメ
音楽:シルヴァン・ショメ

オリジナル脚本:ジャック・タチ

脚色:シルヴァン・ショメ
キャラクター・デザイン:シルヴァン・ショメ
配給:クロックワークス/三鷹の森ジブリ美術館

公式HP:
http://illusionist.jp/




©2010 Django Films Illusionist Ltd/Cine B/France 3 Cinema All Rights Reserved.


Comments are closed.

Trackback URL