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ブラインドからのぞき見た世の中 : September 30, 2015 @ 18:51

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.145『口なしの国』



えー、さてー、例の「安保法案」、大モメにモメ、2015年9月19日未明に参院本会議で可決してしまいましたな。

そして、集団的自衛権での自衛隊のいちばん最初の任務は、
南スーダンに駆けつけ”派兵”だとか。。。
あえてココでは「派兵」と書きますけれどね。

このウワサの「PKO」、いちばん最初のイラク派兵のときは、
医療ボランティアで働く日本人の方が数名、拉致監禁されてしまいましたが、、、
これホントに現地、もしくは現地のちかくでボランティアなどされている方は
大丈夫なのでしょうかね?


そしてまた、「捕まったヤツがワルイ!」だの、「自己責任だ!」だの、
「税金かえせ!」だの、被害者なのに加害者のようなあつかいをうけるのでしょうか。

ちなみにコレ、急な戦闘状態にはいったときにどうするの?っていう心配もあります。

ヘタすると、「TKO」的な感じですよ。


というよりも、ナニよりも南スーダンって、、、
ぜんぜん対隣国の脅威じゃないじゃん!
みたいな感じではありますけどね。

とはいえ、決まってしまったものは仕方がないワケで、
今後は、それに対してどのように反対しつづけるか、
というコトになるワケです。

と、いうコトは、声をだしつづけなければならないのですが、
声を出すと、なぜか自動的に殺人予告がとどいてしまうニッポン。


しかし、「SEALDs」の奥田愛基くんに殺人予告がとどいた件、
昔ながらのクサいものフタ文化というか、
反対するヤツとか、ウルサいヤツは殺してしまえ!文化というか、
カルチャーが幼稚にもほどがありますな。

なんだか1990年に起きた「長崎市長銃撃事件」を思い出しましたよ。

この事件の内容については、ググっていただくとして、
奥田くんがケーサツに被害とどけを出したコトに対し、
なぜかそれすらも「個別的自衛権を使え!」だの、
意味のわからない揶揄で盛りあがる、幼稚な匿名ネットカルチャー。

法治国家として当然のコトをおこなったまでなのに「アホか!!」と、
おもわず声が出てしまいました。


日本はナンだカンだ言っても、
まだまだこういう”自由発言”のカルチャーが育っていないのかもですね。

かんがえてみたら、われわれ民衆にさまざまな権利が発生したのって、
戦後なんですよ、

つまり、ほんとの民主主義がはじまって、まだ70年。

模索中とはいえ、むかしの名残りがいまだに消えないというのも、
成長がないような。。。


まずは、さまざまなモノゴトに対して、
キチンと議論できるようなカルチャーを育てないとですな。

そうすると小学校レベルから教育方針を変えないとなのですが、
現状、むしろ逆の方向にむかっていますからね。。。

戦中のカルチャーにもどりつつある気がしてなりませんよ。


民主主義起動から70年。

今回の件は、言論に自由がない、
まさに「口なしの国」となりつつあるようにワタクシは感じましたが、
みなさんは、どのように感じましたか?




忌野清志郎「激しい雨」



旅路 良



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