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Tokyo News : December 9, 2011 @ 03:42

やっちゃうの?これホントにやっちゃうの!?──『新世界不完全死体寺山修司総会』



2011年12月10日、寺山修司生誕日イベント『第一回 新世界不完全死体寺山修司総会』が、西麻布の新世界にて開催する。


詩人、歌人、俳人、劇作家、演出家、映画監督、脚本家、作詞家、脚本家、小説家、随筆家 、スポーツ批評、競馬評論家などなど、多方面に活躍し、膨大な量と、高い質を伴なった芸術・文芸作品を発表した”言葉の錬金術師”、寺山修司。


そんな寺山修司を敬愛、、、いや溺愛する、三上 寛、田口ランディ、山崎ゆかり(空気公団)の3人が集結。

寺山映画の名作『田園に死す』、天井桟敷の代表作『邪宗門』にも出演していた、寺山修司と縁の深いシンガー、”三上寛”。





自らの著書『寺山修司さんの宿題』で「十代の時、寺山修司と直接出会い、その文才を見出された」と記す小説家の”田口ランディ”。





そして、寺山修司と同郷で、寺山修司をリアルタイムで知らない世代の代表として、氏に惹かれるその謎を解き明かすべくヴォーカリスト”山崎ゆかり(空気公団)”。





氏の誕生日である12月10日に、寺山修司の磁力で集まった、このありえない希有な顔触れが、トークセッションを中心にリーディングやライブも行う、まさに世界一不道徳な聖夜だ。

はたしてどんなスパークが起こるのか?


氏いわく、「百年たてば その意味わかる 百年たったら 帰っておいで」。

まだ、百年は経っていないが、分かろうが、分からまいが、とりあえず帰っておいで。



2011年12月10日
寺山修司生誕日イベント
『第一回 新世界不完全死体寺山修司総会』





□出演
・三上寛(トーク&ライブ)
・田口ランディ(トーク&リーディング)
・山崎ゆかり(空気公団)(トーク)


□時間(開場/開演):18:30/19:30

□料金(前売予約/学割):¥2,800/¥2,000(ドリンク代別)


□会場
西麻布「新世界」
東京都港区西麻布1-8-4 三保谷硝子 B1F
TEL. 03-5772-6767(15:00-19:00)
http://shinsekai9.jp/


□出演者 プロフィール
・田口ランディ
作家 1959年東京生まれ。
2000年6月、幻冬舎より長編小説「コンセント」を出版し小説家としてデビュー。その後「アンテナ」「モザイク」を
発表。初期の長編は三部作と呼ばれ、海外でも高い評価を得ており「コンセント」は英語、イタリア語、中国語、
インドネシア語、ルーマニア語など多くの言語で翻訳されている。
「コンセント」(中原俊監督)「アンテナ」(熊切和嘉監督)は映画化され、「アンテナ」は第60回ベネチア国際映画祭、第28回トロント国際映画祭正式招待作品となった。
その後、日本の象徴としての富士山をモチーフにした短編集「富士山」、現代人の視点から原爆を捉えた短編集「被曝のマリア」など、社会的なテーマに挑んでいる。
作品には寓話的なものも多く「転生」「木霊」など、輪廻転生を扱った作品も多い。また短編集「オカルト」や「ドリームタイム」「オクターブ」では夢と現実のあわいのような幻想的な作品を描いている。短編集「蝿男では、生きがたさを抱えながら、なんとか社会に適応しようと苦しむ人々を、時に冷徹に、時に温かな視点で寓話的に描いている。
三部作以降初の長編小説となった「キュア」は「人間にとってガンとは何か?」という極めて難しいテーマで作品を執筆。
同時期に自身の父親が肺ガンで他界し、現実と非現実が重なったような作品となる。キュアでは医療者にとって治療とは何か?という問いが繰り返し現われる。ラストシーンは放射能汚染された近未来の様子が描写され、ここでも現実と非現実とは奇妙な共鳴をしている。
最新長編小説「マアジナル」では、UFOというオカルト的な話題から、人間の認識論へと踏み込んでいる。「私が見ているものは私にとってだけの現実なのか?」という問いは、中世から表現者が繰り返してきた永遠の問いでもある。その問い
に近代の哲学や、最先端の量子理論を動員してアプローチした「思想実験小説」であると同時に、スリリングなストーリー展開をもつエンタテイメント作品でもある。デビュー当時から繰り返し描いてきた「家族」や「血」の問題から脱却した、
著者の新境地とも言える作品。
http://www.randy.jp/


・山崎ゆかり(空気公団)
音楽グループ「空気公団」所属。青森県出身。
1997年「空気公団」結成。メンバー交代を経て、現在は山崎・窪田・戸川の3人で活動中。
あの山下達郎に「どの曲も素晴らしい」と言わしめたほどの洗練されたサウンド。ささやかな日常語、アレンジを細やかにおりこんだ演奏、それらを重ねあわせた音源製作を中心に据えながらも、映像を大胆に取り入れたライヴや、様々な芸術家とのコラボレーションを軸にした展覧会等、枠にとらわれないアート志向の活動を独自の方法論で続けている。
2012年1月には、2011年2月〜6月に開催した7会場でのライブ映像をまとめたライブDVDが発売となる。
http://www.kukikodan.com


・三上 寛
1950(昭和25)年青森県小泊村(現中泊町)出身。
警察学校中退後、上京し、音楽活動を始める。71年、(21歳の時)レコードデビュー、アルバム『三上寛の世界』をリリース。同年の中津川フォーク・ジャンボリーで伝説的なライヴ・パフォーマンスを行い一躍脚光を浴びる。78年には、“70′S三上寛スタイル”の完成をみた『負ける時もあるだろう』をリリース。
79年には、処女詩集『お父さんが見た海』を発表。又、俳優としても活躍。寺山修司監督の『田園に死す』(1974年)を皮切りに、『新仁義なき戦い 組長の首 』(1975年/監督:深作欣二)、『戦場のメリークリスマス』(1983年/監督:大島渚)、『トパーズ』(1992年/監督:村上龍)、日活ロマンポルノ作品など20本近い映画やTVドラマに出演、映画音楽も手懸ける。
2000年代も、その活動ペースは更なる加速が加わる。自己のアルバムの定期的なリリース。2010年、還暦を迎えるも、その音楽は止まる事を知らず、近年は寛流の浄瑠璃[語りもの音楽]といった方が判りやすい唯一無比なスタイルへと辿り着ている。別格な、声、言葉、ギターを三位一体に、前人未踏の荒野に足を踏み込んでいる、今の三上寛のブッ飛び方、半端ないっス!


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