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tokyo feature : October 29, 2013 @ 17:37

トーキョーシティポップス Vol.9 ──Night of Autumn



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。



2013年10月のテーマは、「秋の夜」。


これから冬にかけて、夜の時間がながくなります。

食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、そして音楽の秋。


しん、とする寒空の深夜。


この選曲が、まちがいなくあなたのココロをあたためてくれることでしょう。


本でも読みながら、いつもの”ながら聴き”で、秋の夜を楽しんでいただければ、コレ幸い。


どうぞ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。





October『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.9 -Night of Autumn-』






01. 山下達郎「夜の翼」
『MOONGLOW』

79年にリリースされた4thアルバムから。
お得意のひとり多重録音のドゥーワップスタイル。
このクオリティでコレができるのは、たっつあんだけではないかと。
やはり、歌、うまいですよね。
って、プロのヒトに言ってはダメなのですが。。。
とてつもない夜、いや深夜感は、この季節にピッタリではないかと。


02. 山下達郎「あまく危険な香り」
『FOR YOU』

みんな大好き「あまく危険な香り」。
意外にも、82年にシングルリリースのみで、アルバムにはベスト盤の『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』に収録。
『FOR YOU』には、リマスター版のボーナストラックとしての収録という、ちょっといわくつきのこの曲。
理由は、レーベル移籍によるゴタゴタ。
それにしても、”カーティス・メイフィールド”感がハンパないです。
いいですよね。
ちなみに、「夜の翼」から「あまく危険な香り」の流れは、ラジオ風に制作されたアルバム『come along 2』で収録。途中に入る小林克也さんのMCからの「あまく危険な香り」へのつながりはサイコーです。
TBSで放送された同名のドラマの主題歌としてもお馴染み。


03. 土屋浩美「ダーリン」
『トパーズ』

2011年にリリースされたアルバムから。
キラキラした夜の感じ、新宿感が個人的にかなり好きです。
彼女のハスキーな歌声もまた、夜と酒、、、そんなイメージを彷彿させますよね。
プロデュースは、DJのはせはじむさん。
70年代ソウルミュージックを感じる、分厚いサウンドもまた、いいですよね。
2010年代のニューシティポップにふさわしい一曲。


04. 小林泉美 & Flying Mimi Band「なぜ」
『Sea Flight』


アニメ『うる星やつら』の主題歌でもおなじみ「ラムのラブソング」の歌い手の彼女。
かなり本格派のミュージシャンだったりします。
80年代アニメの音楽って、思った以上のクオリティで、かなりシティポップ感にあふれていたりするんですよ。
この方はその代表格。
ジャケもすごいですが、アルバム全体のクオリティもかなりすばらしいフュージョン。
コチラは78年に発表した作品。
この時代にすべてが完成されたモノを出しているような気がします。


05. 森村あゆみ「フェアリー・ナイト」
『ルパン三世 ~テーマ・ヒストリー』

お馴染み『ルパン三世』のシティポップサウンドの真骨頂、「フェアリー・ナイト」。
大野雄二さんは、やはりすばらしいプロデューサーですね。
この夜のマンハッタン感というか、夜の新宿新都心感がすばらしい。
最近だと、かせきさいだぁ氏がカヴァーしています。


06. Reggae Disco Rockers「蜃気楼の街」
『蜃気楼の街』

シュガーベイブの名曲を、高宮紀徹ひきいるReggae Disco Rockersがラヴァーズロックカヴァー。
このレゲエビートのユルさと、シティポップ感はたまらないです。
ボーカルは、有坂美香。
彼女の独特な”間”の取り方のあるうたい方がまた、いいのですよ。
夏、というよりは秋なサウンドに聴こえるのはワタクシだけでしょうか。


07. スカ・ラヴァーズ「ポリリズム」
『LOVERSSKA』

琉球民謡の堀内加奈子さんとDJ SASAさんによるスカユニット、スカ・ラヴァーズ。
パフュームの「ポリリズム」をこの沖縄アレンジでカヴァーするとは、恐れ入りました。
しかも堀内さんの歌、オリジナルよりもいいんですよねー、、、と書くと、ファンに怒られそうではありますが。
個人的には、今年の春くらいから、かなりおススメの一曲です。


08. 南佳孝「Midnight Love Call」
『MONTAGE』

80年にリリースしたアルバム『MONTAGE』に収録されたこの曲。
石川セリさんに提供した曲のセルフカヴァーですが、ボッサ的なセリバージョンとちがって、コチラはレゲエビートのダブアレンジ。
佳孝さんの女台詞もいいですよね。
秋の夜中、海のちかく、、、そんなイメージです。


