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Movie Life : June 2, 2010 @ 01:19

MOVIE LIFE 015 『マイ・ブラザー』

ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。


いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画と過去に見たDVDなどを中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

(評価は5段階、☆の数で示されます)




MOVIE LIFE 015 – NEW MOVIE!!

『マイ・ブラザー』(原題:Brothers)



死んだはずの兄が帰って来た。。。
こんなことがあってもおかしくない現代。

戦争がかかえる隠れた問題があらわに!

いまやハリウッドを代表する役者となった、トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマンの3人が挑む、社会派ストーリー。



□ストーリー

サム(トビー・マグワイア)は、美しい妻グレース(ナタリー・ポートマン)と2人の娘を持つ、優秀な海兵隊大尉。一方、サムの弟トミー(ジェイク・ギレンホール)は、刑務所に服役する厄介者。しかし、ふたりはお互いに腹を割って話せる唯一無二の存在だ。

弟が出所したのと入れ替わりに、兄は戦地へと向かった。そして届いた兄の訃報──。 悲しみに暮れるグレースと娘たち。しかし、そんな彼女たちを支え、笑顔を取り戻したのは、トミーだった。そんな中、突如サムが帰還を果たす。喜びに沸く家族。しかし、サムは別人のように変わってしまっていた。

疾走するサムの狂気──「教えて、何があったの?」。

命の果てをみた者に、愛する者たちの声は届くのだろうか?





□オレ意見
評価:☆☆☆☆☆ (満点は5個)


いまだに終わることなくつづいている世界各地の戦争。
状況的に言ってしまえば、いまはもしかして第三次世界大戦中ともいえてしまうのかもしれない。。。


そんな”戦争”がかかえる問題は、ヒトが死ぬとか死なないとか肉体的なコトだけではない。
肉体が生きて帰ってきたって、精神的に死んでいることだってある。

極限状態は、人間の”精神”にどんな影響をあたえるのか。
どれがマトモで、どれがマトモじゃないのか、、、善悪の区別さえつかなくなってしまうらしい。

そういえば二次大戦中、ナチスが行ったホロコーストでは、実際に手を下したドイツ兵たちに、のちのち精神的に不安定な状態が見られたとか。

映画『ランボー』のジョン・ランボーは、最後に自分が戦争の被害者であることを訴えた。

「戦争は麻薬だ」からはじまる映画『ハート・ロッカー』。。。


とにかく、戦争の傷跡はどれだけ訓練を受けていようが、いまいが深いということ。


でも、結局どんなときでも迎え入れてくれるのは家族なのだ。

戦争そのものの映画はクサるほどあるが、戦争被害者とその家族を描いた今作は新鮮な感じがしたし、とても興味深いものだった。


個人的には、ナタリー・ポートマンがふたりの子持ちお母さん役というのを観て、なんだか自分も歳を取ったなと。。。








2010年6月4日(金)より、TOHOシネマズみゆき座他 全国ロードショー



『マイ・ブラザー』





監督:ジム・シェリダン

出演:トビー・マグワイア/ジェイク・ギレンホール/ナタリー・ポートマン/サム・シェパード/キャリー・マリガン

製作:ライアン・カヴァナー/シガージョン・サイヴァッツォン/マイケル・デ・ルカ
脚本:デヴィッド・ベニオフ
撮影:フレデリック・エルムズ
美術:トニー・ファニング

配給:ギャガ Powered by ヒューマックスシネマ


公式HP:http://my-brother.gaga.ne.jp/


©2009 Brothers Production, LLC. All Rights Reserved.



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