TYO magazineトーキョーマガジン

Archive

 

rss 2.0

tokyo feature : June 26, 2014 @ 17:48

トーキョーシティポップス Vol.17 ──Beginning is always rain



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2014年6月のテーマは、「はじまりは、いつも雨」。


かなり意味深すぎるテーマですが、梅雨の時期のトーキョー。


ここ数年は、いわゆるシトッと梅雨の雨ではなく、6月なのにヒョウが降ってしまうくらいの異常気象ぶりを発揮しているワケですが、とはいえナニをやろうとしても雨、雨、雨。


たまにハレても、急な豪雨になったり。。。


そんなこんなで、アナタの雨宿りミュージックとなれば、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。







June『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.17 –Beginning is always rain-』






01. 「Hi, How’re You Doin’?」DREAMS COME TRUE
『Dreams Come True』



「どう、元気?」というコトで。
挨拶は大事です。
世の中、挨拶もできないヒトが増えていますからね。
なんて、説教じみた解説から(笑)。



02. 「ハッピカ☆ライト」Gentle Forest Jazz Band
『だけど今夜はビッグバンド!!』



“在日ファンク”でトロンボーンを担当する”久保田 森”ひきいる、
総勢22人にもおよぶビッグバンドジャズグループ”Gentle Forest Jazz Band”。
彼らの2010年にリリースしたアルバムから。
そのむかし、昭和時代はいっぱいあったビッグビッグバンド。
当時は、ダンスホールだったり、テレビの演奏だったりで、需要もあったのですが、
カラオケカルチャーのオフセット衝突で、
数すくなくなってしまったこういうサウンド。
もしかしたら、20人を超えるバンドって、
“大友良英”さんの”あまちゃんバンド”と、”渋さ知らず”と、彼らくらいじゃないすかね。
大好きなんですけどねー。



03. 「Around The World/ The Music Goes Round And Round Medley 〜世界一周のテーマ〜」
バロンと世界一周楽団
『何はなくとも』


ボードビリアンの”バロン”くんひきいる”世界一周楽団”。
曲はジャズのスタンダードナムバーでおなじみ、「Around The World」。
彼の日本語歌詞がいいんですよねー。
さあ、音楽の世界一周旅行のはじまりです。



04. 「PICNIC」Small Circle of Friends
『NEVER NEVER LAND』



“スモサ”こと”Small Circle of Friends”のピクニックサウンド。
この時期、ちょっと晴れたらやっぱり公園にピクニックがいいのでは。
“遊び”にムダにお金がかかるニッポンの状況。
ちょっとしたコトにたのしみを見つけるコトが、
とても大事な時代になってきました。
そんな提案でもある選曲です。



05. 「Rainy Sunday」MAMAGUITAR
『MAMAGUITAR SINGS MAMAGUITAR』


ニッポンのガールズバンド、”MAMAGUITAR”の10年ぶりとなる3rdアルバムから。
“坂本慎太郎”の「zelone records」からリリース。
60’sなサウンドに、キュートなボーカルが、ココロに突き刺さります。
雨の日曜日ってコトで。



06. 「COME ON A MY HOUSE」土岐麻子
『TOKI ASAKO “LIGHT!” ~CM & COVER SONGS~』


“土岐麻子”が歌う、”江利チエミ”のカヴァー。
ナイスな60’sラテンロックサウンド。
この若大将的な質感は好きだったりします。
雨が降ったら、やっぱり家ですよ、家。
家で遊びましょう的な。



07. 「うちにおいでよ」yashka
『hotel new continental』


コチラも家で遊びなさい!的な選曲。
ヴォーカルのヨシカを中心とするバンド”yashka(ヤーシュカ)”の、
“マーサ&ザ・バンデラス”の「ダンシング・イン・ザ・ストリート」的な
ゴキゲンなモータウンビートがいいですよね。
ヨシカのロカビリーチックなボーカルも好きです。



08. 「会えない時はいつだって」矢舟テツロー
『SONGS』


モテ声ジャズメン、”矢舟テツロー”のオリジナルソング「会えない時はいつだって」。
スウィンギーなジャズサウンドに、モテ声ボーカル。
雨で会えない日がつづく。。。
そんなときのオトコの心情が、歌詞からつたわってくるハズ。
雨はリアルな距離はひろがりますが、
ココロの距離を縮めてくれるスパイスだったりしますよね。



09. 「のろのらのらねこ」福原希己江
『おいしいうた』


テレビドラマ『深夜食堂』のエンディングでおなじみ、
天使の歌声をもつ”福原希己江”。
ヒトはダレでも、ココロはのらねこなんですよね。
とにかく、この声、ココロに沁みます。
このうつくしい声、ぜひとも生で聴いてみたいのですが、
まだ聴けていないのが残念。。。



