Daily Life w/ Music : June 5, 2015 @ 20:36
FILE 278 中島ノブユキ 『散りゆく花』
ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。
FILE 278 中島ノブユキ 『散りゆく花』
音楽家”中島ノブユキ”が、通算6枚目となるオリジナルアルバム『散りゆく花』をリリースした。
大河ドラマ『八重の桜』や映画『悼む人』のサウンドトラックを手がけたり、フランスの歌手で女優の”ジェーン・バーキン”のワールドツアーのバンドマスターをつとめるなど、さまざまな活動をつづけている、”中島ノブユキ”氏。
前作『clair-obscur』はピアノソロでの作品だったが、今回は、”北村聡”(バンドネオン)や”藤本一馬”(ギター)、”金子飛鳥”(ヴァイオリン)など、おなじみのメンバーらが参加し、さまざまな楽器をフィーチャーしたオーケストレーション的作品となっている。
おススメは、「スプリング・ナーヴァス(spring nervous)」。
坂本龍一&カクトウギ・セッションのアルバム『サマー・ナーヴス』好きなとしても有名な中島さんだが、やはりココで本領発揮か。
といいつつも、曲調的にはまったくもって”夏”というよりは、”春の雨”的な、セツナイサウンド。
そして、「スパルタカス 愛のテーマ(love theme from Spartacus)」。
“Nujabes”のアノ曲のネタとしてもお馴染みで、フリーソウルファンにはググッとキちゃうこの曲。
かなり、メローなサウンドに仕上がっているが、個人的には朝のクラブで聴きたい、いや浴びたいナイスカヴァー。
さらに「その一歩を踏み出す(take the new step)」。
某番組のテーマ曲。
コンサートでもけっこう披露していたが、やっとこのアルバムで収録。
タイトル的にも前向きだが、曲調もぼんやり前向きなので、
なんとなく落ち込んだときに、聴くのがイイネ。
わりと音数のおおい現代社会。
たまにはこういうサウンドで、ココロもカラダも”リ”フレッシュしてみたら?
ということで、編曲の魔術師、”中島”節が本領発揮されたいちまい。
中島ノブユキ
『散りゆく花』
価格:¥2,778(税抜)
レーベル:SOTTO(STTM-1002)
発売日:2015年6月3日
□トラックリスト
01. エレメント・オブ・ディスタンツァ(element of distanza)
02. 追憶のワルツ(valse souvenance)
03. スプリング・ナーヴァス(spring nervous)
04. 散りゆく花(broken blossoms)
05. 木洩れ日(komorebi(sunlight filtering through leaves))
06. スパルタカス 愛のテーマ(love theme from Spartacus)
07. ディスタンツァ(distanza)
エスペヒスモ ~蜃気楼~(espejismo)
08. レント(lento)
09. エレガンテ・コン・モート(elegante con moto)
10. カルマンド(calmando)
11. フーガ ニ短調(fugue in D minor)
12. その一歩を踏み出す(take the new step)
13. ラスト・トレイン・ホーム(last train home)
「SOTTO」オフィシャルサイト:http://www.sotto.maison/
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