TYO magazineトーキョーマガジン

Archive

 

rss 2.0

tokyo feature : February 2, 2012 @ 04:15

「青春18きっぷ」で行く──『計画的無計画な旅』 Vol.003


「旅は道づれ世は情け、思いたったが吉日、そうだ!旅に出よう」ということで、ワタクシ、カネコヒデシがじっさいに旅した土地を、独断と偏見をもってご紹介する”旅”シリーズ。


今回は、青春も過ぎたオトコのロマン感じる青春旅、”「青春18きっぷ」でフクシマからヒロシマまで行く、計画的無計画な旅”をお贈りします。


日本が唯一の被ばく国であることの証しであり、「核をもたず、つくらず、もちこませず」の非核三原則の原点、ヒロシマ。

いまフクシマで、ニッポンで起こっている現実を打開するヒントがソコにあるのかも??



『計画的無計画な旅』 Vol.003(広島県広島市)


勝手気ままな旅ライフを楽しんで、無駄に青春を謳歌しようともくろみ、JRが発行する1日乗り放題のきっぷ「青春18きっぷ」を使って旅をする『計画的無計画な旅』3日目。


フクシマから約39時間。

ついにヒロシマに到着したも、大雪と寒さのため、23時には即寝の昨夜。

朝は07時30分に起床。





晴れていましたが、気温が低いためか、街にはモヤがかかっていました。


さっさと準備をして、9時00分に外出。

息が白く、気温は5℃ととあるビルに表示されていました。


しかし、、、





いい天気です。

さっそく朝ゴハンを食べようとヒロシマの繁華街方面へ。





コチラはDocomo広島のビル。

新宿の本社ビルっぽい感じもしますね。

そしてその向かい側にあるのが、、、





広島市役所です。


そういえば、広島市のホームページを見ていて気づいたことがあるのですが、項目のひとつに『原爆・平和』という項目があるんですね。

平和記念公園の情報や、さまざまな原爆に関する情報が掲載されています。

この機会にぜひ。

広島市
http://www.city.hiroshima.lg.jp/index2.html


さて、街を散策していると、ありましたありました!





やっぱり広島市民の期待はカープなんでしょうな。





コチラは、広島カープのオフィシャルショップ。





こんなTシャツも売っていたとは。。

広島のアベックはやはりこのペアルックで、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島に向かうんでしょうね。

そして、、、





コ、コレは何なんですかね。。。

たしか、有名っぽい方の作品だったと思うんですけれど、すっかり忘れちゃいました。。。


さて、朝ゴハンをドコで食べようかと、探していると、、、





中華といえば、やっぱり『サモハン』!

『ジャッキー』じゃないんですね。

やっていなかったので、次に移動です。

西日本の特徴的な街スタイルを広島でも発見しました。





アーケード街です。

こっちはこのスタイルが主流なんですね、やはり。


そして、、、





カラオケ「コロッケ広場」、、、カラッとしているからってことですかね??

と、歩いていると良さげなところを発見です。





『珈琲の店 G線』。

さっそく店内へ。





レトロで、落ち着いた感じの店内。

ん!?





お好みスパゲティ!?

やはり広島といえばお好み焼きですが、スパゲティがお好みで頼めるのか、広島風お好み焼きのそばがスパとか。。。

いやいや、、、「新しい食感がたまない!」と書いてあるからには何か別のクリーチャー的なモノに違いないと思い、お好みスパゲティをたのもうと思ったら、残念ながら15時以降のメニューだそうで、たのめず。。。

ふてくされながら、普通に、、、





普通かどうかはわからないけれど、ボローニャパンモーニングを注文。


「パンが嫌いな人が好きになる不思議なパン」でお馴染みのボローニャパン。

アレ?パンを嫌いな人を不思議と好きになっちゃう媚薬的パンということ??

