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Daily Life w/ Music : March 22, 2016 @ 16:45

FILE 308 鈴木大介 『12 Etudes for Guitar Solo』


ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。



FILE 308 鈴木大介 『12 Etudes for Guitar Solo』



クラシックギターリスト”鈴木大介”が、自身初のコンポジション作品集『12 Etudes for guitar solo』をリリースした。


あたしい世代の音楽家として、注目されているクラシックギターリストの”鈴木大介”。

自身の書き下ろし楽曲集としては初となるアルバムを、今回、音楽家の”中島ノブユキ”主宰のレーベル「SOTTO」からリリース。


ちなみにコチラ、「SOTTO」のなかで演奏家がその楽器のための練習曲(エチュード)を書き下ろし、自作自演で録音する「Etudes」というプロジェクトを立ち上げ、そのシリーズの第1弾とのコト。

タイトルの『12 Etudes for guitar solo』、邦題『12のエチュード ギターソロのための12の練習曲』のとおり、クラシックギター1本による練習曲だ。



おススメは、「Dolphin(ドルフィン)」。
その名のとおり、”イルカ”が海から海へ、高速でおよぐ姿が目に浮かぶ。
青い海、白いイルカ、、、夏、まさに夏に聴きたいトラックだ。


そして、シトシトと雨期の森が目に浮かぶ、「Rainforest(熱帯雨林)」。
緑と緑がひしめき合いながら、動物たちの動きがなんとなくみえてくる。。。


目を閉じると、とてつもない広大な河が目の前に、、、「The River(遠い河)」。
チョコレート色のサバクの真ん中に、深い青の一本の線。
そのむかしNHKでやっていた番組『大黄河』のオープニング的な、、、そんな感じ。



練習曲といいつつも、レベルがスゴすぎて、おもわず「オレには練習レベルでコレはムリ!」と、ガックシしてしまう、超ハイレベル作品。


収録された12曲から、12種類、12通りのさまざまな情景が目に浮かんでうつろいゆくのが、とにかくスバラしすぎる。

とてつもないヴィジュアルサウンドないちまいだ。







鈴木大介
『12 Etudes for Guitar Solo』


価格:¥2,778(税抜)
レーベル:INPARTMAINT INC. / SOTTO(IPM-8059 / STTM-1003)

発売日:2016年3月20日


□トラックリスト
01. Encouragement(はげまし)
02. Liberation(解き放たれた心)
03. Dolphin(ドルフィン)
04. Remembrance(記憶)
05. Rainforest(熱帯雨林)
06. A Tender Encounter(やわらかな出会い)
07. Adriana(魅惑のアドリアナ)
08. Solitude(ひとりだけの場所)
09. Casa Vuota(誰もいない家)
10. Hollow Intervals(虚ろな距離)
11. Campagna(ゆれる麦の穂)
12. The River(遠い河)


「SOTTO」オフィシャルサイト:http://www.sotto.maison/


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