Daily Life w/ Music : February 3, 2016 @ 17:34
FILE 303 agraph 『the shader』
ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。
FILE 303 agraph 『the shader』
電子音楽家”agraph”が、自身の3rdアルバムとなる『the shader』を「BEAT RECORDS」よりリリースした。
“牛尾憲輔”のソロユニット”agraph”。
最近は、”電気グルーヴ”の準?純?レギュラーサポートメンバーとしてもおなじみのカレ。
そのむかしは、某社でラジオ編集のバイトだったカレ。
いつもトックリのセータばかり着ていたのに、最近はうわついたギンガムチェックのシャツばかり着ているカレ。
クラブに行ったはいいが、酒が飲めず、ムリヤリ飲んで、フロアーで大の字に寝たあげく、次の日「ジンマシンがでましたよ(怒)!」と、逆ギレしたカレ。
そんなカレが放つエレクトロニックのヤミ、というかカゲの部分がコチラだ。
おススメは、「greyscale」。
色が落ちて、モノクロの世界になっていく雰囲気。
途中の急なピアノが、なんともさびしさだけがつたわってくる。
まさにグラデーションが、グレースケールになっていく、
そんなグレーなグッドトラック。
そして、展開がなんだかスゴすぎる「trace of nothing」。
音のでっかい、真っ黒なツブがボタボタ落ちてきている感じ。
やはり、黒白、ヤミとカゲ、黒と薄黒みたいなモノクロームなセカイ観。
さらに、「inversion/91」。
なるほど、最後のトラックにきて、やっと色がついた感じかな。。。
とはいえ、暖色でなく、寒色系。
やはり、ヤミとカゲ。
基本的には、ヤミとカゲ。
そんな雰囲気を感じさせる、ナイスサウンド。
アルバム名『the shader』のごとく、光と影、闇と影のグラデーションを感じられ、
いちまいを通して聴くと、キチンと絵が見えてくる。
そんなスバオソろしい作品だ。
agraph
『the shader』
価格:¥2,400(税抜)
レーベル:beat records(BRC-497)
発売日:2016年2月3日
□トラックリスト
01. reference frame
02. poly perspective
03. greyscale
04. cos^4
05. toward the pole
06. asymptote
07. radial pattern
08. trace of nothing
09. div
10. inversion/91
「beat records」オフィシャルサイト:http://www.beatink.com/Labels/Beat-Records/agraph/
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