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ブラインドからのぞき見た世の中 : November 20, 2015 @ 15:41

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.148『英雄の条件』



えー、さてー、先日起きたパリの同時多発テロ、
巻き込まれて亡くなられた方にはご冥福をおいのりいたします。


とはいえ、現在も街なかで銃撃戦があったり、
シリアでのはげしい空爆しかり、
戦争と謳っていないだけで、
フランスはすでに戦争状態ですな。

ベイルートでのテロもそうですが、
ゆっくりゆっくりと第三次世界大戦方面へと、
ススんでしまっているように感じています。


ちなみに、今回のパリの件でまっさきにワタクシがおもったコトは、
ニッポンもこの土俵にあがってしまったというコト。

パリの方には、大変申し訳ないのですがネ。。。

コレがココトーキョーで起きたら、
収拾がつかいないところではないですよ。

まあ、銃の規制がキビシいだけに、
起こらない可能性もあるコトはあるのですが、
起こる可能性の方がいまはたかいワケです。


ただ、いちばん危惧しているのは、
フランスという国自体が極右化して、
意味もなく戦争をはじめてしまうのではないかというコト。

押したチカラが強かった分、もどろうとするチカラもつよくなるワケで、
現状、シリアやイラクへの空爆なんかは定期的にやっているようですが、
コレが完全なる全面攻撃になってしまうのも時間のモンダイかと。。。

いわば、9.11後のアメリカのような動きですな。


そこにきて、わが国ニッポン。

SNS上でのアイコンをフランス国旗フィルターをかけることに対して、
さまざまな意見がとびかってます。

ぶっちゃけそんなことは、ホントどうでもいいんですけれどね。

いまワレワレが議論すべきは、
どう戦争をさけるかというコトなのかなと。

なかなかソコにたどりつかず、
よく分からないモメ方をしている場面をおおく拝見します。

だいたい責めるべきはテロを起こした犯人であって、
ソコじゃないでしょ。

コトの本質がみえていない方がおおすぎです。


そして最悪なコトに、
イギリスも空爆範囲をひろげるというニュースもながれる始末。

「テロは許さない!」という名目における攻撃って、、、
結局、空爆とかでは、一般市民が巻き込まれていてるんですけれどね。

ニッポンのアノ方もはりきって言ってましたが、
ザッツ アメリカン!的で、
マッチョなコトバのカッコよさだけでつかっても意味がないですよ。


いま必要なコトって、どうやってこの負の連鎖を止めるかなんですけれどね。

その打開策を出すのが、リーダーってもんだとおもうんですけど、
暴力を暴力でかえすという、
頭のワルいヤンキー案だけしか出てきていないのも現状です。


「ひとりを殺せば殺人者だが、百万人を殺せば英雄だ。
殺人は数によって神聖化させられる」
とは、”チャールズ・チャップリン”の映画『殺人狂時代』のコトバ。


現在、まさにこのコトバの状況になりつつある今日このごろ。

ホントの英雄とは、この負の連鎖をとめるべく対話をはじめられるヒトなのでは?
と、ワタクシはおもいましたが、
今回の件、みなさんはどのように考えましたか?




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旅路 良



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