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Movie Life : May 2, 2013 @ 13:16

MOVIE LIFE 109『INNERVISION』


ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。

いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画を中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

(評価は5段階、☆の数で示されます)





MOVIE LIFE 109『INNERVISION』




視覚障害者は、SFアクション映画をつくれるのか?



□ストーリー

ベーシスト、作曲家として活躍する”加藤秀幸”は、先天的な視覚障害を持つため生まれたときから視覚の概念がまったくない。

そんな彼がひょんなことからSFアクション映画を監督することに!?


映像作家の友人”佐々木 誠”がその企画に協力し、過程を記録する。


第一線で活躍する映像クリエイターたちを巻き込みながら制作はすすむが、「映像とは何か?」という根本的な問題が彼のまえにたちはだかる。


はたして「視覚がない男」は「視覚が必要とされる映画」を完成させることができるのだろうか?





□オレ意見
評価:☆☆☆☆☆(満点は5個)

9.11以降の世界を、若き僧侶がめぐるという冒険ドキュメンタリー映画『Fragment』でその名をはせた”佐々木 誠”監督による、待望の最新作がコチラ。


今作では、視覚障害者が映画を撮るという、ドギモを抜かれるドキュメント。

最新映像機器や、映像システムなど、”加藤秀幸”監督はいったいどのように使いこなし、物語を構成していくのだろうか。


ちなみに身近にいないとあまり目にすることのない、彼らのフツーの生活。

お茶を入れるなんかはもちろん”お茶の子さいさい”ながら、PCを使用して企画書&脚本の制作、ギターを弾いて作曲したり、街の不良どもとケンカしたり、、、さらに!エア—ガンをつかった「サバイバルゲーム」なんかもやっちゃってるのね。

じつは、かなりアクティヴだったりするってことにア然。


とりあえず、コイツは世の中に出ている、ありきたりな「障害者のドキュメンタリー」の概念を完全にくつがえしている。


そんな彼ら?、彼?の”INNERVISION”、まさに”内なる映像世界”をリアルに描きだした、あるようでなかった、いやありえない異色のドキュメンタリーだ。






2013年5月4日より、渋谷アップリンクにてロードショー

『INNERVISION』






監督:佐々木 誠

出演:加藤秀幸/小林弘利(脚本家/『L change the WorLd』『ブラック・ジャック』など)/山本清史(映画監督/『EDO OF THE DEAD』『水霊 ミズチ』など)/小林正典(シネマティックディレクター/『バイオハザード6』など)/ロバート・ハリス(作家・DJ/『エグザイルス』 『ワイルドサイドを歩け』 など)ほか


配給:WaterMethodMan


※上映期間中は連日、監督と日替わり豪華ゲストが上映後トークを予定。
ゲストなどの詳細はオフィシャルサイトをチェックせよ。

オフィシャルサイト:http://sasaki-makoto.com/pg163.html






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