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ブラインドからのぞき見た世の中 : July 31, 2015 @ 19:16

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.141『それはやっぱアレだ、○のせい』



えーさてー、現在、すったもんだ中の新国立競技場モンダイ。

自民党は民主党のせいにしたり、文科省は大臣ではなく担当局長を更迭したり、
JOC会長の”森 喜朗”は東京都のせいにしたり。。。


“安藤忠雄”氏が会見したり、当所のデザイナー、”ザハ・ハディド”氏の事務所から声明がだされたり。。。

とにかく、ダレかがダレかのせいにして、ダレも責任をとらない、ボロボロの責任者不在の状況がつづいております。

ふくれあがった建設予算に関しては、約2500億円に決まりやっと決着らしき状態になった矢先、さらにお金がかかるコトが判明。

“森 喜朗”がもってきた石川県のハチミツで、クビを縦にふった”舛添要一”都知事。

よほどハチミツの味が、甘かったのだと見受けます。


しかし、当初の予算が1300億で、その後3000億になって、
そして、いろいろ削ぎ落として2000億、
また3000億、最終的に2500億、、、って、
ナンなんでしょうかね、コレ。

普通にかんがえて、会社がこんなブレブレの見積もりを出していたら、信用なくしますよ。

見積もりがフラつくなんてコト自体ありえないですし、あってはならない。

最終的にちょこっとかかっちゃいました的なものは仕方がないですがね。

コレに関しては、いったいナニをやってんだよ!っていうのが、本音でございます。

甘かったのはハチミツか、先読みか。。。


それにしても、本来、国家プロジェクトとうたっていたハズながら、結局は都民の税金だのみ。

ホント、”オンブにダッコ”で、ヒトまかせすぎですわ。

ナニがしたいのかわからない、カオスな状況に突入しはじめてます。


個人的には、ナニも壊してイチからつくりなおすコトもなく、
得意のイノベーション&リノベーションで十分だったのかなーと。

日本の修復的技術は素晴らしいハズなんですけれどね。

もうおそいですケド。


たとえば、奈良や京都など、歴史的な重要文化財の修復なんかは、あたらしい素材やあたらしい技術をつかってはいるけど、
古い部分でもつかえるものをつかいつつのイノベーション&リノベーションをしているじゃないですか。

なんだったら、前の国立競技場をイノベーション&リノベーションして、
太陽光発電のついた、開閉式屋根をつけるだけでもよかったとおもいますけれどね。

もうおそいですケド。


バブル時代にアレだけハコモノで失敗しているワケですよ。

「またやんの?」的な感じです。

借金だらけの国のハズなのに、よく分からない維持費に何億とかかかっちゃうワケで、
このままいくと、某○芝以上の粉飾をしないといけなくなっちゃいます。

こんどは、国家レベルですからね、
ヘタするとギリシアの二の舞になりかねない。


なぜ、この状況になるまでダレもナニもいわなかったのか。。。

理由はわかります。

それはもうマチガイなくコレですよ、見栄はり大国、ニッポン。


古来より、その”見栄はり”具合の”流れ”はありますけれどね、
今回の国立競技場の一件はまさにそれぞれのトコロの”見栄”だけですよ。

たとえば、海外からの旅行者は、そのままの庶民的な日本をもとめているのに、
あたらしいキレイな、近代大国の日本を見せようとして、
まわってまわって欧米的日本を紹介してしまう、はなはだ勘違いカルチャー。


どちらにせよ、もう動いてしまっているものは仕方がないので、
ナントカまとめてほしいとはおもいますが、
あいかわらず、みんな、責任のなすりつけあいばかり。

アホかよ!
と、おもわず毒づいてしまうのもおゆるしくださいませ。


とにかく、これ以上のよく分からない状況をつづけてもまったく意味はないので、
はやく責任者を決めた方がいいのかなーと、ワタクシは考え〼が、
みなさんは、今回の「新国立競技場騒動」、
どのようにみていますか?



スチャダラパー「サマージャム’95」



旅路 良



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