まあ、深く考えず、とりあえず出て来たのはコチラ。





ボローニャパンだけあって、やわらかく、味わい深いパンでした。

そして、





珈琲も、いろんな意味で深い感じでしたねー。

両方ともに美味しくいただきました。


さて、腹ごしらえも終わり、旅の第一の目的地でもあるあの場所へ。




『原爆ドーム』です。

日本が唯一の被ばく国であることの証しであり、「核をもたず、つくらず、もちこませず」の非核三原則の、まざに原点。


思ったよりも街のド真ん中にあるんですね。

当たり前か。。。





昭和42年(1967年)に補強工事を施したようです。

1915年8月5日に開館。
もともとは、広島県物産陳列館。
戦争時は、行政機関・統制組合の事務所として使用されていたとのこと。

設計は、チェコ人の建築家”ヤン・レッツェル”。

聖心女子学院校舎や東京ステーションホテルの内装、チェコ通産省庁舎なども手掛けている、日本ひいきの人ですな。





コチラは、普段はあまりテレビなどで観ることのない裏側。





劣化で崩れたのか、原爆爆発時に崩れたままのものなのか。。。





『原爆ドーム』の後ろは川なんですね。

左側対岸は平和記念公園です。





今日も被爆者である”三登浩成”さんがドームそばで非核を訴えていました。

この方、よくNHKなどの戦争特集に出演し、ずっと非核を訴えつづけている方です。

この日は、フクシマ原発事故の話もされていました。





コチラはドームの南側。

キレイですな、、、こんな場所なのに。




見る角度によって、さまざまな顔を見せてくれます。





そしてコチラが『被曝地蔵尊』

『原爆ドーム』から50メートルほど離れたところにあるのですが、台座に爆発時の凄まじい熱光線によって出来た”影”がいまだに残っているとのこと。





コチラの黒い部分が”影”です。


この地蔵尊の100メートルほど先に、、、





この病院の真上が爆心地。





この真上、上空約580メートルの地点で新型原子爆弾が炸裂したらしいです。

人間の愚かさを”見直す”ために、こういったモノの保存はやはり大事なコトですよね。


フクシマの事故は、愚かさを”隠す”ために、さまざまなモノを隠蔽して、闇に葬っている。

そんな状態がいまだにつづいていおりますな。




さまざまな思いをめぐらせつつ、『原爆ドーム』を離れ、平和記念公園へ向かいました。





平和記念資料館の建物が遠くに見える位置に、、、





『原爆の子の像』がありました。

鐘の下には、、、





「これはぼくらの叫びです これは私たちの祈りです 世界に平和をきずくための」との碑文。




そして、原爆死没者慰霊碑(広島平和都市記念碑)です。





前日に、この碑文に黄色いスプレーで落書きされた事件があったとのこと。

いろいろな”思い”がひしめきあう場所なんですよね。




その後ろにあるのが、平和記念資料館。


ちなみに館内は撮影可。

ということなので、一部をご紹介しましょう。





コチラは、原爆投下前の広島のジオラマ。





このはるか上空の赤い玉が原爆が爆発した地点です。

この高さで、、、





こうなってしまう。





コチラは地図をだいぶ縮小したもの。

こっちだけでも良かった気もしましたが。。。




原爆投下後の広島の様子。

サラ地に近いです。

そして、、、





コレは、放射性物質を測定する実験機具。

右側に放射性物質”ストロンチウム 90″があります。





“ストロンチウム 90″は、フクシマ原発事故でも何度も名前の出て来ている放射性物質ですね。

コレにガイガーカウンターの測定部分を近づけると。。。





数値が上昇するという、簡単なそういう実験ですな。





放射性物質について、さまざまな説明がされている中で、気になったのはこちら。





書いてあることは原発内で起こっていることと一緒ですな。

つまり原発内では、核爆発が起こっていると。。。

コチラも気になります。





ふむふむ。

その隣に見たことのある図が。。。





フクシマ原発の事故当時、テレビやなんかで見た図ですな。





アレ!?
放射線技師など職業人が受ける年間の被ばく限度量のところが50ミリシーべルトって、、、わざとですw。

いまや彼らの年間限界被ばく量は、250ミリシーベルと5倍まで引き上げられている状況。

しかし、ダレかさんたちは100ミリまで一般人でも大丈夫とか言っていましたが、コレを見れば一目瞭然。

すでに分かっていたコトじゃないですか。
ダメだって。。。





人体で影響を受けやすい部分を分かりやすく説明しています。





コチラは、原爆ふくめた後障害の例です。

目を背けたくなりますが、コレが現実なんですよね。


この平和記念資料館では、入場料たった50円で、核戦争の愚かさ、放射性物質の恐ろしさ、そして命の尊さを体験できます。

各学校の教育機関の授業料から比べたら、格段の安さで学校以上に必要なことを学べる、すばらしい場所だと思うので、広島へ行く予定がある方は、ぜひお立ち寄りください。
いまのフクシマの状況と当てはまるコトもちらほら。。。


外に出ると、『原爆死没者慰霊碑』の「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」という碑文の上で、、、





ハトが眠っていました。。。


さて、原爆のバーチャル体験も終わり、本日第二の目的地”宮島”へと移動です。

路面電車の駅まで、市内をチョロっと歩いたのですが、やはり多いですね、









お好み焼き屋さん。

それと多かったのが、、、





喫茶店。

それも、こんな感じの純喫茶的なお店です。

その昔、喫茶店ブームでもあったのでしょうかね??





