Movie Life : August 4, 2011 @ 17:05
MOVIE LIFE 063 『ヒマラヤ 運命の山』
ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。
いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画と過去に見たDVDなどを中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。
(評価は5段階、☆の数で示されます)
MOVIE LIFE 063 『ヒマラヤ 運命の山(原題:NANGA PARBAT)』
地上8,000メートルの真実。
□ストーリー
1970年6月27日、標高8,125メートルを持つヒマラヤ山脈ナンガ・パルバート、世界最大の標高差4,800mを誇るルパール壁の初登攀を果たしたラインホルト&ギュンター・メスナー兄弟は、天にも届く山頂で堅く抱擁した。
それは、子供のころからのふたりの夢だった前人未到のルートからの登頂を果たした瞬間であった。
しかし、登頂成功から4日後、当初予定をしていなかった下山場所ディアミール渓谷に現れたのは兄ラインホルト・メスナーだけであった。
弟ギュンターをぼろぼろになりながら探すラインホルトの姿が、数日後ドイツの遠征隊に発見された時には、「メスナー兄弟は死亡」、「初登攀者は、メスナー兄弟たちの後を追った登山家フェリックス・クーエンとペーター・シュルツである」というニュースが世界を駆け巡ったあとだった。
そこから、遠征隊長であるカール・マリア・ヘルリヒコッファー博士とラインホルト・メスナーの人生をかけた闘いがはじまったのである。
□オレ意見
評価:☆☆☆☆☆(満点は5個)
『アイガー北壁』、『運命を分けたザイル』、『127時間』、『デッドクリフ』、、、、『デッドクリフ』は意味がちょっと違うかもしれないがw──と、2010年からつづく山映画ブームというか、アウトドア映画ブームの雪崩、いや流れ。。。山好き、アウトドア好きにはたまらない映画がまたまた登場だ。
今回は、ヒマラヤ山脈”ナンガ・パルバート”初登攀に成功した”ラインホルト&ギュンター・メスナー”兄弟の真実を題材にした『ヒマラヤ 運命の山』。
兄弟は、どんなルートで成功し、そしてどんなルートで失敗したのか。
あの時、兄弟に何が起こったのだろう。。。
世界屈指の登山家ラインホルト・メスナーの真実がいま明かされる!
という感じで、若干サスペンスっぽい感じも受けるが、むしろ人間ドラマ。
「ダレが悪者だった?」というより、「そのときどうだったのか?」というところに注目して観てほしいかな。
あと、ヒマラヤ山脈の映像ももちろんスゴい。
目から雪山の厳しさを体感できるという、まさに映画館の中だけ極寒の雪山。
なので、ぜひムワッと暑い日に観ることをおススメする。
とはいいつつも、最近は若干寒いくらいな日々ではあるが。。。
この極寒の見せ方がうまいなーと思っていたら、監督は”ヨゼフ・フィルスマイアー”。
『スターリングラード』などでお馴染みだが、極寒映画が得意な方なんだな。
納得。
『アウシュビッツ行最終列車 ~ヒトラー第三帝国ホロコースト~』なんかも作っていて、意外と社会派作品がおおい。
それに、フロリアン・シュテッター、アンドレアス・トビアス、カール・マルコヴィクスと、脇を固める俳優陣もすばらしい。
しかし、兄弟愛というか、ヒトの執念というのはホントにスゴいなーと感心してしまう。
もちろん、登攀への執念もそうなのだが、まさに”運命の山”ということなんだろうな。。。
コレはぜひ劇場まで足を運んで、最後の最後のクレジットまで観てほしい。
思わず、涙がポロリ──。
2011年8月6日よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国順次ロードショー
『ヒマラヤ 運命の山』
監督:ヨゼフ・フィルスマイアー
出演:フロリアン・シュテッター/アンドレアス・トビアス/カール・マルコヴィクス/シュテファン・シュローダー/レナ・シュトルツェ
配給:フェイス・トゥ・フェイス
公式HP:http://www.himalaya-unmei.com/
© Nanga Parbat Filmproduktion GmbH & Co. KG 2009
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