10. 「我が輩は猫である(Live ver.)」奇妙礼太郎
『我が輩は猫である』


奇妙な”奇妙礼太郎”くんのココ曲。
某アルバムの特典でついてきたのですが、ライブではお馴染み。
“夏目漱石”のあの小説の一節をモチーフした、奇妙くんのほぼオリジナル、、かな。
雨とねこの関係って、切っても切れない関係だったりします。
さまざまな映画のなかでも、
雨のなかでさびしそうにしているのらねこのシーンなんてのも、
いっぱいありますし。。。



11. 「雨のウェンズデイ」永山マキ
『Niagara Spring ~Niagara Cover Special~』


“大瀧詠一”さんの「Niagara Records」へのオマージュとして、
2006年にリリースされた『Niagara Spring ~Niagara Cover Special~』から、
“モダーン今夜”のヴォーカル”永山マキ”がうたう「雨のウェンズデイ」。
80年代のスティングっぽいこのアレンジ、いいんですよねー。
もちろん元もいいのですが。。。
途中からカラミまくる泣きのトランペットは、
“Double Famous”の”坂口修一郎”によるもの。
いやー、雨の水曜日ですよ。



12. 「スプリンクラー (LONG VERSION)」山下達郎
『RARITIES』


そして、雨の唄といえば、タッツ先生。
コチラは、2002年にリリ—スされた『RARITIES』に収録されている、
「スプリンクラー」のロングバージョン。
途中のギョンギョン言っている野太すぎるベースが、
アナタの産毛をふるわせてくれます。
この雨感は、やはりタツロー先生にしか出せないな。



13. 「かげろう」benzo
『DAYS -Deluxe Edition-(2013)』


90年代に活動していたバンド”benzo”。
2013年に再発されたアルバム『DAYS』からこの曲を。
コレがとってもアーバンミドルメロー。
晴れると、かなり暑いこの季節。
お台場なんかにいって、トーキョーの街を見ると、
かげろうがみえたりしますよね。
そんなユラユラ感がつたわってくる、ナイスなサウンド。



14. 「Weekend Magic」トレモノ
『Paradise A Go Go!!』


オキナワは石垣島出身のバンド、トレモノ。
彼らが、2014年にリリースしたアルバム『Paradise A Go Go!!』から。
けっこう夏ーな、浜ーなサウンドが中心なのですが、
この曲はナイスな夜明けのアーバン感。
歳をとると、コレくらいエロいサウンドがいいんですよねー。



15. 「ラスト・ステップ」吉田美奈子
『FLAPPER』


1976年にリリースされた名盤『FLAPPER』から。
作曲は、タッツ先生ですよ。
美奈子&タッツのタッグは、ホント最強シティポップですな。
夜明けからのラストステップ的な、、、そんな流れの選曲です。



16. 「冷たい雨」Hi-Fi Set
『Fashionable Lover』

1976年にリリースされた2ndアルバムから。
プロデュースは、荒井由実。
ユーミンはこういう曲をかかせたら天才ですよね。
もともとは、”バンバン”のために書いた曲だったとか。
最後のステップを踏んで、帰ろうとおもったら雨だった、、、そんな選曲です。



17. 「うちに帰ろう」カリフラワーズ
『カリフラワーズ』


現”モアリズム”ですな。
この曲は、西川美和監督の映画『ゆれる』の主題歌として使用されたので、
映画ファンにはおなじみの曲かも。
ナイスブルージーですよ。
とにかく、朝まで飲んで、冷たい雨の中、テクテクと家にかえる、、、そんなイメージです。



18. 「はじまりは いつも雨」サケロックオールスターズ
『トロピカル道中』


コチラは、いまやすっかり大スターとなってしまった”星野源”ひきいる”SAKEROCK”と、
パーカッショニストの”ASA-CHANG”、
そして”高田漣”とで結成した”サケロックオールスターズ”。
2006年にリリースしたアルバムから、あの渦中の方のこの曲を。
やっぱりすべてのはじまりは雨ですよね、この時期。
ま、作品に罪はないってコトで。



19. 「晴れたらいいね」DREAMS COME TRUE
『The Swinging Star』



やっぱり、この季節の最後はこの曲でしょう。
リリースは、1992年、、、って、もう22年前の曲なんですね。
しかし、唄よし、サウンドよしのスゴいクオリティです。
おそるべし、”吉田美和”&”中村正人”。
ホント、いろいろとハレれたらいいですよね。





※選曲は、基本的にCDやダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。 あらかじめご了承ねがいます。


Photo by healthy (http://www.behance.net/healthy-groove)


Comments are closed.

Trackback URL