Tokyo News : February 9, 2015 @ 19:28
アートで出会う異文化──『イミグレーション・ミュージアム・東京』
市民が現代アートの手法を用いて、地域に居住する外国人との異文化交流をおこなう「イミグレーション・ミュージアム・東京-出会いのかたち-」が、2015年2月11日と、2月14日と15日の2日間、トーキョーの下町、足立区をベースに開催する。
『イミグレーション・ミュージアム・東京(IMM)』は、2014年度から足立区をベースに活動をすすめられ、日本に住む外国人の日常に見られる いろいろな不思議を市民がアート作品にし、異文化交流をはかるという画期的なプロジェクトだ。
オールドカマーとニューカマーの関係性を、「適応」「保持」「融合」という3つのキーワードから探っていく。
2015年度は足立区の中央部に位置する「カトリック梅田教会」に協力を得て、2015年2月11日にトークやパフォーマンスを開催。
さらに2月14日と15日には、千住の「日の出町団地」にて中間報告の展示が実施され、そして来年度には、前年からのリサーチを総合的に報告する「本展」へと展開する予定とのコト。
お互いを知ろうとしなければはじまらない異文化との交流。
近年、こういったお互いがお互いのコトを敬意をもってキチンと知るという行動がすくなくなったために、さまざまな摩擦が生じているような気がする。
足立区、はたまた東京で出会ったさまざまな国の人々は、ナニを感じながら日本で暮らしているのか。
アナタの目でたしかめてみてほしい。
『イミグレーション・ミュージアム・東京 ─出会いのかたち─』
□2015年2月11日
パフォーマンス&トーク
・パフォーマンス
出演:
なぞる/たどる
上本竜平(パフォーミング・アーティスト)+小形真莉江(会社員)
日本で暮らす外国人から聞いた自国のダンスや遊びを”なぞる”ことで、異国の文化と「わたし」の記憶のつながりを見つけていく──。
国や人を越えて、からだの動きのなかにある記憶をたどる試みです。
ジョリビー
井出友実(会社員)+郷田彩巴(学生)
フィリピンの料理について、あなたがイメージするものはどんなものですか?辛い、酸っぱい、甘い。
謎につつまれたフィリピン料理を検証していくことで見えてくる、私たちのちがいや共通項。
食という文化を媒体に私たちの相違点を探っていきます。
・トーク
「生きることから/外国人にとっての東京」
ゲスト:
海老原周子(新宿アートプロジェクト代表)
魏婷(新宿アートプロジェクト)
ラメイ・アレック・ラッセル 博士(上智大学言語教育研究センター、カトリック梅田教会 教会学校担当)
荒川博行(カトリック梅田教会 主任司祭)
ナビゲーター:岩井成昭(イミグレーション・ミュージアム・東京 主宰)
時間:13:00-15:00(開場 12:30)
料金:無料(先着50名(事前申し込み可能))
会場:
カトリック梅田教会
足立区梅田7-19-22
http://tokyo.catholic.jp/text/shokyoku/umeda.htm
□2015年2月14日&15日
展示
・「オルタナティブ北千住ストーリー」
鶴巻俊治(会社員[建築士])+橋間由紀子(会社員)+宮本一行(アーティスト)
私たちが普段何気なく過ごしている”北千住のまち”は、外国人から見たとき、どんな風景に見えているのでしょうか?
このプロジェクトは、外国人に北千住を案内してもらうことによって、私たちが見ているものとはちがった「もう一つの千住」の風景を切り取るものです。
・「メロディー、声」
姜 賢植(学生)
人は自分の持つ記憶や経験と照らし合わせ、新しいものを見たり感じたりします。
この作品は日本人になじみの歌を外国人に歌ってもらったものです。
その声から私達の似ているところ、違うところを感じとって見て下さい。
・「活動記録映像」
中森 圭二郎(ドキュメンタリー作家)
時間:10:00-19:00
料金:無料
会場:日の出町団地スタジオ
足立区日ノ出町27 日の出町団地1号棟103
http://minori.aapa.jp/
企画・監修:岩井成昭
設営協力:村井啓哲
助成:YS 市庭コミュニティ財団
□『イミグレーション・ミュージアム・東京』とは?
市民が現代アートの手法を用いて、地域に居住する外国人との交流を通して、コミュニケーションの蓄積を作品としてアーカイブ化し、ミュージアムをつくることを目指している取り組みです。
美術家の”岩井成昭”が中心となり、独自のコンセプトで活動を続けています。
オフィシャルサイト:http://aaa-senju.com/imi
・企画・監修:岩井成昭(いわい しげあき)
美術家/イミグレーション・ミュージアム・東京 主宰。
1990 年より国内および欧州、豪州、東南アジアの特定コミュニティの調査をもとに、映像、音響、テキストなどを複合的に使用した視覚表現を展開。近年はあらゆる世代を対象にしたワークショップや、多文化研究活動を並行して実施中。秋田公立美術大学教授、東京藝術大学非常勤講師。
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