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tokyo feature : September 29, 2014 @ 21:35

トーキョーシティポップス Vol.20 ──love & peace



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2014年9月のテーマは、「愛と平和」。


毎年、9月が来ると2001年に起きた『ニューヨーク同時多発テロ』、いわゆる『9.11』を思い出します。

まだ、インターネットもそれほど普及していなかった当時。

まるで砂でつくられた城のようにあっさりと崩れさるふたつの世界貿易センタービルの模様を、ライブで送られてくるテレビ映像をみながら、それが現実なのか、非現実なのか、まったくもって理解ができなかったことを覚えています。

その7年後の2008年にニューヨークに訪れたときに、それが現実に起こったコトだったと実感しました。


そんなこんなで、アレから13年という月日が経ちましたが、セカイはいまだに戦争状態。

むしろ状況がヒドくなっているように感じているのはワタクシだけでしょうか?


いま、セカイに必要なモノとは?

やっぱり「愛だろ!愛。そして平和」。


ということで、今回は長くなりはじめた夜の前、夕方どきにオレンジ色の空ながめながらぼーっとしているアナタのBGMとなれば、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。






September『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.20 –love & peace-』





01.「フライ (1991Mix)」Spectrum
『GOLEDN★BEST』



和製”アース ウィンド&ファイヤー”との名高い”Spectrum(スペクトラム)”。
なかでも超アーバンなこの曲。
声はやはり高い方がいいですよね、、、よく分からないですけれど。
ちなみに、この1991Mixは、先日リリースされた『GOLEDN★BEST』のDISC2の方に収録。
冒頭のアカペラと、途中のブレイクの部分が、オリジナルよりも、断然カッコイイんですよ。



02.「東風」六弦倶楽部 with Farah a.k.a. RF
『The Selection of DE DE MOUSE Favorites performed by 六弦倶楽部 with Farah a.k.a. RF Vol.01』


ヒップホップネタをジャズアレンジのインストでカヴァーするバンド”RF”が、”DE DE MOUSE”の影響をうけたさまざまな曲をカヴァーするという企画盤の第1弾。
オリジナルは、もちろん”YMO”です。
ブレない高速ビートのドラムに、グルービーで野太いベースライン。
かなりヤバいカヴァーです。
それにしても、この企画、第2弾があるのでしょうか。。。



03.「(She’s a) Riptide」オーサカ=モノレール
『RIPTIDE』


日本がセカイにほこる純ニッポンフファンク魂、”オーサカ=モノレール”。
リリースされたばかりのニューアルバムのタイトル曲。
いまや日本のなかで、この基本スタイルのファンクをやっているのは彼らだけでは?
ボーカルでリーダーの中田さんのシャウトが、ココロにひびきます。
すずしくなりはじめたこの時期の夕方。
ムダに熱いファンクで体をあたためてください。



04.「Destiny feat. LUVRAW & BTB」Jintana & Emeralds
『Destiny』


横浜発、スウィート&メロウなハマのドゥーワップグループ、”Jintana & Emeralds”。
彼ら記念すべき1stアルバムから。
メンバーには、「PPP」の”JINTANA”と”kashif”、ボーカルにシンガーの”一十三十一”、
(((さらうんど)))でも活躍するDJの”CRYSTAL”、
幅ひろくダンスミュージックのプロデュースをする”カミカオル”、
女優でもある”MAMI”という、超がつくほどの豪華メンバー。
そして、この曲は、いま個人的に勝手にイチオシの”LUVRAW & BTB”をフィーチャー。
いい感じのクリスタル感がたまらないです。



05.「気づいたときは遅いもの」松任谷正隆
『CARAMEL PAPA』


“松任谷正隆”のナイスなセツナアーバンサウンド。
さびしい男ゴコロをうたっている歌詞が、ココロに沁みます。
1977年にリリースされたファーストアルバム『夜の旅人』に収録されています。
約40年前にこのアーバンサウンド。
さすがです。



06.「黄昏どき」いしだあゆみ & ティン・パン・アレイ・ファミリー
『アワー・コネクション』


コチラは、”いしだあゆみ”のバックバンドに”ティン・パン・アレイ・ファミリー”が参加したという超がつく名盤、
『アワー・コネクション』から。
“松任谷正隆”つながりということで、この曲を。
秋がだいぶ近づいてきて、夕方がキレイなこの時期。
こんなサウンドが似合います。



07.「Kunouno Hito」かせきさいだぁ≡
『Kaseki Cider』


トーキョーがほこるミスターシティポップ、”かせきさいだぁ”。
ファーストアルバムから、”はっぴいえんど”のあの曲をサンプリングしたこの曲を。
感情のないラップというか、アガりもせず、サガリもしない、いい感じのポエトリーリーディング。
じつはライムが、かなりセツナイのです。



