Tokyo News : September 23, 2016 @ 17:38
世紀をこえ、歴史的航空機が復活!──「ユンカース F13」
ドイツのスーツケースメーカー『RIMOWA』が、おなじくドイツの歴史的航空機「ユンカース F13」のレプリカを製造し、そのうつくしい機体をスイスのデューベンドルフにて、現地時間2016年9月15日に初お披露目した。
ドイツの技術者で発明家の”フーゴー・ユンカース”によって、1895年に創業した「ユンカース」社は、初の全金属製の航空機「ユンカース F13」を制作。
それまでは羽布張りの木製飛行機だっただけに、世界をおどろかせた。
飛行機革命をおこした名機「ユンカース F13」は、1919年から1933年の間に330機以上が製造されたが、現在、博物館に7機がのこっているだけで、残念ながら飛行可能なものはないとのコト。
そんな商業用旅客機の”母”、「ユンカース F13」を、『RIMOWA』社は設計図起こしからはじめ、企画から製造まで7年を費やし、レプリカの製造に成功させた。
『RIMOWA』社長兼CEO”ディーター・モルシェック”
ちなみに、リモワスーツケースデザインの着想元が、この「ユンカース F13」の機体だったりする。
“ユンカース”と聞いて、「おっ!」と思われた方は、よほどの”TM NETWORK”好きか、よほどの映画好きだろう。
いや、むしろ映画の方だとおもうが。。。
“宮崎 駿”監督作品『風立ちぬ』で、主人公の”堀越二郎”が、ドイツに航空機の視察に行った際に出てきた機体が、この「ユンカース」社製の機体だったりする。
1933年には、”ユンカース”社はナチスドイツに支配され、”フーゴー・ユンカース”氏は軟禁されるという、、、なんていう歴史も調べるのも、ちょっとたのしい。
飛行お披露目イベントにはスペシャルゲストで、”フーゴー・ユンカース”氏の孫の”Bernd Junkers”さん(左)と、1929年に当時6歳で「ユンカース F13」の飛行を経験した歴史的証言者である”Hans-Walter Bender”さん(右)も来場。
さらにスゴいことに『RIMOWA』は、今後この「ユンカースF13」への需要にこたえるために「RIMOWA Flugzeugwerke AG」をスイスに設立したという。
つまり、需要があれば生産するというコト。
まさに世紀をこえ、歴史的名機の復活だ。
ぜんぜんトーキョーのニュースではないケドね。
でも、ぜひ日本で飛ぶ姿も見てみたいモノだ。
『RIMOWA』
「ユンカース F13」お披露目イベント
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