TYO magazineトーキョーマガジン

Archive

 

rss 2.0

ブラインドからのぞき見た世の中 : March 31, 2017 @ 18:27

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.178『アレから6年』



えー、さてー、2017年3月11日で東日本大震災から6年が経ちましたね。


本来ならば、前号でこの話題にふれたかったのですが、
残念ながら、例の夢がモリモリ学園における、
悪鬼ーにおける立場をハッキリさせるという、
意味のわからない閣議に対し、
ワレワレの税金がこんなくだらん閣議に使われているとおもったら腹を立て(笑)、
おもわず、それについて書いてしまった前号。

その後も、さまざまな方面に引火して大火事になってましたが、
現状はどうも鎮圧方向?にむかっている、、のかな。

なんともまあいいオトナたちがナニをやっているんだか。
ダレかがウソをついているだけなんですけれどね。

と、その話題はさておき。。。


アレから6年。

福島第一原発事故における福島県内の避難区域の大部分が、
この2017年3月31日で解除になる模様です。

いろいろ放射線量が掲載されたものを見たり読んだりしてみましたが、
まあ、若干、都内よりも3〜5倍的なところもあれば、
えー、ちょっとまだ高くねー!ってところまで、
さまざまでありますが、
場所によっては帰れるトコロは帰れるとおもいます。

しかし、ただ”帰れる”というだけ。


帰っても本当に生活ができるんでしょうか?

状況によっては自分たちで何十年も除染しつづけないといけない、
なんてコトも可能性としては考えられるワケです。

また、なかには数メートル先は帰還困難区域だけど、
自分たちの家はその手前だからソコは大丈夫!なんて場所もあるようですが。。。


気になるのは、避難されていた高齢者たちですよ。

お元気な方はいいとおもうのですがねー、
ご病気の方とか、、、どうするんでしょうか?


ちなみに、避難が解除された双葉郡では、
広野町にある「高野病院」さんが、
現状、唯一入院が可能な病院だそう。

まさに地域医療の最前線の病院なワケですが、
つまり、ナニかあったときに病院が何キロ先、、、
場所によっては数十キロ先までナイという状況。


さらにこの「高野病院」さん、
じつは81歳で名物院長だった高野(英男)氏が、
昨年末に火事で亡くなってしまい、
管理者と常勤医がいなくなってしまった状態。

現状、4月くらいまではなんとか常勤医がいらっしゃるとかで、
つづいている様ですが、それ以降は未定だとか。

病院も、管理者と常勤医がいないと、
閉鎖という事態になりかねないんですよ。

いやいや、どーすんのコレ?
という状況なワケです。


さらに、避難解除にともない保証金も切られる方が発生するとか。
農家の方は帰っても仕事もできないのに、どーすんのよー?って状態ですよ。


昨年、解除された町や村も、現状多くて20%くらいの帰村率だとか。
もちろん場所によりけりのお話しですよ。

でも、とくに個人事業主のおおい田舎では、
いくらなんでもそれでは商業がなりたたんですたい。


行政や政府的には、
“帰村させる=復興”という方程式が、
できあがっている感じなんでしょうかね。


ムリして解除して、ムリして帰村させる復興。
ナンなんだろう。

避難者にぜんぜんやさしくないですよ。


もうちょっと無理のない感じで、やさしく復興方法はないの?と、
今回の避難解除に関してワタクシは思いましたが、
みなさんは、今回の件、どのように感じましたか?




HIS 「恋人はいない」



旅路 良



Comments are closed.

Trackback URL