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Editor's Eye : January 6, 2017 @ 17:33

『信念のご挨拶 2017』─「進」



みなさま。

新年、あけましておめでとうございます!

旧年中は、たいへんお世話になりました。


毎年恒例!「信念のご挨拶」でございます。


さてー、
ワタクシ、弊誌『TYO magazine/トーキョー・マガジン』の編集&ライティングを中心に、
メディアのできるコトを、メディアとしてできるコトを、メディアの役割を、
いろいろと試行錯誤、、、むしろ思考錯誤?
いやもしかしたら時代錯誤的な動きを
2014年より約2年間にわたってやってきました。

ヒラたくいうと、
このメディア変革期という名の大津波をどうやって乗り越えるか?
というコトなのですがね。

しかし、このたびのキュレーションメディア王国の崩壊のニュースを受けまして、
2017年は、ココ数年つづいていたメディア変革期の終焉を迎えるのかなーと。

つまり、”終わりのはじまり”なワケです。

そこで、この”終わりのはじまり”の時代となるであろう2017年、
ワタクシの「信念」は、


『進』


でございます。

「すすめる」という意味はもちろん。
下から上にゆく「のぼる」という意味でもつかわれる『進』という文字。

別に、一文字的なモノが流行っているからそうしているワケではありませんのでね、
あしからず。


とにかく、ココ2年ほどで試してきたり、
提案してきたモノゴトを、
いろいろとガッツリと”ススメ”る年になるのかなと、
考えております。

盲”進”的に猛”進”する、猪突特”進”な年、、、
という感じですかね。


もちろん、そのすべてが成功するとは限らないですし、
コレっぽっちもおもってもいないワケなのですが、
ただ、ナニかとおもしろいコトをはじめられるかなーと、
そうおもっておりますので、
ぜひとも期待せずに、
ぼんやりおぼえておいてくださいませ。


しかし、例のキュレーションメディアの一件もあり、
さまざまなメディアへの風当たりは、
2017年は、さらにキビシいものとなることでしょうな。

そういえば、
昨年の「信念のご挨拶」で、
今年のこのキュレーションメディア騒動を、
「オリジナリティのないものは、オリジナルに淘汰される。」
というコトバで、予想してましたね(笑)。
http://tyo-m.jp/archives/30249


しかし、これだけすべてがメディア化された時代の
メディアのホントの役割ってナンなんでしょうね?


ちなみに、世間では、現状のメディアのあり方を表すのに、
「Post-Truth」なんていうコトバが流行りはじめています、なう。

“なう”と書いたのは、
いまやっと日本に入ってきたなと実感できたので、
そういう表現を用いました。

コチラ、もともとはイギリスで生まれたウィットでスノッブなコトバですが、
ココ一年の日本メディア界の流れもあり、
日本もついにメデたく「Post-Truth」実現化にいたったという感じでしょうかね。

意味的には、スノッブとか、ウィットとかのような、
いわゆる”ほとんど日本語化がむずかしい”現象的なモノゴトなのですが、
ぼんやりしたニュアンスでいうと、
感情論、精神論という感じでしょうか。

コレ自体が、現状の”流れ”というか、”流行り”というか、、、
まさに”現象”。

いったいナニが真実で、ナニがウソなのか。
いや、もしかしたらすべてが真実で、すべてがウソ、
ソレ自体がマボロシなのかも。

うまくつくられたコトバではありますが、
まさにそれでしかないモノゴトなワケです。

基本的に事実的な意味がほとんどないので、
言いあってたら朝まで生テレビっちゃう感じのアレですかねー。


そんな”「Post-Truth」ラー(※「Post-Truth」を振り回す人)”たちを横目に、
日々、ぼんやーりとダラダラスチャダラ的に、
くうだらないコトばかり考えているワタクシではあります。

2016年になって、じつは弊誌の記事をさらに厳選するようにしました。
もちろんオモシロいなーというものはどんどんアップしているワケですが、
アップ数がだいーぶ減っていることは、
もしかしたらお気づきの方もいらっしゃるかも。

もちろん、よりファン(読者)は増やす動きはしているのですが、
しかし、PV数をつくるための記事をつくるのはやめました。

ワタクシがつくっているのは、
コンテンツではなくカルチャーなんですよね。

インフラにちかいオリジナルのモノゴトなワケですよ。

つまり、イナバの物置なみに、
100年経っても大丈夫!みたいな、
そんなインフラにちかいオリジナルカルチャー。

カルチャーって、もともとあるものではなく、
育てていくものなんですよね。
育てていくコトで、良いカルチャーにもなるし、
悪いカルチャーにもなる。
もちろんそれがビジネスにもなりうるワケです。
そのもっとも分かりやすい例が、
ゲームカルチャーでしょうかね。

ファミコンが出た当時は、
あれだけ「頭が悪くなるからやめろ!」とか、
「そんなものやってても食えないぞ!」とか、
家や学校でいろいろ言われていたワケですが、
フタを開けて約40年。
気がつくとゲームの世界はいまや世界を動かすほどのカルチャーに。

もちろんゲームで食っている人も多数いるワケです。


まあ、話がヨコミチにそれましたが、
とどのつまり、
今後、オリジナルカルチャーをつくれるかどうかで、
メディアの在り方がとても重要になってくる、
そんな”オリジナルメディア急進時代??”になるコトは、
間違いないでしょうな。

インターネットメディアの本質は、
編集部を何人も抱えるような大所帯メディアではなく、
個人レベルでオモシロいオリジナリティを発揮できる”場”であると、
考えています。

コレを言いつづけたり、書きつづけたりするコトで、
そういうカルチャーが育つコトになると考えているので、
毎年毎年、飽きもせず、
似たよーなコトをボソボソと書いているワケではありますが、
2017年は、
オリジナルカルチャーを創れる個人ブロガーの時代へと突入する、、、のかなと。


そんなワケで、やっとキタぜ!ワタクシの時代、2017。

2017年も、
いろいろいろいろとくうだらない企画を”ススメ”て行きますので、
弊誌『TYO magazine/トーキョー マガジン』を、
なにとぞ、よろしくお願い申し上げます!




『TYO magazine/トーキョー・マガジン』 編集長
カネコ ヒデシ




Photo by healthy (http://www.behance.net/healthy-groove)



□参考サイト
『WIRED』日本版の”若林恵”編集長の編集記
http://wired.jp/2017/01/03/needs-dont-matter/


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