さて、2012年9月11日で、アメリカニューヨークの同時多発テロ事件から11年、そして東日本大震災から1年半が経ちました。


同時多発テロ当時、仕事で12時ちかくに帰宅して、テレビをつけて固まりました。
ビルの上層部に穴が開き、ケムリがモクモク。
まさか、飛行機が超高層ビルに突っ込むなんて、、、最初は事故だとおもってました。

しかし、次の瞬間もう一機の飛行機が別の棟のビルに突っ込んだのです。
あまりにショックな出来事だったので、いまだに鮮明に覚えてますよ。

さまざまな憶測が飛びかっていますが、日本人もふくめ3000人ちかくが犠牲となったことは事実。

ちなみに、2012年9月11日の夜にリビアのアメリカ領事館が襲撃されたりと、いまだ中東とアメリカの問題は解決の糸口すら見えていない状況ですな。


一方、東日本大震災の方は、避難34万人、不明が2814人。
さらに、原発事故による放射性物質拡散問題や除染問題、その他の被災地でも資金不足や人員不足、法律問題など、さまざまな壁が立ちはだかっている模様で、復興へは、まだまだ長い道のりになりそうです。

という感じで、いたずらに時間だけ過ぎていて、どちらも状況はいまだ収束の兆しすら見せず、といったところでしょうかね。


かといって、被災地だけではなく、日本の経済状況もこの11年で、急降下中なワケであります。

液晶テレビ「AQUOS」でお馴染みの総合家電メーカー『シャープ』は、約4000億円の赤字という深刻な業績悪化で、国内外で8000人の人員削減や主要事業売却を検討しているとのこと。

『シャープ』といえば、日本の液晶ディスプレイ業界を牽引してきた功労者。
こんなカタチになってしまったのはとても残念でなりません。


しかし、現実は現実。

希望退職の募集などの人員削減以外にも、12年10月から13年9月まで、管理職10％減、一般社員7％減（諸手当含む）とするなど、さまざまな対策を発表して、必死に生き残ころうと努力しています。

日本の家電業界を支えてきた企業だけに、どうにか頑張ってほしいものですね。


それとは打って変わって、もっと努力してほしいのが『東京電力』。

福島原発の事故による賠償金や除染費、人件費、その他もろもろ費用が重なり、経営状態が悪化。
経営再建のために1兆円の”公的”資金が2011年秋に投入され、現在は実質国有化となっています。

とはいえ、出て行く金ばかりで経営状態はあまり変わらず。


そこで経営回復のために手を打ったのが電気料金値上げ。

2012年9月1日から家庭や商店、事務所など低圧の電気料金は、平均8.46％値上げ。
企業向け料金は、2012年4月から平均16.4％値上げしていましたが、9月1日から値上げ幅を14.9％に抑えたようですが、それでもまだ14.9％。

理由は、もちろん経営回復だけではないとは発表されてますが、まあ間違いなく補填のためでしょうな。


先日、某テレビ番組で鉄鋼部品の下請け企業の電気代が4月分から1ヶ月で70万円アップしたという話がありました。
有無を言わせない70万円の値上がりって、歌舞伎町のぼったくりバーなみ、いやそれ以上ですね。
企業側は完全に泣き寝入りで、これはもうあり得ないですよ。


ちなみに今年の7月の段階で、消費者庁などが社員の給与の30％削減を『東京電力』に求めたときに、”下河邉和彦”現会長は、ほかの経費を削減してでも削減は避けたいという考えを強調したらしいです。
その理由を彼は「厳しい環境で電力会社としての責務を果たし、最善を尽くしたいと思っている社員が仕事に取り組む報酬として30％という数字は極めて厳しい、酷なものだ」と述べていたらしいですが、いやいやナニを言っているんですか！

不況で苦しんでいる下請け企業から70万円の値上がり分をとってそれで収支をあわせていくやり方と、社員の給与を30％（もちろん30％とは言いませんよ、でもできればそれに近い数字が望ましいです）減らして、赤字補填を行うやり方と、、、いったいどっちが”酷”なんでしょう。

『シャープ』が、自社の製品を値上げしたなんて発表はないですよね。
たとえ、そんな発表があったとしてもそれを買わないという選択肢が我々にはあるワケです。
しかし、電機料金に関しては、残念ながら選択権なし。


『シャープ』は身を削って、『東電』は公的資金も投入されて、身はほとんど削らず周りから搾取って、なんかちょっとおかしいんじゃないですかね。
そう思うのはワタクシだけ？？


まあ、企業な姿勢的な話なのでね、『シャープ』のようにしないといけないなんてコトはないんですけれど。。。

それにしても、なんだか納得がいかなかったのですが、みなさんはどう思いますか？



ブレッド＆バター「SUMMER BLUE」