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ブラインドからのぞき見た世の中 : August 11, 2011 @ 03:16

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.46『ニッポンの今後を考える』



最近、このコトバが頭の中をグルグル回っています「日本はこれからどうなるんだろう?」。。。


この質問を他のヒトにすると、
「変わらないよ!」とか「どうにもならないっしょ!」とか。
だいたいこんな答えが帰ってきます。
「いや、マズいでしょ!」という答えは、ほんのひとにぎり。

むしろ、「考え過ぎなのかも」と自分否定すら入ってしまう状況になっていますよね。


もちろん、どうにもならなかったり、変わらない可能性もありますよ。

しかし、いろいろと考えてみると、大いなる流れというか、未来への流れは、
ハッキリ言って良い方向には向かっていない。
むしろ悪い方向へレールの上を走りはじめているような気がします。


原因は、もちろん福島第一原発の事故なワケですけれどね。

いまだに放射性物質は風に乗って世界中にばらまかれつづけていますし、
海へも汚染水が流れている状態です。
たしかにいいニュースも流れていましたよ。
しかし、残念ながら所詮その場しのぎの方法がうまくいっていますというだけで、
とくに収束に向かっているワケではないのです。
だって、原子炉自体へは、放射線量が高すぎて近寄れないワケですから、
そりゃ収束の目処すら立たないですよね。


現状、一番の問題は放射性物質が”ダダ漏れ”なところ。

これでは、風向きによってはそのまわりの県をふくむ、
米をはじめとするさまざまな農作物、
牛、豚、鳥などの酪農系に影響が出ないワケないです。
もちろん、魚介類も。


米に関しては、今年の収穫からやっと放射性物質の測定に入るようですが、その方法を検討中だとか。
って、検討中ですよ!

コレ、もし収穫されたほとんどの米からなんらかの放射性物質が検出されたらどうなるでょう。
来年以降、米が無くなる可能性が出てくるってことですよ。
考えるだけでもおそろしい。

しかし、現状これだけ東日本の肉牛からセシウムが選出されてるってことは、
ほぼほぼ難しい気がしてならないです。


しかも、放射性物質が出っぱなしってことは、
台風だったり、北風だったり、さまざまな風によって、
ふりそそぐ地域が拡大する恐れがありますからね。
東日本だけではなく、西日本方面、いや全国に広がる可能性も出てくるワケですよ。

そうなると。。。
いやいや、考えたくないですが、最悪を考えてこそのリスク回避だと思いますので、
あえて考えますけど、西日本の農作物もろもろがダメになりますよね。

まあ、水がいちばん最初にダメになると思いますが。


「じゃあ、輸入に頼れば?」ってことですが、
ココでもうひとつの心配ごと、、、それは輸出問題です。


アメリカやヨーロッパなどは、日本からの農作物の輸入を制限しちゃっていますよね。
国内ではかなりズサンなあの中国ですら、輸入規制をしちゃってますから。

オホーツク海に放射性物質のつまったドラム缶を投げ捨てていた旧ソ連ことロシアなんか、
中古車の輸入を規制したほどです。


国によっては日本製の工業製品なども、
なんらかの放射性物質が検出されたら規制の対象になる可能性があるってことですよね。


日本の経済は、かなり輸出に頼っていて、
まあ、産業的には間違っていないのですが、
現在の不況により国内需要よりも海外需要に頼っている部分もあったり。

まわりの国が輸入を規制しはじめるどうなるでしょう?

アメリカに次ぐ、、、いやもとい!
ギリシアに次ぐ経済破綻国になりかねない。


つまり、国内で作物が穫れないから輸入に頼る→経済破綻で輸入すらできない→食料不足。
なーんていう流れの図が、頭に浮かぶワケですよ。

もちろん、それが来年なのか、再来年なのかは分かりませんよ。
それに、要所要所で対応や選択が間違っていなければ、そうならないかもしれないですし。。。

ただちに影響がなかったのは、人体の話しではなく、経済や食料の問題だったというワケです。


チェルノブイリくらい、ロシアくらい放射性物質もあまり飛んでこないような広大な土地があれば、よかったんですけれどね。


まあ、だからといってお先が真っ暗というワケではなく、
その時になれば対処ができるんだろうけれど、
予想がつかない悪い事態へ向かっている、という風にとらえていただければと思います。


以上は、あくまでも可能性の予想であって、こうなりますって話ではないのであしからず。


「じゃあ、どうするんだ?」って話しになると思うのですが、
残念ながら、いまのところワタクシにはいい方法がまったく思いつかないのです。


みなさん、日本はこれからどうなるのでしょうか?



山下達郎「LOVELAND,ISLAND」




旅路 良



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