Movie Life : January 9, 2013 @ 23:07
MOVIE LIFE 100 『鈴木先生』
ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。
いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画を中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。
(評価は5段階、☆の数で示されます)
MOVIE LIFE 100 『鈴木先生』
常識を打ち破れ、世界は変わる。
□ストーリー
緋桜山中学校の2年A組を受けもつ鈴木先生は、理想のクラスをつくる上で必要なスペシャルファクターとして、ひとりの女子生徒・小川蘇美を重視していた。
しかし、そうしているうちに蘇美の魅力にとりつかれ、良からぬ妄想をしてしまう。
妊娠中の妻・麻美に心配をかけまいと、なんとか自分を律して日々を過ごしていたが、2学期になったある日、OBが学校に立てこもり蘇美が人質にとられるという事件が発生する──。
□オレ意見
評価:☆☆☆☆☆(満点は5個)
テレ東で放送していたマンガ『鈴木先生』の実写版ドラマが、まさかの映画化。
放送当時は、それほど視聴率はよくなかったものの、個人的には内容が社会的で、かなり考えさせられる深ーいモノだったこともあり、ぜひとも復活をのぞんでいたのだが、今回、映画というカタチで復活してくれたことはかなりうれしい。
映画版も長谷川博己はじめ、ドラマとほぼほぼ同キャスト。
とくに足子先生役の富田靖子はかなりハマってて、ちょっとコワイくらいだ。
でも、いるいる、ああいう先生って。
でんでんもかなりいい味だしていたなー。
ちなみに今回のお話は、「ああ、なんで12月の選挙前に公開してくれなかったんだよー!」って、おもわず口走ってしまったくらい、選挙について、いや選挙まわりの重要なコトについてがテーマ。
簡単に言うと、「我おもう、ゆえに我あり」ってこと。
「マンガだから」とか、「ドラマだから」とか、「映画だから」とか、かるくみられガチなのかもしれないが、そんなくだらない理由でこの映画を観ないことの方がよほどおろかだとおもう。
思慮を深くするには、聖人の本だけにあらず。
こういうちょっとした問題提起について考えることこそ、ホントの自分をはぐくむことができるんじゃないのだろうか。
自分で自分の首をしめはじめている現代社会へのアンチテーゼ。
この映画が、そんな社会へ一石を投じてほしいし、むしろ”喝”を入れてほしい。
思わず、そんな期待をしてしまったくらい、すばらしい社会派作品だ。
2013年1月12日より、角川シネマ新宿、丸の内TOEI、渋谷TOEIほかにて全国ロードショー
『鈴木先生』
監督:河合勇人
出演:長谷川博己/臼田あさ美/土屋太鳳/風間俊介/田畑智子/斉木しげる/でんでん/富田靖子
配給:角川書店/テレビ東京
オフィシャルサイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/suzukisensei/
©2013映画「鈴木先生」製作委員会
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