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ブラインドからのぞき見た世の中 : December 26, 2013 @ 17:39

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.103『戦場のクリプレ』



2013年も、すでにのこり汁のみ。


それにしても、ニッポンというサンタは、
とんだクリスマスプレゼントをあげちゃいましたね。


例の国連と韓国政府の要請を受け、
国連南スーダン派遣団で活動中の
陸上自衛隊の銃弾を派遣団の韓国軍部隊に提供したという件。


政府側は、「緊急時における例外的措置」として、
ソレにはあたらないなんて説明をしていますが、
提供した時点で、
完全に「武器輸出3原則」に引っかかっているような気がしますけどね。

「国際常識に照らして当然の対応だった」なんて書いてある、
おかしいメディアもありました。


そもそも、プレゼントしちゃダメでしょ。

この事態を受けて、この「武器輸出3原則」を見直す動きも出はじめてますね。


それにしても、安倍首相が力を込めてかたる「積極的平和主義」って、
いったいなんなんでしょう?

コトバ通りならば、武器を持った自衛隊を海外に派兵するコト自体がまちがいなのでは?

ナニをもって平和としているのか、いまいち曖昧です。


ちなみに韓国側の政府高官は、
「国連を通じて予備の銃弾の補充の支援を要請しただけで、
日本政府は銃弾の提供を政治利用した」と非難しているようです。

ドッチがホントで、ドッチがウソか、、、真相はいかに。

そもそも韓国側からしてみれば、
武器や自衛隊の海外派兵自体が、
先の戦争を思い出してしまうハズ。

90年代のPKO自衛隊派兵のときも、
日本はまた戦争をはじめるのか!なんて大騒ぎしていたワケですから。

そんなコトを、特に日本にさせるとはおもえない、、んですけれどね。

もしかして、コレが韓国との関係改善策?

はたまた、「武器輸出3原則」を見直すお膳立てだったのか。。。


そもそも「PKO」とは、人道支援をうたっているものなのに、
どの国からも軍が派兵されるから、
結局のところ、戦争加担になってしまっているような気がしますよ。


だって、向こうが撃って来て、コッチも武器を持っていたら、
状況によっては撃ちかえしちゃうでしょ。

撃ちかえせるモノを持っていて、撃たれたら撃つ、に決まっているワケですよ。

人間だもの。


それに、派兵された国のヒトからみたら、銃を持って、戦車で登場したら、
戦争をしに来たとしか、おもいませんよね。


おそらく北アフリカのスーダン系の方々にとっては、
すでに日本は敵国。


ということは、我々一般人も敵あつかいですよ。

コレって、イラク戦争のときといっしょで、
まさに10年前のイラク人質事件の状況、そのまま。

巻き込まれるのは、いつも一般人です。


コレらすべてのもともとの発端は、PKO法案通過からであることはまちがいないでしょう。

トキの海部俊樹、そして宮沢喜一内閣からはじまった、自衛隊の海外派兵。


その前は、金だけ出して、手は出さないに徹していたんですけれどね。

そっちの方がまだよかった、、、のか、わかりませんが、
とはいえ、われわれの税金で人殺しの手助けをしているコトに変わりはないです。


だいたいアメリカ、イギリスから
「お前も犯罪に手を染めろよ!」的な圧力に負け、
無理矢理はじまった自衛隊の海外派兵。

「お前もやったら仲間だ!」と言われて、
そのタメだけに薬物に手を出してしまう高校生の判断と
なんらかわりがないですな。


それにしても、イラク戦争のときといい、
アメリカの圧力がよほどのモノなのかもね。

結局は、こうやってよくわからない事態に、ムダに巻き込まれていくワケですよ。


もしかして、コレが安倍首相が力づよくかたっていた日本の成長戦略のひとつ、、、なのかな。

経済再生と財政再建。

戦争の影に、経済効果ありというコトなんでしょうかね。

たしかに、朝鮮戦争のときは「朝鮮特需」と呼ばれているほど。
高度成長期を後押ししたワケですから。

経済効果は絶大でしょう。

日本にとってはオイシいんでしょうね。

結局のところ、人殺しの味は、蜜の味とういうことでしょうか。。。


しかし、武器輸出といい、徳州会といい、
どうも国政がバタバタとしていますね。

ナニかにアセっているとしかおもえないですよ。


平和のためのクリスマスが、
ちがう平和”維持”のためのクリスマスになってしまった、2013年の暮れ。


猪瀬元都知事も、だまって都庁を去らないで、
いろいろ吐き出して、
クリスマスプレゼントをおいてけってね。


というコトで、2013年もお世話になりました。

2014年も、自分にできるコト、、、として、
ますます時事ネタを斬っていきますので、
どうぞよろしくお願い申し上げます。



福原希己江「できること」



旅路 良



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