ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。

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FILE 286 土岐麻子 『Bittersweet』

2000年代のシティポップガール”土岐麻子”が、約2年ぶりとなるオリジナルアルバムをリリースした。


今作では、作詞家／ラジオパーソナリティー／コラムニストとして活躍する”ジェーン・スー”が、コンセプト プロデューサーとして参加。

テーマは、”都会で暮らす不惑の女性のサウンドトラック ～女は愛に忙しい～”。

なんとも女性上位時代的な、恋愛至上主義的な、、、あ、いやこの時代を象徴したテーマだ。


それぞれの曲の歌詞も、女性から見た”いま”の、”なう”な女性がおもっているような恋愛観が中心。

ジッドリというよりは、サバサバサバンナなカラッとした恋愛観。

ま、”ジェーン・スー”っぽい雰囲気といえば、そうだけど。。。


おススメは、「セ・ラ・ヴィ ～女は愛に忙しい～」。
ピリっとスパイスの効いた”麻子”節。
そして、キラキラでディスコティークなサウンド。
フロアーで浴びたいギャランティークなシティポップ。
コレはもう、うたがいようのないテーマソング。


ぶっといベースに、セツナイメロディがたまらない「ラブソング」だね。
溢れんばかりのファンキーなサウンドにビンビンきちゃう。
ナイスでヘビーなラブファンク。


そして、「Kung Fu Girl」。
エレクトロニックシタールに、オリエンタリズムなハウスビート。
個人的に、”ゴダイゴ”的なオリエンタル感がキテるなーとおもっていたら、
麻子ちゃんにもキテたのね。


というコトで、
まさに”甘くて、ほろ苦い”、、、そんないちまい。

なるほど、コレは”土岐麻子”による、”土岐麻子”のための、”土岐麻子”ソングなのね。


命みじかし、恋せよ乙女。

時代に迷った女性に贈る、恋愛指南的アルバム。






土岐麻子
『Bittersweet』


価格：￥3,056（税抜）
レーベル：Rhythm Zone（RZCD-59937）

発売日：2015年7月29日


□トラックリスト
01. セ・ラ・ヴィ ～女は愛に忙しい～
02. BOYフロム世田谷
03. さよなら90s Girl
04. SU SA MIN
05. ラブソング
06. Beautiful Day
07. 夏の横顔
08. Kung Fu Girl
09. 愛のでたらめ
10. Don’t let it go
11. きみだった
12. 地下鉄のシンデレラ



“土岐麻子”オフィシャルサイト：http://www.tokiasako.com/