TYO magazineトーキョーマガジン

Archive

 

rss 2.0

ブラインドからのぞき見た世の中 : January 26, 2012 @ 20:06

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.57『復興という名のクサリ』



さて、最近はもうこのコトバが世の中に染みつきはじめております、『復興』。


すであいコトバ的なものになりはじめていますね。


先日、某テレビ番組の特集でやっていた福島県の海側の高校生の放送部の活動を紹介するドキュメンタリー番組で、彼らのメモされたコトバの中にこんなコトバがありました。

「復興、復興って、言わないでよ」

その時、ハッと思ったことがあって、自分が16歳とか、17歳のときに、このコトバでよく分からない『復興』のためにオトナな事情をすべて押しつけたらヤサぐれるなーと。


まあ、福島県以外の他県の被災地ではどうかわかりませんが、福島県においては復興しようにも不幸にも復興できない状況が生まれているワケで、恐らくヒトビトは対外というよりも対内、つまり自分に向けての禅問答的な押し問答がつづいている状態なんですよね。

「どうすればいい」とか、「何が正しいんだ」とか。。。

オトナですらどうしていいかわからない状況なのに、高校生の彼らはもっとわからないハズです。

行政は、もっと彼ら守るべきじゃないですかね。
そのための努力は惜しむベキではないです。

なんでもかんでも学校に任せっぱなしで、彼らへの説明責任を果たしていないんじゃないですかね。


ちなみに福島県は、どうもいろいろと動きが遅い。
政府、お上からの動き(お達し)を待っている感がある。
それってどこの田舎も一緒な、いわゆる田舎特有の”体質”なのかもしれませんが、今回に限ってはそんなコト言っている場合じゃなく、「とっとと行動しろ!」と言いたいです。

もう10ヶ月以上も経っていて、日々外部+内部 被爆量が増えていっている地域もあるのに、まったく決定打を打ててない。。。
野球なら、ピッチャー交代、もしくは監督交代ですよ。

あげくの果てには「除染したから戻ってきてほしい」と。。。
それじゃあ、国のよく分からない『収束宣言』となんら変わりないじゃないですか。

分からないなら、分からないなりに県民を守るのが各行政なんじゃないですかね。
ほぼ放置に近い状態がつづいています。

守るべき利益は県民であって、財政ではないはず。
県民を守れてこそ、財政も成り立つ。
民あってこその国。

どうもその考えが逆転した発言が多くて、まったくもって腹立たしいかぎりです。


これは福島県に限らずですが、”トップダウンではなく、ボトムアップしていってほしい”ものですよね。
大阪が良い例になりはじめていますけれど。。。


とにかく、すべてにおいて”愛”が足りないですよ、”愛”が。

みなさんは、どう思われますか?



theatre brook「ありったけの愛」


旅路 良



Comments are closed.

Trackback URL