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Tokyo News : July 25, 2013 @ 21:29

この夏、不思議な体験をアナタに──『もの みる うごく AR美術館』



ICC キッズ・プログラム『もの みる うごく AR美術館』が,2013年7月30日より、初台にある”NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)”にて開催する。


『もの みる うごく AR美術館』は,メディア作家の”赤松正行”が中心となり、「ARARTプロジェクト」による,”AR(拡張現実)”技術を使った作品を展示して,もうひとつの「現実」を見ることがテーマで、あたらしい考え方の”AR”として,パネルや立方体に描かれた絵画に携帯端末をかざして鑑賞する展覧会だ。


これまでに札幌、東京、神戸、ソウルなどで展示していた作品達が、今回はオペラシティにある”ICC”で展示される。


そもそも”AR”とは、拡張現実(Augmented Reality)の略で,たとえばカードの上にキャラクターが現われるなど,現実の光景に電子的な情報を付加して表示する技術。

この展覧会では、キャンバスに描かれた船が動き出したり,写真のつぼみが開いて花を咲かせるなど,現実そのものを変えてしまうらしい。

コレをあたらしい”AR”──変容現実(Alternated Reality)と呼ぶとのコト。


本展で使用されるソフトウェアは,モバイルAR(Augmented Reality=拡張現実)システム「ARART」をベースに開発。このシステムでは,検出される画像がQRコードのようなマークではなく,写真やイラストなどの自然画。

端末の背面カメラの映像を画面にそのまま表示すると、あらかじめ登録した画像を検出し,現実世界の映像が変容して見えるように表示するとのこと。


って、何を言っているのか、まったくもってわからないヒトのために、簡単にいうと、ケータイのカメラで、展示されているイラストや写真を映すと、ディスプレイに映し出されたイラストや写真が動いて、まったくちがうものに変化する、ということなのだ。


先日、本誌でもご紹介した花が咲く瞬間を映し続けるiPad時計アプリ「Bloomclock HD」を開発した”北村 穣”氏も参加する。


百聞は一見にしかず。。。

入場無料なので、まずは会場に行って、どんなモノなのかたしかめてみるベシ。





2013年7月30日-2013年9月1日
ICC キッズ・プログラム 2013
『もの みる うごく AR美術館』






開館時間:11:00-18:00(※休館日:月曜日,保守点検日(2013年8月4日))
入場料金:無料


会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 4階特設会場
〒163-1404 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
TEL.0120-144199(フリーダイヤル)
query@ntticc.or.jp
http://www.ntticc.or.jp/


主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
後援:渋谷区教育委員会,新宿区教育委員会

*iOSアプリ「ARART」は本展に合わせてアップデートが予定されています.
「ARART」(ヴァージョン1.1)が公開されるまでいましばらくお待ち下さい.




□2013年8月3日
アーティスト・トーク
「リアリティをめぐる100万回の冒険」


出演:赤松正行+ARARTプロジェクト(北村穣,白鳥啓,大石暁規,向井丈視,バク・ヨンヒョ)
ゲスト:藤井直敬(脳科学者,SRシステム開発者)


時間:18:30-
入場料金:無料
※参加対象:高校生以上、定員:150名(当日先着順)



□2013年8月3日
ARART ワークショップ
「じぶんのキャラをARにしよう!」



時間:13:30-
入場料金:参加無料
※対象:小学生、定員:15名(事前申込制)



『もの みる うごく AR美術館』オフィシャルサイト:http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2013/KidsProgram2013/index_j.html




□参加アーティスト

・赤松正行(あかまつ まさゆき)
1961年生まれ.メディア作家,博士(美術),情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授。
10代よりエレクトロニクスを用いた音楽制作を始め,1980年代からコンピュータを使用,音楽だけでなく映像やネットワークなど様々なメディアへと制作範囲を広げる。近年はモバイル・デヴァイスにおける表現研究や,人と社会への影響の考察に取り組んでいる.開発したiOSアプリは40個以上,App Storeでのダウンロード数は1,600万回を超えるほか,展示会やパフォーマンスなどへと展開している。
代表作に「Banner」,「セカイカメラ」,「Okeanos Buoys」,「Sync for Japan」,『iOSの教科書』など.
http://akamatsu.org/

・北村 穣(きたむら ゆたか)
武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業,2008年IAMAS入学,アートディレクター。
20代よりMacを使ったデザインを始め,外資系事務所ではTAG HEUERやCHANELなどのプロモーション,ディスプレイを手がける。
90年代後半からはフリーランスで活動,グラフィックからWEBサイトや映像へと制作範囲を広げ,2000年代はSony Ericssonのメニューや画面デザインを手がける。
2010年,和田純平と共にsoneruを設立。
代表作は「LiveCycling」,「LiveTraining」,「セカイカメラ」,「Bloomclock」など。
http://www.rudesign.jp/

・大石暁規(おおいし あきのり)
1972年生まれ。イラストレーター,アニメーター,アーティスト。
京都市立芸術大学卒業,2000年にIAMASメディア・ラボ科を修了後に渡仏.以後,フランスを拠点に国際的な活動を展開。
イラストレーションだけに留まらず,インタラクティヴ・メディアでも精力的に作品を発表.現在は,活動の場を日本に移す。シンプルにデザインされたキャラクターが特徴的で,キャラクター・デザインの国際フェスティヴァル「ピクトプラズマ・カンファレンス」(ベルリン)にも,幾度となく招待されている。
2011年にはUAEエミレーツ航空の公式フライト誌『オープン・スカイ』の表紙を日本人として初めて飾った。その他にもアメリカの子供向け人気番組「YO GABBA GABBA !」のアニメーション制作などを手がける。
http://blog.aki-air.com

・白鳥啓(しらとり けい)
2000年よりDJ,音楽制作を開始し,東京を中心にDJ,イベントオーガナイズ,映画,舞台音楽まで幅広く活動。
2009年IAMAS入学時よりモバイル・メディアを使った表現に取り組み,iOSデヴァイスを使ったインスタレーション作品を多数制作。
2010年に韓国・仁川で行なわれた「仁川国際デジタル・アート・フェスティヴァル(INDAF)」や「SonarSound Tokyo 2012」等に作品を出展。音楽イヴェント用アプリ「NxPC.App」,「Metamorphose」の開発にも参加。ARARTアプリケーションでは,ディレクション,サウンドを担当。
株式会社間チルダ代表。
http://fortyseven.jp/

・バク・ヨンヒョ(BAK Younghyo)
1980年韓国ソウル生まれ.韓国芸術総合大学映像院卒業。
2011年IAMAS在学中からモバイル・デヴァイスを用いた表現に興味を持つ。その後,ソーシャル・メディアとモバイル・メディアの活発的な普及により派生する無数の断片的なイメージを表現に取り込み,自律分散型ドキュメンタリー映像作品『TRAVITA』を制作発表。
同時期,音と映像を身体的,物理的に楽しむことができるインタラクティヴ作品『Tangible Screen Series』も制作発表。
現在は京都市立芸術大学大学院美術研究科(博士課程後期)に在籍.
http://yhbak.com

・向井丈視(むかい たけし)
1985年生まれ。立命館大学産業社会学部卒業.IAMASにて表現活動を開始する。
グラフィック・デザイン,モバイル・デヴァイスでの開発を中心に行なう傍ら,メディア,テクノロジーの特性を多様に組み合わせ,現実空間上での物質的現象に着目した視覚表現に取り組む。
ARARTアプリケーションには,デザイナー/プログラマーとしてデザイン思考の観点から開発に携わる。
http://mukaitakeshi.org/


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