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ブラインドからのぞき見た世の中 : May 23, 2012 @ 18:43

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.65『法律に沿って踊る?』



いまやクラブなどの、ダンスフロアー営業は風前の灯。

というのも、『風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律』、いわゆる風営法という法律に引っかかるんですよね。


どんな法律かといいますと。

この法律は、善良の風俗と清浄な風俗環境を保持し、及び少年の健全な育成に障害を及ぼす行為を防止するため、風俗営業及び性風俗関連特殊営業等について、営業時間、営業区域等を制限し、及び年少者をこれらの営業所に立ち入らせること等を規制するとともに、風俗営業の健全化に資するため、その業務の適正化を促進する等の措置を講ずることを目的とする。

ということなんですけれど、簡単に言うと年少者が変な遊びを覚えるような営業はいかんですよ的な。
ザックリし過ぎか。。。

この風営法、いわゆるセックス産業的な性風俗から、居酒屋やバーなどの飲食業、クラブ、ホールまで、広く網羅している法律でして、クラブの営業に関しては、これの第一章第2条の3項目と4項目。


・ナイトクラブその他設備を設けて客にダンスをさせ、かつ、客に飲食をさせる営業(第一号に該当する営業を除く。)

・ダンスホールその他設備を設けて客にダンスをさせる営業


じつはコレ、かなりのグレーゾーンでして、ライブハウスやホールなどは興行場として申請しているところもあるみたいですが、営業のやり方によっては引っかかる場合も出てくるようです。

多くのクラブの場合、飲食の営業として申請しているので、まあ朝までやっているところもあるのですが、深夜営業もそこでまたお店の平米数に対する椅子や机の数が決められていたりと、いろいろ細々とした法律があるワケですが、そこで”踊る”という行為をした時点で風営法が適用されるワケですよ。
そういう状況なのです。

しかし、この客が”踊っている”という部分が、どこからどこまでが”踊り”なのかという点が曖昧なところ。
人によっては肩が揺れているとか、それでもNGのようです。
ウーム。。。


この風営法違反によるクラブ摘発の流れは、昨年末あたりから関西方面でチョロチョロとはじまっていたのですが、今年に入ってから取り締まりがさらに強化。

関西方面では、すでにクラブの何店舗かが摘発。

先日は、ついにトーキョーの西麻布の某有名クラブも摘発を受けましたね。

まだライブハウスまでは手が及んでいない模様ですが、それも時間の問題かも。


あまり音楽に興味の無い方には、小さなことかもしれませんがね、いまや著名アーティストになっているあんな人やこんな人も、ソコからはじまっている人もいるワケですよ。
海外で音楽アーティストだとマドンナや、ケミカルブラザーズなんかもそうですしね。
音楽だけでなく、ソコからアートを発信して、世界的に有名になっている人もいます。

そんな本当の最先端の場を無くすことに、何の意味があるのでしょうか。


とはいえ、残念ながらクラブ側の立場上、風営法改正を先導だって言えないというのが現状のようです。

これはもう本ラインではなく、別ラインから立ち上がらないとダメなんですよ。
と思っていたら、先日の京都市長選では風営法改正をうたった中村和雄氏が立候補して話題になっていましたね。
先日は、DJの沖野修也さんもツイッターなどで積極的に投票に行くよう呼びかけていましたが、結果は残念ながら落選。

それでも京都市民の多数は、ダンス規制緩和に向けて動いているようです。

中村和雄さんは署名を開始
「ダンスクラブじゃ踊れない?」
http://neo-city.jp/blog/2012/05/post-142.html

コチラが中村さんが中心に始めようとしている署名のサイト
「Let’s Dance」
http://www.letsdance.jp/

音楽家の大友良英さんも踊る自由についてブログで書かれていましたね。
「こんなこと許されていいのだろうか 踊る自由について」
http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/20120516

朝日新聞もついに記事にしてました。
「クラブじゃ踊れない? 風営法違反、店の摘発相次ぐ」
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201205170362.html


ちなみにライブハウスの人たちはもっと早くから風営法改正にむけての活動をしていました。


クラブ好きの人たちも、もう「踊って何が悪いの?」とか、「クラブは悪くてナンボじゃい!」とか、すでにそんなことを言っている場合ではありませんよ。

我々ももっと風営法について、深く勉強しなければならない状況になっていることは確かだし、今後、何もかも規制されて、好きなことがどんどん出来ない世の中になってしまう可能性だってあるんです。

そんなキチキチの社会が、本当にいい社会なのでしょうか。


クラブ好き、音楽好き、いやカルチャーが少しでも好きならば、みんなで動いていきませんか?とワタクシは提案しますが、みなさんはどう思いますか?



山下達郎「レッツ・ダンス・ベイビー」


旅路 良



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