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ブラインドからのぞき見た世の中 : June 5, 2014 @ 14:13

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.113『支配か(下?)』



このところいろいろな事件がおおいですよね。

目や耳をふさぎたくなるような残虐で冷酷な事件やら、
ナンだコレは?という理解不能な事件やら、
ええ!こんなコトやってたの??的な不正発覚などなど、
今日も、さまざまな事件がメディアをニギわせています。

そして、そんな派手なニュースにまぎれて、
原発問題や集団的自衛権、
“泡”かもしれなかったアベノミクスによる経済悪化、
人口減少/少子高齢化による地方行政崩壊の危機、移民政策問題などなど、、、
政治問題系のニュースたちが、
ワレワレの気づかない程度に、サラリとスリ抜けて流れてしまってますな。


しかし、「福島第一原発汚染水漏れ」、「美味しんぼ」、「STAP細胞」、「チャゲアス」。。。

最近までアレだけさわがれていたハズなんですけれど、
まるでSNSのタイムラインのごとく上から下へと流れ、
画面から見えなくなってしまったかのように、
パタっと静かになってしまいましたよね。



それにしても、
いままで科学的根拠を盾にしてきた国会議員たちが、
科学的根拠のない非科学的根拠を公の場で述べるという、
まったくもって無意味な会見までひらいたり、
事実関係の調査もしない行政が出版社に抗議したりした、
『美味しんぼ』の鼻血問題。

いったいナンだったんでしょうかねー。
いまとなってはすっかり静かですよ。

大さわぎしていたヒトたちも、
いまやまったくもって興味をお持ちでないご様子。

休載と『ビッグコミックスピリッツ』編集長の見解のニュースだけ流れて、
それでオシマイ!ってコトなのでしょうか。


現状はどのような状況なのか、
まったく情報がありません。

結局、真実のゆくえはわからず、
のこったのは”キナ臭さ”だけ。


こういう現状をみると、
メディアは、すでに統制/情報操作されているのかもですな。

組織的な団体が、草の根的な情報操作をして、
世論を向かせたい方向に向かせる、、、
いわゆる”アストロターフィング”ってヤツです。

この”アストロターフィング”というカルチャー。

最近、気になっていたので、情報を収拾していたら、
ちょうど某雑誌のコラムで、
ジャーナリストの”烏賀陽(うがや)弘道”氏が触れておりました。


ちなみに烏賀陽氏、
『STAP細胞』問題でおなじみの”小保方晴子”氏の記者会見にも触れており、
「あの会見は、かなり完成された演出の下で行われており、
一介の素人研究者の記者会見で、
しかも不名誉的な記者会見で高級ホテルはつかわないし、
さらに弁護士がふたりつくなんて、よほど芸能的である」という見解。

ザックリした説明で恐縮ですが、
なるほど、考えてみればたしかにおかしい。

会見の内容も論文の”不完全さ”の説明よりも、
『STAP細胞』があるか、ないかだけを強調していましたよね。

気がつくと、問題がすり替わっていましたし。

それに、ああいう場での”女性の涙”には、
ニッポンジンは弱いですから。

その後のネット上では、彼女を擁護するような意見が飛び交っていましたし、
あの会見後、『STAP細胞』問題に触れるメディアも少なくなりましたよ。

結局、最終的には本人みずから論文の撤回を了承したようですが。。。


見えるものすべては広告だと分かっていたハズなんですけれどねー。
なかなか判断するのがむずかしいですよ。


世界的に、そして歴史的にみても、
支配的な権力主義にいたると、
最初に、メディアの言論を統制して、情報を操作しはじめます。

最近でいうと、ウクライナにおけるクリミア半島のロシア編入の動きは、
ソレそのもの。

親露系グループがいちばん最初におこなったのは、
テレビなどのメディアの統制でした。

ある日、突然、ウクライナ国内の放送番組が消え、
ロシア国内の番組が流れはじめたとか。

その後の情勢は、報道されているとおり、
クリミア半島がロシアへ編入されるという状況にまで発展したワケです。

もちろん、その土地の歴史的背景などが後押ししたというのも、あるのかもですが。。。


テレビから別の国の番組が流れる。。。

チョットしたコトのようにおもえますが、
やはりメディアを支配下におくコトで、
戦略的、能動的に思想統一を可能にしますよね。

古来から権力者はメディアを支配下におき、
情報を操るコトで権力を維持してきた、
といっても過言ではないコトは歴史が物語っています。

宗教がコレだけ爆発的に世界中に拡散/拡大したのも、
“書”、いわゆる”紙”の力によるものですから。

まさに、”紙=神”。


そう考えてみると、
ココ数ヶ月のメディアによる報道は、
本当はみんなでながーく議論しないといけないような問題から、
ワレワレ市民の目をそらすための策略だったり、
戦略だったりしたのカモと思えてしまうワケです。


アンダー・コントロールされていたのは、
原発事故による汚染水ではなく、
つまるところワレワレだったのでは?
みなさんは、どのように考えますか?




松任谷由実「守ってあげたい」



旅路 良



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