さて、宮島口行きの宮島線に乗り、、、宮島方面へ。

海が近いんですよね。





コチラはカキの養殖を行っているようです。

40分ほど電車に揺られ。。。





宮島口駅に到着。





ココから、、、





フェリーに乗り、宮島へ向かいます。




何だか神様でも降りて来そうな空になってきました。

フェリーで20分ほどで、、、





宮島に到着です。


到着を出迎えてくれたのが。





地元住民の方。





観光客に混ざって、名店に並んでいます。

そして、宮島の代表するお土産といえば、コチラ。





azi-deesu(アジデース)。

勝利の3本ラインでお馴染みですな。





ココは、観光街として、予想以上に発展していました。





こちらは、もう有名なカキ焼き。

あとは、生ガキなんかも売っています。




そして、ヨネスケなみのでっかいしゃもじも売っていました。(ウソ)

最近の宮島の人気商品としてお馴染みになりはじめているのが、、、





“揚げもみじ”です。


つまり。。。





B&B的なあの”もみじまんじゅう”を揚げたヤツです。

コレがけっこう美味しい、、、のですが、アブラが苦手な人にはちょっとキツい感じもしました。

歳を取ったからかな。。。


歩くこと10分。

観光客の人ごみをかき分け、やっとのコトで到着です。




世界文化遺産の厳島神社。

コチラが参拝入り口。





すばらしい光景を見ながら、長い廊下を進むと、、、




あの雑誌などでもお馴染み、海の中にぽつんとある鳥居の光景が目の前に広がります。


ちょっと気になったのが、この、、、





鳥居の中を超えて見える、なにやら不思議でミョーな建物。

あまり触れないことにします。





コチラは本堂です。

ちなみに、鳥居までは歩けるようになっていて、潮が引いたときは、鳥居を触れるくらいまで行けるとのこと。




この日は残念ながら、鳥居までは行けず。。。

さて、朝ゴハンからだいぶ時間も過ぎ、お腹も減ったところで、この辺りでも評判の『ふじたや』へ。





まずは、おつまみに。。。





「ふぐの皮 土佐酢和」。

酢がにこごり風になっているんですね。

そして、メインの登場です。





フタを開けると、そこは、、、





コレが評判の”あなごめし”。

あなごだらけ、、、あなござんまいです。





お吸い物には、カキが。

いやー、すばらしいひとときでした。


時間も遅くなりはじめたので、フェリー乗り場方向へ移動。





なんだか京都っぽい感じもしました。

平家を滅ぼした後の、源氏勢力がココに残っていたからですかね。




日もだいぶ傾いてきました。





フェリー乗り場についた頃には、日が地平線すれすれ。

その後、フェリーに乗り、電車で広島市内へ。





何だか見たことのある絵が。。。





『Yesterday』だけど、『アビーロード』ですな。

ココにもありましたよ!





「カラオケ コロッケ倶楽部」。

もしかして、広島では「歌広」レベルのカラオケチェーンなんでしょうか。





コチラは、、、駐車場の名前でしょうか。

オーナーの努力が見られます。





ちょっと気になったカレー屋。

入りたかったのですが、ココまで来てカレーっていうのもね。





ココロなしか、広島のお店は赤が目立っているような気がします。


やはり、





とか。。。





とか、という感じなんでしょうね。

ちなみに、、、





ココは『みせ』という店の名前なのでしょうか。


さて、意外と燃費が悪い腹の虫。

今夜はコチラにおジャマすることにしました。





寿し処『やましろ』です。

場所は、昨夜のお好み焼き屋さん『八紘(はっこう)』のすぐ近く。

まずは、お通し。





やはりカキですな。





そして、おススメの盛り合わせです。





コチラは北寄貝の殻焼き。

あとはお好みでスシをちょろちょろ。

なかでも、美味しかったのはコチラ。





小町という種類のカキの軍艦。

小ぶりでしたが、身がプリップリ。


そして、驚いたのがコチラ。





ウニのにぎり。

軍艦じゃないウニをはじめて見ました。

身がかためで崩れないんですね。


そしてもっと驚いたのが、、、





お茶を頼んだら、この湯のみ。

ある意味レアですな。


お店はそれほど大きくはないのですが、ちょっとした店長の心意気が伝わる、いいお寿司屋さんでした。

広島へお越しの際は、ぜひ。


さて、別腹ぶりを発揮してしまい、思わず入ってしまったのはコチラ。





『ねぎラーメンはせがわ』。

広島といえば、ネギだろ!ってことで、ねぎラーメンを注文。

うなづくだけで、返事もなく、寡黙にラーメンをつくる店主。


そして、出て来たのがコチラ。





青々としたねぎが盛りだくさん。

恐らく鳥ガラの醤油スープ。

意外とねぎの臭みを感じなく、呑んだ後にすごく気持ちのいいラーメンでした。



と言う感じで、歩き過ぎ、食べすぎ、飲み過ぎで、広島を堪能できるほど堪能し、この日はホテルへ戻ることに。

ここ数日の中では、いちばん夜更かしをしてしまったこともあり、結局、テレビを観ながらあっさりと寝落ち。


原爆の真実に触れ、フクシマの状況を打開するヒントを得たように思えた、ヒロシマの一日でした。


明日は、ヒロシマを離れ、神戸に移動です。




(『計画的無計画な旅』 Vol.004へつづく)



Comments are closed.

Trackback URL