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ブラインドからのぞき見た世の中 : July 25, 2012 @ 18:21

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.69『いじめでジメジメ』



さて、連日連夜のニュースでお馴染み大津市中2いじめ自殺。


でも、教育委員会や大津市長が謝罪するとか、行政が出てこないといけない状況というのも、なんだか違うような気がしますよ。

ちょっと報道が過熱ぎみなんでしょうね。
他に報道しないといけないことはたくさんあるハズなのですが。。。

それに、いじめた方が悪いんですから、責めるなら行政や学校よりも、いじめた側ですよね。いじめた側には、しっかりと謝罪させるべきです。


残念ながら、”いじめ”の問題はいまにはじまったものではなく、人が人として生まれた太古の時代、おそらくはそれ以前からあります。
領土争いなんかもいじめの一環ですし、大きく見れば戦争なんかもそうですよ。村八分も。
現代においては、小学校や中学校、高校、大学などの学校機関に限らず、社会に出てからだって違うカタチのいじめは出てくるし、たしか相撲部屋でもありましたよね。
動物的本能というか、そういうものでもあるので残念ながら無くなりはしないと思います。


ちなみにいじめた側への罰は、出席停止が基本みたいです。
報告によると10年で23件だそうですね。
学校に行かなくていいだけなら、全然”罰”になっていないような気がします。
いじめを無くしたいのであれば、もっと厳しい措置を作るしかないですよね。

行政がとか、法律がとか、教育がとか、社会がとか、そういう問題でもなくなってきていますよ。
これだけエスカレートし始めたには、やはり学校での体罰、親の体罰がなくなったということもひとつの要因だと思います。

痛みを知らないから、ヒトの痛みも分からない。

もちろん、体罰にはいろいろとありますけれど、いま言っているのはだたの暴力とは違いますから。
確かに、そこの線引きは難しいですけれどね。
でも、犯した罪を、罰するための体罰ならアリだと思っています。
かの『ハムラビ法典』では、泥棒は手を切り落とされ、殺人者は首を切り落とされるとか。。。


精神論になってしまいますが、いじめられた方もそれに立ち向かえるような精神構造をつくることを教えてあげるオトナも必要なんでしょうね。
精神科の医者とかではなく、近所のお兄ちゃんとか、おじちゃんとか、もちろん家族もですが。
そういったコミュニティカルチャーがなくなったというのも、いじめがエスカレートした時代背景のひとつなのかも。


ワタクシの時代は、「いじめられたら先生に言う」ではなく、「いじめられたらやり返す」という教えでした。「ケンカは両成敗」なんつってね。いじめた方も、いじめられた方も、なぜか殴られる(笑)。
それがあっていたのかどうかは分かりませんが、経験上はアリかなとは思います。

でも、やり返すといってもナイフで刺すのとは違いますから。
こういうことを書くと、勘違いしたヤカラがいきり立ってヒトを刺した後に、「あそこに書いてあったらからヤッタ!」なんて言ってやりかねませんからね。
まずは、頭で考えてから行動してほしいモノです。

まあ、子ども社会もインターネットの出現で複雑化しているのも事実ですから、それがいま通用するかはわかりません。


ワタクシが一番気になっているのは、まわりで見て見ぬふりをしてしまった、いや見ぬふりをせざるを得なかったのかもしれませんが、同じ教室の生徒たち。
彼らにもうちょっとだけの”勇気”があれば、状況は変わっていたのかもしれませんね。
コレ、たしか以前も書いたんですけれどね、いじめの周りにいる子どもたちの話。
声をかける”勇気”を教えるのも、オトナの役目ですよ。


今後、このような事件を繰り返さないためにも、そういったことを教えるオトナだったり、教える?考える?”場”は必要だと思います。

じつは古典的な方法が、一番の対処法ではないかと思っているのですが、
みなさんは、どのように考えますか?



cro-magnon「Windy Lady feat. さかいゆう」


旅路 良



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