Daily Life w/ Music : June 22, 2016 @ 17:35
FILE 324 Chai-Chee Sisters 『Girl Talk』
ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。
FILE 324 Chai-Chee Sisters 『Girl Talk』
“SARI”と”YUKA”のふたりの女性ボーカルからなるジャズ・コーラス ユニット”Chai-Chee Sisters(チャイチーシスターズ)”が、デビューアルバム『Girl Talk』をリリースした。
ソロとしてもライブなど、さまざまな音楽活動を展開するふたり。
ラヴァーン、マクシーン、パッティのアンドリューズ3姉妹による”アンドリューズ・シスターズ”のような、1930年代から50年代のジャズ&ドゥ ワップなどを中心に、オリジナルアレンジでジャズ&スィングする彼女たち。
今作は、ジャズシンガー”akiko”が全編をプロデュース。
もともと、”akiko”のアルバムやライブなどでフィーチャーされ、その人気度が高まり、ついにデビューにいたったという”Chai-Chee Sisters”。
もちろん、名前の由来は、ふたりがとても(背が)チイチャイからチャイチー、、、業界用語的な、というワケだ。
そんな彼女らのデビューアルバムから、おススメは「Tea For Two」。
ミュージカル『No ,No ,Nanette』の挿入歌で、
“Marion Harris”が歌ったものが1925年にヒットソングとなった曲。
おそらく、ダレもが一度は耳にしたコトのあるナムバーを、
一部を日本語で歌うという、ナイスカヴァー。
ウクレレサウンドが気持ちいい「Chatanooga Choo Choo」。
開拓感ジャズというよりは、夏感たっぷりのウクレレジャズ。
オリジナルは、1941年に”グレン・ミラー・オーケストラ”によって発表され、
ゴールドディスク第1号を獲得した当時の超ヒット曲。
そして、ガールズ ドゥーワップがたまらないタイトル曲「Girl Talk」。
1930年代のアイドル女優ジーン・ハーロウの生涯を描いた、
1958年公開の映画『ハーロウ』の主題歌として”Neal Hefti”が書き下ろしたインストが使用され、
その後、1965年に”Bobby Troup”が詞をつけ発表。
それを2016年に”Chai-Chee Sisters”が日本語歌詞で歌うという、
まさに時空を超えて歌いつがれる、スタンダードナムバー。
そんなこんなで、彼女たちのすばらしいコーラスがつまった渾身の10曲。
50’s感満載なイラストレーター”田村セツコ”による、キュートなイラストのジャケットもグッドだね。
ムシムシとして雨のおおいこの梅雨の季節。
彼女たちのガールズコーラスに癒される。
Chai-Chee Sisters
『Girl Talk』
価格:¥2,500(税込)
レーベル:ability muse records(POCS-1456)
発売日:2016年6月22日
□トラックリスト
01. It’s Been A Long Long Time
02. Tea For Two
03. Chatanooga Choo Choo
04. Why Do Fools fall in Love
05. Five Pennies~Good Night Slee Tight
06. Girl Talk
07. Doodlin Song
08. Billy A Dick
09. Alexander’s Ragtime Band
10. That Mellow Saxophone
“Chai-Chee Sisters”オフィシャルサイト:http://chaicheesisters.wix.com/chaicheesisters
“Chai-Chee Sisters”オフィシャルFBページ:https://www.facebook.com/chaicheesisters/
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