09. 小沢健二「いちょう並木のセレナーデ」
『刹那』

94年にリリースされた『LIFE』というアルバムにも収録されていますが、コチラは2003年にリリースされた未発表バージョンばかり収録されている『刹那』より、武道館でのライブバージョンを。
こちらの方が、ライブ感があっていいんです、、、そのまんまですが。
通常のスタジオ録音バージョンよりも、ノリがいいというか、早さがちょうどいいというか、気持ちいいんですよね。
歌詞は、かなりさびしい内容ですが。
個人的には、オザケン先生の前向き恋愛ソングよりも、こういうセツナイ感じもモノが好きです。


10. モアリズム「Yumeurufutari Lost Version」
『Yumeurufutari Original SoundTrack』

西トーキョーファンクグルーヴをかもしだす、4人組みバンド、モアリズム。
コチラは、西川美和監督による映画『夢売るふたり』のサントラから。
Lost Versionということで、劇中には使用されていませんが、このカモメの鳴き声と、港町を思い浮かべられる波の音、そしてセツナイアコースティックギターの音色。
サウダージ感がハンパない一曲。
秋のしずかになってしまった港町、そんなイメージですな。


11. なかの綾「私はピアノ」
『へたなうそ』

コチラは、作詞作曲桑田圭祐の、サザンオールスターズのカヴァー。
高田みづえさんのカヴァーで大ヒットしたことでもお馴染みですね。
それにしても、、、カヴァーだとどうしてもうたわされている感みたいなのが出てしまいがちなのですが、綾ちゃんの場合は、彼女の歌になっているところが、なかの綾のスゴいところなんですよ。
彼女のオリジナルに聴こえてしまう、それくらい歌唱力があるってことなんですけれどね。
このアッパーなラテンアレンジもまたいい。
ひと夏のゴタゴタ、、、そんな感じです。


12. 矢野顕子「ちいさい秋みつけた」
『グッド・イーブニング・トウキョウ』

1988年リリースのライブアルバムから、あの有名な童謡のカヴァーです。
アレンジが、ぜんぜん子ども向けの童謡ではありませんが、、、ある意味子ども向けなのかも。
この時の参加メンバーが、とにかくスゴすぎ。
坂本龍一、小原礼、高橋幸宏、窪田晴男、吉川忠英、大村憲司、、、
いやー、当時の音楽シーンの重要人物が勢ぞろい。
そりゃ、このサウンドになりますわな。
ま、秋のはじめってコトで。


13. 矢舟テツロー「バールに灯ともる頃」
『Age of Vintage』

ジャズメン、矢舟テツローのこの曲。
ピアノの弾きがたりジャズが好きなワタクシとしては、この感じ、たまらないです。
秋の夕方、ワインなどをのみにバールに行きたくなる季節。
なんだかんだと食欲の秋なんですなー。


14. 吉田美奈子「恋は流星 Shooting Star Of Love」
『Twilight Zone』

1977年のアルバムから。
この曲、シングルだとパート2バージョンがB面に収録されていて、そちらの方がビート色がつよく、よりクラブ向けな感じなんです。
もちろん、コチラも好きなんですけれどね。
すこし寒くなった秋の夜、満天の星空をながめながら、聴きたい一曲です。


15. バロンと世界一周楽団「夢を見るのさ」
『いつかどこかで見た空だ』

ボードビリアン、バロンのファーストアルバムから。
オリジナルは、「Wrap Your Troubles in Dreams」という1931年の曲。
それに日本語歌詞をオリジナルでつけたのがこのカヴァー。
いつもおなじコトを書いて申し訳ないが、バロンくんのこの声がとても好きなのですよ。
ちなみに、歌詞の内容は、「苦しみは夢に包んでしまおう、夢が君の苦しみを取り除いてくれる」という、前向きな感じ。
ひと夏のヤッチマッタ思い出は、秋の夜、夢につつんで忘れてしまっては。


16. 土岐麻子「ひふみうた」
『sings the stories of 6 girls』

6編のガールズストーリーをコンセプトにつくられたアルバム『sings the stories of 6 girls』からの一曲。
ジュエリーブランドをやっているヒミ キヨノが作詞作曲を担当。
シティポップというよりは、ヒーリングサウンドにちかい感じ。
すばらしい歌詞になんだかいろいろ洗われて(もちろんココロもだけど)、冬をむかえる準備ができる、そんなやさしい歌です。






※選曲は、基本的にCDやダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


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