ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。

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FILE 132 LIKKLE MAI 『DUB IS THE UNIVERSE』

“LIKKLE MAI（リクルマイ）”が、2年半ぶりとなる4thアルバム『DUB IS THE UNIVERSE』をリリース。


3.11以降、被災地支援や脱原発デモなど、さまざまな社会的活動に積極的に参加し、自分がリアルに思ったことをメッセージとして伝えて来たアーティストのひとりだ。


そんな活動を通して出来上がった今作は、陽気なルーツレゲエビート、そしてダブサウンドにのせて、これまで以上に彼女が感じた事がダイレクトに表現されており、メッセージ性の強い作品になっている。



おススメは、「さよならバビロン」。
いまの無関心な社会状況を、ひと距離おいて見た歌詞がとてもイイ。


そして、「Just ONE LOVE」。
ダブサウンドに乗った脱原発の直球歌詞。
ここまで直接的に歌ったのは、忌野清志郎の「Love Me Tender」か、リクルマイの「Just ONE LOVE」か。
本来なら、こういう歌がもっとたくさんあっていいハズ。


さらに「Spin Control」。
ちなみに”Spin Control”とは、政府による情報操作のこと。
それを風刺している、この歌詞がとてもイイ。
どこの国でも行われていることなのだが、できれば自分の国はやってほしくないなーと思いながら、この歌を聴こう。



“間違ったことを”間違っていると言える社会を目指そう”、このアルバムからはそんな彼女のメッセージが伝わってくる。

さあ、節電の夏本番。
まずは聴くことからはじめよう。




LIKKLE MAI
『DUB IS THE UNIVERSE』


価格：¥2,500（税込）
レーベル：Mk Starliner（MKD003）

発売日：2012年07月04日


□トラックリスト
01. The Life is simple and beautiful
02. Young Soul Rebels
03. I seh No
04. さよならバビロン
05. A Small Boat Is Sailing
06. Open Your Eyes
07. Just ONE LOVE
08. ダンスガスンダ
09. Spin Control
10. Every Knee Shall Bow
11. One More Kiss

LIKKLE MAIオフィシャル：http://likklemai.com/