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Movie Life : June 8, 2011 @ 01:58

MOVIE LIFE 058 『シンクロニシティ』


ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。

いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画と過去に見たDVDなどを中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

(評価は5段階、☆の数で示されます)





MOVIE LIFE 058 『シンクロニシティ(SYNCHRONICITY)』




凍てついた、愛。



□ストーリー

画家を目指すと公言する岡崎は、就労意欲もなく、母親や複数の女性に金銭を無心して怠惰な生活を送っている。


岡崎の通う美術学校で知り合った若く孤独な女性、緑子とは付き合っている様子はないが、互いを必要としてしまうのかダラダラと関係は続いている。


それでも緑子は彼女なりに岡崎の事を愛している。そのような世界がぼんやりと永遠に続くかのような彼らの暮らしに、突如ヒビが入る出来事が待ち受けるのだった。






□オレ意見
評価:☆☆☆☆☆(満点は5個)


映画『キリトル』で衝撃のデビューを果たした田中 情監督、待望の新作が登場だ。


「いや〜、生々しいね」とは、帽子ブランド『CA4LA』のディレクタ—秋元信宏 氏のコトバ。

まさにそのコトバ通り、”リアル”なんてコトバじゃ追いつかないほどの”生々しさ”が、アナタの人生に衝撃を与える。


最近は、執拗に”リアリズム”を追い求め過ぎたがために、逆に”リアル”という名の仮想世界を創りあげているだけになってしまっている作品が多いような気がする。

“リアル”を感じないので、妙な世界観を描き出すことになってしまい、観た後に”何か”が足りないような、、、胸のつっかえが取れないというか、、、スッキリしない、、、つまるところは消化不良を起こしているということなのだが。。。


しかし、今作に関して言えば、そのひとつひとつの場面から「”生”100%!」と言っても過言ではないほどの”生々しさ”が、ダイレクトにアナタの脳に、いままでに受けたことのないほどの大きな刺激を与えてくれる。

これぞまさに人生をたのしく生きるためのスパイス映画だ。


我々は、無意識にこのいつわりのない”生”を待っていたのかもしてない。


あとは、音楽ファンにはたまらない、あんなひとやこんなひとにも大注目ね。






2011年6月11日より、アップリンクXにてロードショー

『シンクロニシティ』





監督・脚本・企画・プロデュース:田中 情

出演:小林且弥/宮本一粋(ex二千花)/橋本一郎/星野あかり/松田百香/田渕ひさ子(bloodthirsty butchers)/百々和宏(MO’SOME TONEBENDER)/富澤タク a.k.a 遅刻(グループ魂/number the.)/高木三四郎/りりィ ほか


アクション監督:米山勇樹
撮影監督:田邉顕司

録音:冨成英貴
衣装(デザイン):岡本佳子
ヘアメイク:藤井康弘

脚本協力:狗飼恭子

製作進行/プロダクション・マネージャー:諸江亮
特殊メイク:鈴木佑美子/宇田川祐



公式HP:http://synchroni-city.jp/





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