ダレかが言った、『いや～、映画ってホントいいものですね！』と──。

いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画を中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

（評価は5段階、☆の数で示されます）

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MOVIE LIFE 153『ハイヒール〜こだわりが生んだおとぎ話（原題：highheels – a fairy tale born of obsession）』

あなたは人間ですか?「こだわり」はありますか?



□ストーリー


真剣に靴をつくりつづける靴職人”カイ”。
“カイ”にとって靴をつくることそのものが、もっとも尊く大切なことである。


ある日、自分好みの靴をつくりたいという客が”カイ”にハイヒールをオーダーする。

何度も何度もつくりなおしてやっと完成した 完璧なハイヒール。





ところが客が履いてみると、片方のサイズがほんのすこし合わない。

“カイ”はかならず解決すると客を説得し、ふたたびハイヒールと向かいあうが──。






□オレ意見
評価：☆☆☆☆☆（満点は5個）

日本を拠点に活動をする”イ・インチョル”監督による初公開作品。


「もしも人間の”こだわり”がなくなったら、
もしも人間の”欲望”がなくなったら。。。
世界はもっと自然にちかい状態（正常状態？）にもどるのでは？」
という考えから、
人間が人間の”欲望”を抑制するために、
アンドロイドになることの道を選んだ未来のワレワレのお話。


しかし、やはりそーは問屋がおろさないのね。

つくられたモノはナンだって、
かならずエラーを起こす、、、
というのが世の常。

エラーを起こし、
“こだわり”という”欲望”を得たアンドロイド。

最後には、、、キャー。。。。


約30分という短編モノながら、
さまざまな物語が交差し、
いろいろ、いろいろとムダに想像力をかきたててくれる、
深いふっかーいファンタジー。


物語の内容ももちろん気になるのだが、
物語内で飾られているさまざまな靴や、
場面場面に出てくるロケーションといい、
部屋のちょっとした小物といい、
そのうつくしさたるや。


また、オープニングに使用された映像作家”半崎信朗”氏の、
なんともセツナさを感じるアニメーションにも、
ぜひ注目してほしい。


“イ・インチョル”監督の”こだわり”を映像化した、
まさに”欲望”の物語。

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2017年6月24日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー！

『ハイヒール〜こだわりが生んだおとぎ話』





監督・脚本：イ・インチョル

出演：菊地凛子／小島藤子／玄理／谷口蘭


製作：Mutsumi Lee


オフィシャルサイト：http://highheels.lander.jp



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