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Daily Life w/ Music : May 21, 2013 @ 19:37

FILE 171 moshimoss『endless endings』


ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。



FILE 171 moshimoss『endless endings』


エレクトロニック音響アーティストの”moshimoss”が、東京とアイスランドを拠点とする音楽レーベル「nothings66 records」よりセカンドアルバム『endless endings』を2013年5月22日にリリースする。


“moshimoss”は、ドイツの「Traum」や「mule electronic」からリリースをしている山梨県在住の日本人アーティスト”Kosuke Anamizu”によるソロプロジェクト。

“moshimoss”としては、3年前にアメリカのレーベル「Dynamophone」からデビューアルバムをリリースし、2012年は『Fuji Rock Festival』への出演も果たした実力派のエレクトロニックアーティストだ。



今作では、前作にひきつづきアルバム全体のサウンドスケープ要素はそのまま、さらなるクオリティの世界観をつくりあげている。



おススメは、「Roots」。
うつくしいギターの音色に、民族的な女性の声のサンプリング。
やさしくカラダにスッと浸透する、ヒーリングサウンド。


「Yellowish green experience」。
チンコンカンというオモチャの鉄琴のようなメロディに、やさしくなでられるようなキター。
そして、ふんわりと包みこまれるようなノイズ。
ユトリのないこの時代。
イヤされるわー。


そして、分厚い雲のすきまから、一筋の光が差し込むような情景が目に浮かぶ、「In a new light」。
こちらもギターの音色が直に鼓膜に触れる、気持ちよさ。



と、ギターのメロディが入っているものばかり紹介してしまったが、これら以外は、崖から見たことものないような広大な緑の景色、ゆっくりながれる大河、そして雲の間から差しこむ一筋のヒカリ。。。


コンクリートの無機質感というよりは、森や川、昆虫や動物など、有機物の世界。


まさに終わらない終わりの世界を創造した、そんな一枚だ。





moshimoss
『endless endings』



価格:¥2,100(税込)
レーベル:nothings66(N66CD004)

発売日:2013年5月22日


□トラックリスト
01. The beginning
02. Your new era
03. Borrowers
04. Roots
05. A wish
06. Travis
07. Yellowish green experience
08. Old video tapes
09. 1552
10. In a new light
11. Dim outline of memories
12. Aniela song
13. Hvert sem er (feat. Lily and Fox from Rökkurró)
14. Ephemeral tone


“moshimoss”オフィシャルサイト:http://www.kosukeanamizu.com


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