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ブラインドからのぞき見た世の中 : March 27, 2014 @ 19:57

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.109『コピペのゆくえ』



さてさて、いまやトキの話題となってしまっている『STAP細胞』のコピペ事件。


一体全体、小保方晴子さんはナニがしたかったのか、いや理研はナニがしたかったのか、
まったくもって意味がわからないのです。

小保方さん、早稲田の理工の博士論文もコピペだらけだったとか。

とあるネット界隈では、論文のコピペは普通にやられているというハナシも出ています。


とはいえ、博士論文だけではなく、天下の『ネイチャー』誌に掲載された論文ですら、
コピペがあったりって、それをチェックできていなかった状況ってなんなんでしょうかね。

ナゼ、そんなコトが起きたのか、理解に苦しみます。


ちなみに調査委員会の調査によると、
小保方さんは「(コピペを)やってはいけないことであるという認識がなかった」という、
なんともお粗末な解答。


たしかに、現在のネットカルチャーでは、コピペがフツーのコトになってしまって、
ダレも気にかけていない状況になっていますけれどね。

ホントはダメですからね。

シェアとパクリはちがいますから。


大学として、公文におけるコピペは犯罪行為だっておしえていないのでしょうかね。

それとも、本人のモラルにまかせるという感じなんでしょうか。

モラルも、それがモラルだって教えなければ、モラルにもならないですけど。


今回の問題は、コピペだけではなく、
別の方面にも弊害をもたらすコトになるかも、と危惧しています。

彼女のSTAP細胞の論文発表によって、
世間一般の私大理系大学院卒業生にとっては、おおきな希望になったハズ。

というのも、私大理系は残念ながら、
どうやっても国立大理系大学院出身者には勝てないという暗黙の了解的なセオリーがあるのですよ。

理系大学院出身者ならダレでも経験した不条理だとおもうんですけれどね。


論文のファーストネームにしてもらえるコトなんて、じつはかなりマレなコトだったりします。

どれだけ頑張って結果を出そうが、さまざまな研究機関からは、
私大大学院卒というだけで、
「たかが私大でしょ!」レッテルみたいなモノを貼られる現状がありますから。

そういう状況などもあって、私大出身の研究者にとって、
それも女性研究職の方にとってはかなり希望の光だったのではないでしょうか。

それが、このよくわからない事態になってしまったために、
結果的に私大大学院卒のヒトの地位を下げてしまう状況になりかねないですよ。

それだけのコトをしてしまったというコトですからね。


それにしても、おばあちゃんにもらったということになっているかっぽう着バナシといい、
ピンクや黄色の実験室といい、すべては演出だったワケですけれど、
理研はホントにナニがしたかったのでしょうかね。

ウソなんてすぐバレちゃうでしょ。

そこをあえてウソをつかせて、ナニをしようとしたのか。

普通は止めるとおもうんですけれどね。

担当教授もナニを考えていたのか、わからないですね。


まったくもって疑問点がおおい今回の事件。


事態の収拾には、
小保方さんが出てきてすべてをハッキリさせるのがいちばんだとおもいますが、
みなさんは今回のこの事件、どうおもいましたか?




土岐麻子「トーキョー・ドライブ」



旅路 良



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