08.「都合良く憩う」GAGLE
『3 MEN ON WAX』


仙台を拠点とするヒップホップ3人組の”GAGLE”。
いま、この時期にこそ「なるほどね!」と思ってしまう、
そんなメッセージ性のつよいラップがココロにひびきます。
ハネるビートにノる、ハンガーくんとミツくんの兄弟ラップが、息がピッタリですばらしい。
サンプリングのジャズネタが、かなりアーバンでスキなんですよね。



09.「HSU What」Sanabagun
『Son of a Gun』

渋谷駅を中心に、ストリートライブを展開している彼ら。
じつは何度か彼らのライブを目撃していますが、ジャジーで、ファンクで、アーバンなサウンドがかなり目立ってました。
ま、なかなかストリートでは聴けないサウンドですからね、当たり前といえば当たり前ですな。
コチラは、ちょっとオトナなバーとかで聴きたい、ナイスなアーバンヒップホップ。



10.「Ribbon in the sky」be the voice
『Music & Me』


ボーカルの”和田純子”とギタリストの”鈴木俊治”のふたりユニット”be the voice”。
そのむかしは、彼らのライブにDJで参加させていただいたりしていましたが、いまや超がつくほどの売れっ子のおふたり。
とにかく、和田さんの天使の声がたまらないです。
コチラは、そんな天使の声で、スティービー・ワンダーの名曲をカヴァー。
2007年にリリースされた曲ですが、たまーに急に聴きたくなるのです。



11.「Let’s Dance Baby (Easy On The Heart)」ザ・キングトーズ&マリエ
『Resurrect』


日本がセカイにほこるドゥーワップグループ”ザ・キングトーンズ”。
そんな彼らを、”山下達郎”がプロデュースしたこの曲。
達郎ファンならもうお分かりだとおもいますが、ライブでおなじみのあのクラッカーの曲です。
それにしても、彼らが歌うと、ちがう曲に聞こえますよね。
オリジナリティあふれるすばらしい声。



12.「逢いたくて逢いたくて」HIS
『日本の人』


“細野晴臣”、”坂本冬美”、”忌野清志郎”の3人による学生服ユニット”HIS”。
オリジナルは、昭和サウンドの代名詞、”園まり”。
1962年にリリースされた曲を、このアレンジで。
さすがですよ。
「わわわわー」という、”内山田洋とクール・ファイブ”的なドゥーワップ的な感じがいいです。



13.「やさしさに包まれたなら(荒井由実)/中納良恵」TICO & icchie
『青春レゲエ・パート2』


“荒井由実”のもうおなじみの曲ですね。
あのポップなサウンドを、まったりレゲエビートで、しかもボーカルが”エゴラッピン”の”中納良恵”という、
もう文句なしの組み合わせ。
プロデュースは、リトルテンポの”TICO”さんと、デタミネーションの”icchie”さん。
この時期にピッタリな、ナイスアレンジのすばらしいカヴァーです。



14.「00:00:00」□□□
『everyday is a symphony』


“いとうせいこう”が参加した”□□□(クチロロ)”。
アレ?”□□□”ってヒップホップだったけ??というくらいヒップホップ色がつよくなったアルバムから。
「すべてはシンフォニー」というアルバムタイトル通り、
時報をサンプリングしたという、そんなポップな感じがすばらしいです。
なるほどね、とおもずうなずきながら聴いてしまいますよ。



15.「ラブ・オブ・マイ・ライフ」エミ・マイヤーと永井聖一
『エミ・マイヤーと永井聖一』


シアトルを中心に活動しているシンガーの”エミ・マイヤー”が、
“相対性理論”のギタリスト”永井聖一”と組んだ新作から。
“エミ・マイヤー”のソロ名義では、あまりギター一本、弾き語り的なサウンドはないので、
かなり新鮮なサウンドです。
この季節に、とてもピッタリなナイスミュージック。
歌詞が泣いちゃいそうになります。
帰ろうかな。。。



16.「世界の約束」バンバンバザール
『ウクレレ・ジブリ』



ジブリ映画のサントラをウクレレでカヴァーするという企画盤。
コチラは、『ハウルの動く城』の主題歌ですな。
オリジナルは、”倍賞千恵子”のボーカルもの。
“バンバンバザール”、個人的に最近また沸騰中だったりします。
マッタリなウクレレサウンドが気持ちいいんですよね。
それにしても、セカイはこれから、ワレワレにナニを約束してくれるのでしょうか?




※選曲は、基本的にCDやダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。 あらかじめご了承ねがいます。


Photo by healthy (http://www.behance.net/healthy-groove


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