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Daily Life w/ Music : April 25, 2012 @ 22:14

FILE 120 中島ノブユキ『カンチェラーレ』


ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。



FILE 120 中島ノブユキ『カンチェラーレ』


前作のソロアルバム『メランコリア/MELANCOLIA』もすばらしく、”ジェーン・バーキン” ワールドツアーではバンドのバンマスとして大活躍中の”中島ノブユキ”が、自身では初となるピアノソロアルバム『カンチェラーレ』をリリース。


中島さんといえば、現在放送中の某ルパンのエンディングの”NIKIIE.”「Duty Friend」の編曲もやられていて、ソッチはまたちょっと違う一面をみせている。

また、タップダンサーの”熊谷和徳”とのタップ&ピアノによる宮城県復興プロジェクトなどもやっており、その活動は多岐にわたる。


ソロのピアノアルバムが初だというのが、意外だったが。。。


今作は、中島さんが弾くピアノのみで構成された13曲を収録。


おススメは「忘れかけた面影」。
アルバム 『メランコリア』に収録されていたこの曲をピアノソロで再演。
タダでさえ悲しい雰囲気だった曲が、ピアノだけになるともう救えないほどに悲しい感じに。。。


そして、「インディア ソング」。
フランスの作家”マルグリット・デュラス”が監督した1975年の映画『インディア ソング』のテーマ曲ですな。
『デリカテッセン』のサントラも手掛けた”カルロス・ダレッシオ”の名曲。”カーラ・ブレイ”も演奏したとか。


さらに「春の庭」。
かしぶち哲郎の『リラのホテル』からの一曲を中島流のピアノでカヴァー。
春の曲なのに、なんだか寂しく切ない感じがたまらない。


その他にもさまざまな名曲を収録。


シンプルなのに美しく、豊かで優雅なのに切ない。


春の満月の夜に、ひとりで聴きたい、いや効きたい、そんないちまいだ。





中島ノブユキ
『カンチェラーレ』


レーベル:East Works Entertainment(EWCD 0185)
価格:¥2,500(税込)

発売日:2012年4月18日


□トラックリスト
01. プレリュード ハ長調
02. 夏の懺悔
03. フラグメント Ⅵ
04. インディア ソング
05. フォーリング グレース
06. おもいでの夏
07. リジア
08. 届けられない祈り
09. エスターテ
10. 忘れかけた面影
11. コラール ~マタイ受難より~
12. 春の庭
13. あなたを愛してしまう


中島ノブユキ オフィシャル:http://nobuyukinakajima.com/


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